横浜ゴム、旭川テストコースに「屋内氷盤旋回試験場」開設
横浜ゴムは2月7日、北海道旭川市にあるタイヤ試験場「北海道タイヤテストセンター」(TTCH)の敷地内に新たに開設した「屋内氷盤旋回試験場」のお披露目式を開催し、施設を報道陣に公開した。新施設はこれまで屋外で行っていた冬用タイヤの氷上旋回性能を屋内でテストするもの。安定した路面環境で天候に左右されずにデータの計測や収集ができるようになり、今後の冬用タイヤ開発の効率化、更なる性能向上につなげていく。…
住友ゴム工業は11月15日、日本電気(NEC)と協業し、タイヤ設計AI(人工知能)を開発したと発表した。両社は、タイヤ開発期間の官能評価で行われる熟練設計者とテストドライバーのコミュニケーションを体系化することで、官能評価の解釈や改良案の考案といったノウハウが求められる業務を自動化した。今回のシステムは来年から二輪用タイヤの開発で利用し、その後、他のカテゴリーにも展開していく。 同日開催した会…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)はこのほど稼働したセルビア工場の隣接地にテストコースを併設して9月にも運用を始める。同社は日本、米国、中国、マレーシアにもタイヤ生産拠点を構えているが、テストコースを併設した工場はセルビアが初めてとなる。主にウェット性能と車外音の評価を手掛けるほか、開発段階の試作タイヤを実車に装着して性能を確認することも予定している。 セルビア工場は同社にとって欧州初の生産…
ブリヂストンは7月19日、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「オートウェア」の開発を手掛けるティアフォー(名古屋市)に出資したと発表した。ティアフォーは様々なパートナーに対して自動運転車両の開発及び運営に必要となるソリューションを提供しているスタートアップ。ブリヂストンでは「共創を通じて自動運転技術の確立と展開に貢献していく」としている。 「オートウェア」は、自動運転を設計する上で必要…
仏ミシュランは6月8日、地域経済や人材開発への貢献を目指し、仏クレルモン・フェランで建設を進めるカタルーパークのプロジェクトを紹介した。 パークの設立は昨年1月に発表していた。イノベーションを担う地域の関係者や同社のオープンイノベーションのパートナーが集う「イノベーションセンター」のほか、ミシュラン社員などの能力開発をサポートする「トレーニングセンター/タレントファクトリー」といった4つの施設…
韓国のハンコックタイヤは5月25日、テアン郡に建設したアジア最大規模のプルービンググラウンド「ハンコックテクノリング」のオープンを発表した。 この施設はサッカーグラウンド125個分の126万m2の広さでアジアで最も長いテストトラックだという。13のテストコースを有し、時速250km以上の高速走行テストが可能で、電気自動車やスーパーカー用タイヤなどの開発に必要な性能テストが行われる。また、乗用車…
ブリヂストンは4月21日、東京都小平市のイノベーション拠点「ブリヂストン・イノベーション・パーク」(BIP)を本格稼働した。同日開催の開所式では、新設したイノベーションセンター「B-イノベーション」の館内を公開。BIPは、2020年にオープンした企業博物館「ブリヂストン・イノベーション・ギャラリー」や、「B-イノベーション」、テストコースの「B-モビリティ」などで構成されており、“共感から共創を…
日本ミシュランタイヤは4月15日、群馬県太田市の研究開発拠点内に開所した「ミシュランAMアトリエ」の内部を報道陣に公開した。 「積層造形」(アディティブ・マニュファクチャリング)は樹脂や粉体などの薄い層を積み重ねて立体物を製作する技術。「3Dプリント」とも呼ばれ、複雑な形状が自由に成形可能となり、従来の切削技術と比べると無駄がなく最適なデザイン設計ができる。また、使用材料を適正化できることから…
ブリヂストンは4月21日、東京都小平市の「ブリヂストン・イノベーション・パーク」(BIP)内にイノベーションセンター「B-イノベーション」とテストコース「B-モビリティ」を新設し、BIPの本格稼働を開始した。坂野真人グローバルCTOは「モビリティの大変革期において、今変わらなければ将来はないという思いで小平地区の再構築を断行した」と話す。 4月21日に開催したオープニングイベントで東正浩グロー…
日本ミシュランタイヤは4月15日、群馬県太田市にある研究開発拠点、太田サイト内に新設した「ミシュランAMアトリエ」の開所式を開催した。この施設では地元の製造業や教育機関などに、樹脂や粉体などを積み重ねて立体物を製作する「積層造形技術」の活用方法を教え、金属3Dプリンターの活用によるイノベーション創出につなげる。また、ミシュランとしても新たなビジネスへの知見を得ることが期待されるほか、タイヤの金型…
中国の中策ゴムは11月10日、独ハノーバーに新しく欧州技術センター(ETC)を設立し、11月1日から運営を開始したと発表した。ETCの開設により、新車用ビジネスの拡大や、自動車のリーディング企業との協力体制構築を図る。 ETCは、中国のR&Dセンターをサポートするほか、タイヤ技術の評価を含む新車用タイヤの開発に取り組む。 同社では「新車用ビジネスは、市販用ビジネスの拡大も実現できるため重要だ…
ブリヂストンの米グループ会社であるブリヂストン・アメリカス・インクは11月19日、オハイオ州アクロンの米技術センターで2022年秋に新しくテストコースを開設すると発表した。これにより、製品開発プログラムの強化や、より迅速で効率的な先進のタイヤ及びソリューションの提供を図る。 同社では「社員がプロトタイプを直接運転し、彼らが設計するタイヤに必要な性能の強化について素早く把握できる」としている。ま…
住友ゴム工業は2011年に「4D NANO DESIGN」を発表して以降、ゴムの解析技術の進化とともに新材料開発技術を発展させてきた。材料開発本部材料企画部の上坂憲市部長と研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長にそのポイントを紹介してもらった。 タイヤ性能の発現メカニズムを解明 タイヤのゴムは、天然ゴムおよび合成ゴム(ポリマー)やカーボン、シリカ、硫黄、添加剤(オイルなど)を練り、加硫な…
天然ゴムは“高強力”“耐摩耗”“低燃費”といった特性を持つタイヤ原材料の一つ。その使用量はタイヤ用の原材料重量全体の約25%を占め、タイヤを支える部材や、鉱山用、トラック・バス用タイヤのトレッドなど耐久性が求められる部分で多く使用されている。タイヤにとって重要な天然ゴム資源に関し、どのような研究が進められているのか――ブリヂストンの取り組みを、先端材料部門長の大月正珠氏と同部門天然ゴム技術研究課…
独コンチネンタルは7月8日、同社の試験施設「コンチドローム」で電動トラック向けタイヤのテストを実施していると発表した。 電動車向けタイヤは低転がり抵抗に加え、内燃機関を搭載した同等の車両よりも高い荷重への対応も求められる。今回は効率性の改善を目的に、転がり抵抗の低減による航続距離の延長を目指し、既存商品や新しく製造したプロトタイプの比較を行う。 同社では「電動車は個人のモビリティ分野で人気が…