グッドイヤー、大豆オイルの持続可能な調達ポリシーを発表
米グッドイヤーは3月18日、大豆オイルの持続可能な調達ポリシーを新たに発表した。責任ある原材料調達への強力なコミットメントを反映し、人権や責任ある土地の取得および使用、大豆オイルの加工、大豆の栽培などの項目を設定した。 また同社では、持続可能な調達活動の一環で大豆オイルをはじめとする持続可能な原材料の使用を加速している。これまでに米国の大豆振興団体の協力により、石油由来オイルの一部もしくは全て…
米グッドイヤーは3月18日、大豆オイルの持続可能な調達ポリシーを新たに発表した。責任ある原材料調達への強力なコミットメントを反映し、人権や責任ある土地の取得および使用、大豆オイルの加工、大豆の栽培などの項目を設定した。 また同社では、持続可能な調達活動の一環で大豆オイルをはじめとする持続可能な原材料の使用を加速している。これまでに米国の大豆振興団体の協力により、石油由来オイルの一部もしくは全て…
エラストマーの製造販売を行う伊ベルサリス社は3月29日、ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストンEMIAと、高度な特性を持つ合成ゴムの研究、製造、供給に関する共同開発に合意したと発表した。 両社の研究・開発部門はオープンイノベーションモデルを利用して、高性能タイヤの製造に向けて技術やスチレン・ブタジエンゴム(SBR)を含む新しいエラストマーのグレードの開発を実施する。なお、ベルサリス社は伊ラ…
住友ゴム工業は3月9日、スーパーコンピューター「富岳」の2021年度HPCIシステム利用研究課題募集における「富岳」産業課利用枠に採択されたと発表した。富岳は9日から学術・産業分野向けに共用開始されている。住友ゴムは富岳の利用を通じて、タイヤ新材料開発技術「アドバンスド4Dナノ・デザイン」を進化させる方針。 同社では、技術革新のキーコンセプト「スマートタイヤコンセプト」で、摩耗や経年による性能…
住友ゴム工業は3月8日、東北大学多元物質科学研究所の矢代航准教授との共同研究で、ゴム破壊のX線CT撮影を約1000倍高速化したと発表した。 これまでの方法では、1枚の3D画像を撮影するのに数秒程度要するため、より鮮明な画像を得るために撮影スピードの高速化が求められていた。今回はゴムに関する知見を有する住友ゴムと、世界最高速のX線CT技術を有する東北大学との共同研究で成果につなげた。この技術によ…
フィンランドのノキアンタイヤは1月28日、2025年までに再生可能素材もしくはリサイクル材料のみを使用したコンセプトタイヤを開発すると明らかにした。 同社では長年、サステナブルの観点でタイヤを設計し、キャノーラ油といったバイオ由来素材の使用をはじめ、環境に優しい新素材やリサイクル材料の活用に関する研究を行ってきたという。今回は、「最大限環境に配慮したタイヤを作りたいという挑戦に立ち向かうため、…
横浜ゴムは2月15日、AI(人工知能)を活用したゴムの配合物性値予測システムを独自に開発し、タイヤ用ゴムの配合設計で実用を開始したと発表した。膨大な仮想実験が可能となるため、開発のスピードアップやコスト削減、高性能な商品の開発に加え、経験の浅い技術者による配合設計が容易になることが期待される。 今回のシステムは同社が昨年10月に策定したAI利活用構想「HAICoLab」(ハイコラボ)に基づいて…
ブリヂストンは1月28日、キリンホールディングス(キリン)との共同研究により、「グアユール」由来の天然ゴムの生産性を向上する技術開発に成功したと発表した。グアユールを安定的に増殖させる技術を開発したことで、今後は遺伝子情報から品種改良を行った優良種のグアユールの大量増殖が可能となる。既に自社農園に植えた苗木のフィールド評価を開始しており、2020年代にグアユールゴムのタイヤ材料としての実用化を目…
ブリヂストンはタイヤの原材料となる天然ゴムの持続可能な安定供給や資源の多様化に向けた取り組みを積極化している。 1月12日にビッグデータを活用した「パラゴムノキ」の植林計画最適化システムを開発したと発表した。30年以上先までの計画を最適化することで、長期にわたって農園の単位面積あたりの収量向上や平準化を実現し、天然ゴムの持続可能な供給に貢献する。 今回のシステム開発では、大学共…
国際ゴム研究会(IRSG)は昨年12月28日、2021年の新ゴム需要見通しを発表した。それによると、2021年の世界の新ゴム需要は前年比7.1%増加する見込み。このうち、天然ゴムは7.0%増、合成ゴムは7.2%増となる見通し。 2020年の新ゴム需要は8.0%減の2650万トンの見通しで、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に大きく影響を与え続けていることが減少の大きな要因となった。その上で…
ブリヂストンは12月23日、AI(人工知能)画像診断を用いたパラゴムノキの高精度病害診断技術を㈱電通国際情報サービス(ISID)と共同開発したと発表した。 タイヤの主原料となる天然ゴムはパラゴムノキから生産されるが、産地が東南アジアに集中しており、病害リスクや栽培面積の拡大に伴う熱帯雨林の減少が課題となっている。同社では、この課題の解決に向け、病害リスク低減による天然ゴム資源の持続的な安定供給…
天然ゴム生産国連合(ANRPC)は12月14日、2021年の世界の天然ゴムの生産量が前年比8.6%増の1367万8000トンの見通しだと発表した。前年よりプラスの予想だが、2019年(1384万2000トン)や2018年(1383万9000トン)を下回る見込み。 また、消費量は4.9%増の1343万6000トンと、2019年(1376万8000トン)や2018年(1389万8000トン)の水準…
住友ゴム工業はスーパーコンピューター「京」を利用した研究がHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞し、10月30日にオンライン成果報告会に出席した。 今回受賞した研究は「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」で、タイヤの耐摩耗性の改善に寄与するゴムの高強度化を目的としたもの。 従来は、ゴム内部のシミュレーションをマイクロメー…
中国のリンロンタイヤは9月中旬に上海で開催された「第22回中国国際工業博覧会」で、バイオベースゴムのタイヤを発表した。非石油系のゴムを使用し、リンロンタイヤと北京化工大学が共同で開発した。 同社では「新バイオベースゴム素材の調製技術と適用デモンストレーション」と題したR&Dプロジェクトの一環として、タンポポ由来のゴムのスノータイヤや、植物の杜仲(トチュウ)ゴムのトラック用ラジアルタイヤなどを製…
横浜ゴムは10月26日、AI(人工知能)利活構想「HAICoLab」(ハイコラボ)を策定したと発表した。AIでは難しいデータの存在しない未踏領域も含めた知見の探索を可能にし、プロセスや製品、サービスの革新を目指す。同社では、「ユーザーエクスペリエンスの向上、内閣府の提唱するAIやIoT(モノのインターネット)などの革新技術により実現する未来社会の姿『ソサエティ5.0』の実現に貢献する」としている…