原材料

リトレッドに新品の輝きを 江戸川合成が提案する「アクアリコート」
レポート 1,108
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リトレッドに新品の輝きを 江戸川合成が提案する「アクアリコート」

 特殊塗料や溶剤の開発・販売を行う江戸川合成(埼玉県東松山市)は、2021年8月に再生タイヤ(リトレッドタイヤ)向けの水性塗料「アクアリコート」を本格発売した。同製品はサイドウォールに新品タイヤのような艶消しの黒色を再現し、意匠性に寄与する同社初のタイヤ向け塗料となる。ゴムに対する密着性、塗膜性能も十分に確保していることから、本格発売後は複数のメーカーで採用されたほか、新品タイヤの製造工程で生じた…

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コンチネンタル“見えないマーカー”で天然ゴムのトレーサビリティ向上
ニュース 440
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コンチネンタル“見えないマーカー”で天然ゴムのトレーサビリティ向上

 独コンチネンタルは12月7日、同社と豪セキュリティ・マターズ社が、タイヤに含まれる天然ゴムに添加したマーカー物質を確認することに初めて成功したと発表した。  セキュリティ・マターズ社は、目に見えない変更不可能な化学物質ベースのマーカーを活用し、デジタルでの追跡を可能にする技術を持つ。この技術を利用することで、原材料の産地を特定できるようになるという。  コンチネンタルでは「例えば、責任をもって調…

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住友ゴム“夢の低燃費タイヤ”開発へ バイオポリマー合成に成功
ニュース 664
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住友ゴム“夢の低燃費タイヤ”開発へ バイオポリマー合成に成功

 住友ゴム工業はこのほど、現在の低燃費タイヤより更に燃費性が向上した“夢の低燃費タイヤ”の開発につながるバイオポリマーの合成に成功したと発表した。東北大学の高橋征司准教授、金沢大学の山下哲准教授、埼玉大学の戸澤譲教授らと共同で実施したもの。  研究チームはこれまで独自に開発した改変トマト由来酵素を触媒とすることで、ポリマーを構成するモノマーのうち、列の先頭のモノマーを変更できることを発見している。…

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ブリヂストン、グアユールの事業化に向けて投資を強化
ニュース 498
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ブリヂストン、グアユールの事業化に向けて投資を強化

 ブリヂストンは8月30日、天然ゴムの持続的な供給に向けて、米アリゾナ州に保有するグアユール農園への投資を強化すると発表した。  2026年に予定しているグアユール由来の天然ゴムの実用化へ向けたもので、2025年までに約50億円を投資する。また、地域の農家やアメリカ先住民と協力して最大約100km2までの新たな植栽による規模の拡大を図る。さらに2030年へ向けて、本格的な生産・事業化を目指し、バイ…

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ミシュラン、RLUの単独所有者に 持続可能な天然ゴム栽培へ
ニュース 383
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ミシュラン、RLUの単独所有者に 持続可能な天然ゴム栽培へ

 仏ミシュランは6月21日、バリトパシフィックグループとの合弁会社、ロイヤル・レスタリ・ウタマ(RLU)の単独所有者になったと発表した。これまで同社の資本を49%を保有していたが、残りの51%を買い増した。  RLUは、ミシュランとインドネシアのパートナー企業が2015年に開始したプロジェクト。ジャンビ州(スマトラ島)の約7万ヘクタールおよび東カリマンタン州(ボルネオ島)の約1万8000ヘクタール…

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江戸川合成の「アクアリコート」塗料技術でタイヤ業界に貢献
レポート 1,416
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江戸川合成の「アクアリコート」塗料技術でタイヤ業界に貢献

 特殊塗料・溶剤の開発や製造、販売を行う塗料メーカーの江戸川合成(埼玉県東松山市)は、昨年8月に再生タイヤ(リトレッドタイヤ)用の水性塗料「アクアリコート」を本格発売した。同社初のタイヤ向け塗料となる新製品の開発背景や今後の展望を営業部の中川怜部長に聞いた。 再生タイヤの仕上げを美しく  「アクアリコート」は、再生タイヤのサイドウォールに新品タイヤのような艶消しの黒色を再現し、意匠性に寄与する製品…

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ブリヂストン、レース用タイヤにグアユール由来天然ゴムを活用
ニュース 1,200
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ブリヂストン、レース用タイヤにグアユール由来天然ゴムを活用

 ブリヂストンの米国グループ会社は4月22日、グアユール由来の天然ゴムを使用したレース用タイヤ「ファイアストン・ファイアホーク」を発表した。  今回使用するグアユールは、同社が米国アリゾナ州に構える研究開発拠点で栽培したもの。このレースタイヤは5月27日に開催されるイベント「インディ500ピットストップチャレンジ」で投入するほか、8月6~7日に行われるレース「ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ…

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米グッドイヤー、商用車用タイヤに大豆オイル活用
ニュース 622
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米グッドイヤー、商用車用タイヤに大豆オイル活用

 米グッドイヤーは5月4日、同社の商用車用タイヤとして初めて石油由来原材料の一部を大豆オイルに置き換え、販売開始すると発表した。  商用車用タイヤ「メトロ・マイラー」に大豆オイルを採用して、1本あたり石油使用量を約325ミリリットル削減する。大豆オイルは食品用途の余りを活用したもので、タイヤの性能は従来と同等レベルを確保したという。  なお、同社は2040年までに製品で使用する全ての石油由来オイル…

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コンチネンタル ペットボトル由来のポリエステル活用
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コンチネンタル ペットボトル由来のポリエステル活用

 独コンチネンタルは4月5日、ペットボトル由来のポリエステルを使用したタイヤを発売すると発表した。「プレミアム・コンタクト6」「エココンタクト6」「オールシーズン・コンタクト」の各5サイズで、カーカス部のポリエステルをすべてリサイクル素材に置き換える。  今回は一般的な方法とは異なる新しいプロセスでペットボトルをリサイクルしたポリエステル繊維を活用する。同社によると、こうした材料の大量生産を行うの…

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住友ゴム、トヨタの技術活用 材料開発時間を大幅短縮
ニュース 905
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住友ゴム、トヨタの技術活用 材料開発時間を大幅短縮

 住友ゴム工業は4月12日、トヨタ自動車の材料解析クラウドサービス「WAVEBASE」(ウエイブベイス)を活用し、ゴム材料開発における解析時間を100分の1以下に短縮することに成功したと発表した。  同社は2020年6月からMI(マテリアルズ・インフォマティクス)による解析力のさらなる向上と、研究開発のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的にトヨタと共同で実証実験を開始。今回、先端研究…

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ノキアン、9割を持続可能な材料にしたコンセプトタイヤ発表
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ノキアン、9割を持続可能な材料にしたコンセプトタイヤ発表

 フィンランドのノキアンタイヤは1月26日、使用する原材料の93%をリサイクル素材か再生可能原材料が占める冬用のコンセプトタイヤ「グリーン・ステップ」を発表した。  「グリーン・ステップ」は天然ゴムや再生可能オイル、もみ殻灰シリカといった再生可能原材料と、スチールやカーボンブラックなどのリサイクル素材を活用した。同社では「コンセプトタイヤに向けて創造したイノベーションは将来のタイヤに取り入れられる…

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ブリヂストンとミシュランが連携 再生カーボンの利用拡大へ
ニュース 820
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ブリヂストンとミシュランが連携 再生カーボンの利用拡大へ

 ブリヂストンと仏ミシュランは、11月22日から23日にオランダのアムステルダムで開催される「Smithers Recovered Carbon Black Conference」で、再生カーボンブラックの利用拡大についての公開討論に参加すると発表した。  両社は、カーボンブラックの再生技術の確立と新品タイヤ生産への利用拡大の展望について討論する予定。また、その実現に向けて、タイヤメーカー各社、カ…

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住友ゴム、将来の材料開発加速 2050年の目標に向けて
ニュース 1,679
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住友ゴム、将来の材料開発加速 2050年の目標に向けて

 住友ゴム工業はタイヤの100%サステナブル化を目指して原材料開発の取り組みを加速する。同社は今年8月に2050年を目標年としたサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を発表した。この方針で改めて社会と環境、ガバナンスそれぞれの項目で目標を策定。9月22日に開いた会見でこの方針のうち、材料開発での目標や取り組みを説明した。  現在、世界的に求められているCO2排出量削減に向けて、住…

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コンチネンタル、再生ポリエステルをタイヤ材料に
ニュース 819
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コンチネンタル、再生ポリエステルをタイヤ材料に

 独コンチネンタルは8月3日、2022年から再生ポリエステルをタイヤの生産に使用すると発表した。リサイクル素材の活用で、循環型経済に向けた貢献を図る。  同社はペットボトルをポリエステル繊維にリサイクルする技術を中国の繊維メーカーと共同で開発。化学的工程が不要なことが特徴で、同素材はタイヤのカーカス部に使用される。コンチネンタルが実施したテストでは、再生繊維は従来使用していた素材と同等の性能を実現…

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住友ゴムの新材料開発技術 ニーズに対応したタイヤの実現へ
事業戦略 2,276
2,276

住友ゴムの新材料開発技術 ニーズに対応したタイヤの実現へ

 住友ゴム工業は2011年に「4D NANO DESIGN」を発表して以降、ゴムの解析技術の進化とともに新材料開発技術を発展させてきた。材料開発本部材料企画部の上坂憲市部長と研究開発本部分析センターの岸本浩通センター長にそのポイントを紹介してもらった。 タイヤ性能の発現メカニズムを解明  タイヤのゴムは、天然ゴムおよび合成ゴム(ポリマー)やカーボン、シリカ、硫黄、添加剤(オイルなど)を練り、加硫な…

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