脱炭素の切り札に――生産現場で“蒸気管理”の課題を解決する「STEAM‐Z」
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする脱炭素社会の実現に向けた機運がグローバルで高まっている。企業は様々な活動を通じてCO2削減に乗り出しているが、タイヤ業界も例外ではない。特に重要な柱の一つとなるのが生産拠点での対応だ。こうした中で、今後の普及が期待されている製品がある。ゼットエンジニアリング(東京都江戸川区)は3年ほど前からタイヤ加硫機向け超多段型オリフィス式トラップ「STEAM…
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする脱炭素社会の実現に向けた機運がグローバルで高まっている。企業は様々な活動を通じてCO2削減に乗り出しているが、タイヤ業界も例外ではない。特に重要な柱の一つとなるのが生産拠点での対応だ。こうした中で、今後の普及が期待されている製品がある。ゼットエンジニアリング(東京都江戸川区)は3年ほど前からタイヤ加硫機向け超多段型オリフィス式トラップ「STEAM…
日本グッドイヤーは8月から乗用車用スタッドレスタイヤの新モデル「ICE NAVI 8」(アイスナビ・エイト)を発売した。新商品は新開発のパターンやコンパウンドの改良により、氷上でのブレーキ性能やコーナリング性能を高めつつ、ライフ性能や静粛性も一段上のレベルに引き上げたことが大きな特徴。2月下旬に実施した公道での走行会でその性能を確かめた。 「アイスナビ」シリーズは1997年に日本市場に初めて導…
小野谷機工はこのほどロードサービスカー「RSC Type-1N」を市場投入した。新モデルは発電機の配置を縦置きにすることにより、メンテナンス性を大幅に向上したほか、今後の普及が見込まれているトラック・バス用超偏平タイヤへの対応も視野に入れて開発。さらに、ユーザーからのニーズに応えて安全性確保や効率化のための様々な工夫を取り入れたことも特徴だ。同社の営業や開発、製造といった各部門が一体となって完成…
タイヤの空気充てん作業時の事故が後を絶たない。JATMA(日本自動車タイヤ協会)がまとめている統計によると、2020年に判明した事故は全国で38件、死亡事故も起きた。このうち、パンク修理作業に関連する事故は10件、パンク走行等に伴うタイヤの損傷は13件あり、安全囲いを使用していなかったケースは18件と約半数を占めている。ただ、「この件数は届けられた事故のみであり、軽度の怪我や物損など届けられてい…
エイワ(兵庫県西宮市、前中勝彦社長)は5月にホイールバランサーの新製品「CIRCUIT(サーキット)CF15」を発売した。新製品は、ユーザーの使いやすさを意識したデザインと作業の効率化や省力化につながる機能を搭載しながら価格を抑えた汎用モデル。バランス測定の専門メーカーによる高精度センサーを採用し、作業の正確性を向上しつつ測定時間を短縮している点にも注目だ。同社営業部の松葉久典広域部長と横浜支店…
住友ゴム工業は6月21日、理化学研究所(理研)が所有する放射光施設の見学会を開催した。同社研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長は住友ゴムの材料開発に関する発表を行い、大型放射光施設「SPring-8」(スプリングエイト)やX線自由電子レーザーの「SACLA」(サクラ)をはじめとする先端研究施設の活用事例を紹介。また、施設の進化や「Society(ソサエティー)5.0」の実現に伴う環境変化…
国内で人手不足が叫ばれるようになって久しい中、その対応策の一つとして整備作業の現場でも省人化への取り組みが進められている。小野谷機工は以前から作業の軽労化、さらに安全性向上に寄与する製品開発に注力しており、このほど、タイヤホイールの持ち上げに起因する負担を軽減できる作業補助テーブル「Easy System」、タイヤの積み上げ作業を容易にする積み上げリフト「Easy Lift Good 70-Li…
時代とともにクルマやタイヤは変化し続け、それに合わせて整備のあり方も変わっていく。しかしその現場で、安全と軽労化の両立をいかに図るかは不変のテーマだ。店のピットで誰もが楽に効率的に、安全に作業でき、高い品質の整備を提供する――タイヤ整備機器の唯一の国産メーカーである小野谷機工(福井県越前市、三村健二社長)はそれに取り組み続けている。 今年、創業50周年を迎えた同社。それを機として、多数の戦略的…
エイワ(兵庫県西宮市、前中勝彦社長)は東京支店および営業部を移転し、5月8日より横浜支店および営業部横浜オフィスとして神奈川県横浜市都筑区に新設した事務所で業務を開始した。 旧東京支店は同社が1989年6月に機材部を発足してから間もない同年11月に開設。専務取締役統括本部長の前中忠氏は「当時は私ともう1名で営業をスタートして、その拠点から関東全域を訪問していた」と当時を振り返る。その上で、「業…
小野谷機工は創立50周年という節目を迎え、戦略的な新製品を相次いで市場投入している。宇田公郎専務取締役は「近年はクルマが変わり、それに合わせてタイヤも変化している。新機能を搭載した開発を行い、お客様のニーズに応えたい」と意欲を示す。多くの新製品の中で、トラック・バス用タイヤチェンジャー「PROSEED」(プロシード)シリーズから発売した「PROSEED PSD-455」と「PROSEED PSD…
東洋精器工業はこのほど、ホイールナットマーカー(インジケーター)の着脱ツール「PU-SH&LL(プッシュル)33」を開発した。大型車の車輪脱落事故防止に向けた取り組みの一つとしてインジケーターを装着する車両が増える中、新商品は作業者から届いた困りごとに応えてデザインしたという。その開発背景や商品特徴を販売企画部の本部長である太田正彦専務取締役と、同部技術部長兼横浜支店長の青木茂雄氏に聞いた。 …
バスク(埼玉県志木市、小笠原孝嗣社長)は、トラック・バス用TPMS(タイヤ空気圧管理システム)の新モデル「AirBall TB」(エアボールティービー)を4月3日から発売した。新製品は「ボール形状」のTPMSセンサーを採用し、従来のTPMSとは一線を画するユニークなコンセプトで誕生した。そのメリットや特徴を小笠原社長に解説してもらった。 従来タイプの課題を解決 取り付け作業が実質不要に 新製品…
茨城県内でタイヤショップ3店を運営するヒ・コ(桜川市真壁塙世582-1)。代表取締役社長を務めるのは皆川彦一さん。1993年12月、皆川さんは24歳。男性の本厄と言われる年齢で、第1号店となるカーショップ・ヒコをオープンした。「とにかくクルマとバイクが好きだったから」(皆川さん)。そしてかねてから描いていた一国一城の主になりたい、そんな夢を実現すべく、5年間勤めた会社を辞め選んだのがこの仕事だっ…
鉱山での資源開発で使われる大型ダンプや、工事現場を整地するグレーダーなどに装着されるOTR(Off The Road)タイヤ。資源国をはじめ海外市場では強需要で推移し、国内市場でも中・小型を中心に堅調な販売が続く。過酷な使用現場で重荷重の車両を支えるタイヤだけに高い知見と高度なサービス技能が不可欠な分野だ。そのOTRをメインに扱っているのが西日本タイヤ(兵庫県川西市、神田泰之社長)。コロナ禍で「…