センシングコアの価値と可能性 定本祐氏(住友ゴム工業オートモーティブシステム事業部企画部主査)
近未来のモビリティ社会実現へ(前後2回/後編) (前編からの続き) ——これからのロードマップをどう描いているのか。そのマイルストーンを。 「センシングコアの機能拡張に応じて、ビジネスの領域を拡大していく考えです。当社オートモーティブシステム事業部のなかで、センシングコアの開発に携わる者がさまざまなアイデアを考えその具現化に取り組んでおりますが、現時点で具体的な内…
近未来のモビリティ社会実現へ(前後2回/後編) (前編からの続き) ——これからのロードマップをどう描いているのか。そのマイルストーンを。 「センシングコアの機能拡張に応じて、ビジネスの領域を拡大していく考えです。当社オートモーティブシステム事業部のなかで、センシングコアの開発に携わる者がさまざまなアイデアを考えその具現化に取り組んでおりますが、現時点で具体的な内…
近未来のモビリティ社会実現へ(前後2回/前編) クルマに不可欠なソフトをめざす ——センシングコアの振り返りを。 「センシングコアは、間接式TPMS(タイヤ空気圧監視システム)であるDWS(Deflation Warning System)をベースにしたソフトウェアです。タイヤはクルマと路面との唯一の接点であり、DWSはタイヤ空気圧の低下を検知する仕組みです。 30年ほど前…
多彩なニーズに合ったサービスの提供を =後編= (前編からのつづき) 24年問題・運転手不足が需要の背景に ――コロナ禍の影響でサービスカーの市場構造はどう変わったか。 木崎 コロナ禍で、事業者の車両整備だけでなく一般ドライバーからのニーズが増加した印象だ。 前中 店舗に出向かなくともタイヤ交換や修理のサービスを受けたいというニーズ…
多彩なニーズに合ったサービスの提供を =前編= エイワはタイヤ業界の次世代を見据えた整備機器を積極的に展開している。10月1日に発表したタイヤ出張サービスカー(以下、サービスカー)の最新モデル「MTS(モバイル・タイヤサービス・システム)Ⅱ」はSDGsに配慮した各種機器を搭載。ターゲットもタイヤ販売店のみならず、多様化する販売チャネルやフリートサービスを意識した。タイヤ販売の枠を超えソリュー…
シンクロウェザーは「コト消費」 ――24年上期の振り返りと冬商戦に向けての戦略は。 業界全体を俯瞰すると、23年上期は各社で値上げ前の駆け込み需要があり、24年上期はその反動で前年比89%と苦戦した。このような環境下で当社はSUV用タイヤのGRANDTREK(グラントレック) PT5の販売が好調に推移したことや市場での関心度が高まっているオールシーズンタイヤがけん…
(前編からのつづき) ECシフト主流も利益の源泉は店舗 ―店舗施策については。 当社の歴史は宮城・仙台を発祥としており、今後もこの場所に根づいていく。しかし、これまでの「街のタイヤ屋さん」という業態では支持を集められない。多くのユーザーに「タイヤワールド館ベストに行こう」と思ってもらうために、これからの店舗づくりは“ワクワク”“ドキドキ”がキーワードになってくる…
宮城県仙台市内に本社を置くタイヤワールド館ベスト。1970年に創業し、15年からはプロトグループの一員として新体制をスタートした。来年は創業55周年を迎える。店舗でのタイヤ販売をはじめFC事業、EC事業を確立し、業容の拡大を続ける。コロナ禍を経て、国内市販用タイヤ市場は質・量の面で大きく変容した。そのなかで同社は次々に新しい取り組みを打ち出す。安井仁志社長に聞いた。 …
組合員の加入促進が最優先課題 スピード感をもって取り組む 全国タイヤ商工協同組合連合会(全タ協連)は5月の通常総会で任期満了にともなう役員改選を行い、南東北タイヤ商工協同組合理事長の島貫昭氏を新会長に選任した。全タ協連の最優先課題は組合員の加入促進。組合を取り巻く環境はとても厳しい。しかし、その情熱的でエネルギッシュな語り口はじつに頼もしい。熱意の人、島貫昭新会長に話をうかがった。 &nbs…
――創業80周年を迎えて、トップとして率直なご感想を。 「23年12月に社長を拝任しました。80周年の年に社長になれたことは巡りあわせとして幸運に感じています。9代目の社長となるわけですが、創業メンバーのかたがた、先輩たち、そして現在いる社員、周りのかたがたがいてくれたおかげで80年も続けてこられました。深く、深く感謝しています。本当に皆さんのおかげです」 &nbs…
日本と世界を結ぶタイヤ事業本部 全体最適で利益基盤の向上を ――新中期計画(23-27年)で、25年までを成長事業の基盤づくりの期間と位置付けた。その核としてタイヤ事業本部を24年1月1日付でスタート。西口専務がその陣頭指揮にあたることとなった。 20年に組織健康度向上と利益創出の両輪を回すための全社活動、Be the Change(ビー・ザ・チェンジ=BTC)プロジェクトが立ち上がり…
重点商品の価値をお伝えしていく OPEN COUNTRYの成長を実感 経営基盤強化を推進 イメージ訴求にも力 ――23年から24年にかけて国内需要は全般的に厳しい状況で推移したが。 昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降、景気は緩やかに回復してきました。しかし、23年の国内タイヤ市場は需要の減少に加え、暖冬の影響から冬用タイヤの販…
「グッドドライバー・レッスン」 社会課題の解決を継続的に ――グッドドライバー・レッスン(=GDL)参加にいたるこれまでの取り組みを。 ブリヂストンはタイヤメーカーとして交通安全を重要なテーマとして捉え取り組んできています。過去の「2kmに1店」という販売網の構築も安心・安全ドライブの考えに基づくものですし、「タイヤは生命(いのち)をのせている」、また過去の「タ…
――賃上げムードはあるが物価上昇率に賃上げが追い付かないといった声も聞かれる一年でしたが振り返って。 自動車関連部品やグローバルに展開している大手企業は増収のところが多いが、それ以外は、加盟単組の話を聞く限り厳しい状況だと感じている。特に国内生産・販売が主流の企業(履物など)は原材料費やエネルギー費の高騰のコストアップ影響を価格転換しにくく厳しい状況が続いている。一概…