住友ゴム、名寄テストコース内に屋内氷上試験場を開設
住友ゴム工業は1月28日に冬用タイヤの開発拠点、名寄タイヤテストコース(北海道名寄市)内に、屋内氷上試験施設を開設したと発表した。施設の名称は「NICE(ナヨロ・インドア・アイス・フィールド)」。国内最大級の屋内氷上試験施設として全長100mの制動試験路と約30m×約30mの旋回試験路を備え、天候に左右されない高精度な試験が可能となる。 同社は名寄のほか、旭川市にも冬用タイヤのテストコースを設…
住友ゴム工業は1月28日に冬用タイヤの開発拠点、名寄タイヤテストコース(北海道名寄市)内に、屋内氷上試験施設を開設したと発表した。施設の名称は「NICE(ナヨロ・インドア・アイス・フィールド)」。国内最大級の屋内氷上試験施設として全長100mの制動試験路と約30m×約30mの旋回試験路を備え、天候に左右されない高精度な試験が可能となる。 同社は名寄のほか、旭川市にも冬用タイヤのテストコースを設…
フィンランドのノキアンタイヤは12月15日、重機用タイヤ部門の新R&D(研究開発)センターが稼働したと発表した。この施設はフィンランドのノキアにあり、広さは約4000平方メートル。 同社では、「自動化とテスト能力の増強で試験性能を全く新しいレベルにグレードアップした」としている。例えば、ドラム試験の能力を強化したことで、「試験段階の早期の障害が解消され、製品開発やOEMとのコラボレーションがよ…
住友ゴム工業はスーパーコンピューター「京」を利用した研究がHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞し、10月30日にオンライン成果報告会に出席した。 今回受賞した研究は「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」で、タイヤの耐摩耗性の改善に寄与するゴムの高強度化を目的としたもの。 従来は、ゴム内部のシミュレーションをマイクロメー…
ブリヂストンは10月22日、「ブリヂストン・イノベーション・ギャラリー」を報道陣に公開した。この施設は、昨年閉館した企業博物館「ブリヂストンTODAY(トゥデイ)」をリニューアルし、同社の歴史や事業活動、未来に向けた取り組みを紹介するもの。間もなく一般に公開する予定。 「イノベーション・ギャラリー」は、同社が東京都小平市の技術開発拠点を再構築して開設する「ブリヂストン・イノベーション・パーク」…
韓国のネクセンタイヤは10月7日、AI(人工知能)やビッグデータを活用し、タイヤや車両の騒音を低減するシステムを開発したと発表した。 同社は2018年から、韓国の現代自動車グループと共同で、ノイズ低減による顧客満足や環境性能の向上を目指した研究を行っており、今回は、現代自動車グループおよび韓国の仁荷大学と騒音・振動・ハーシュネス(NVH)のビッグデータ研究に取り組んだ。車両やタイヤの通過騒音を…
住友ゴム工業は9月16日、スーパーコンピューター「京」を活用して取り組んだ研究「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」が、HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞したと発表した。 この表彰制度は、「京」と全国の大学や研究所などに設置されているスーパーコンピューターを高速ネットワークで結び、HPCIを利用して実施した研究の中から…
自動車産業が100年に一度の大きな変革期を迎えている中、車両管理の仕方も大きく変わろうとしている。業務の一元化を図るフリートマネジメントサービスはその代表的な例の一つ。フリートマネジメントの基底を成すのは、整備機器・作業工具類のデジタル化であり、PC管理を実現化するソフトウェアやデバイス機器。さらに得られた膨大なデータを蓄積し、いつでもサステナブルに運用することが可能な汎用性の高いクラウドサービ…
横浜ゴムは28日、国内タイヤ工場でゴールデンウイーク前後に臨時休業すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要減少などを受けた措置となる。静岡県の三島工場で3日間、愛知県の新城・新城南工場では5日間、広島県の尾道工場では2日間を臨時休業日とする。また、東京本社および神奈川県平塚市の研究開発拠点、シーリング材や接着剤などを生産するハマタイト工場でも3日間の休業日を加える。 ただ、企業運…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)がタイヤの研究開発機能を大幅に強化する。早ければ2023年にも夏用タイヤのテストコースを新設して、現在は宮崎県の施設で行っている評価機能を全面的に移管する。タイヤのラインアップ拡充や高性能化に伴い、評価数が年々増加していく中、試験データの精度向上や実車試験の効率化を図り、競争力を高めていく。 トーヨータイヤは2月21日に北海道の「サロマテストコース」を報道陣…
伊ピレリはこのほど、ミラノの研究開発部門で最新型シミュレーターの運用を開始したと発表した。開発サイクルとタイヤテストのスピードアップを目的に導入したもので、タイヤの開発期間を短縮するとともに、プロトタイプの数を削減できる。 同社は既にF1をはじめとしたモータースポーツタイヤの開発でシミュレーションを活用しており、開発期間を約30%短縮したという。今回導入した新型設備は、異なるパラメータによる迅…
横浜ゴムは、昨年の東京モーターショーで「SILENT FOAM」(サイレントフォーム)をはじめとするスポンジの吸音材を紹介した。 タイヤ内に配置するスポンジは、タイヤ/ホイールに囲まれた空間で空気が振動して発生する「空洞共鳴音」を低減するもの。この共鳴音は、荒れた路面などの走行時にタイヤが振動して引き起こされ、「気柱共鳴音」や「キャビティノイズ」と呼ばれることもある。 ビンの口に息を吹きかけ…
横浜ゴムはこのほど、神奈川県の平塚製造所で報道陣向けにタイヤ技術勉強会を開催した。タイヤの性能を左右する要素は様々あるが、その中で配合剤「シリカ」と、「吸音材技術」の役割や重要性を2回に分けて紹介する。 コンパウンドに配合されるシリカにはゴムを補強する役割があるが、同じくゴムの強度向上のために使用されるカーボンブラックをシリカに置き換えると、転がり性能を向上させることも可能だ。 転がり性能の…