「働き方、変わる契機に」テレワーク拡大の課題と成果は――
新型コロナウイルスの感染防止のため在宅勤務が進み、働き方が変化している。タイヤメーカーでも住友ゴム工業やTOYO TIRE(トーヨータイヤ)は従来から実施してきたテレワークの対象を拡大。ネットワーク回線の増強など急遽対応を迫られた一方で、業務の優先順位の明確化や、ウェブを活用した効率的な会議運営につなげるような成果も表れてきた。 今回は図らずも様々な部門に変化をもたらしたことが特徴だ。顧客と対…
オーストラリア道路研究委員会(ARRB)は交通量の多いメルボルンの道路で、廃タイヤの破砕片を使用したアスファルト舗装を行う試験を実施していると発表した。 これまで交通量の少ない道路では破砕片を活用するケースもあったが、今回のプロジェクトでは交通量の多い道路に破砕片アスファルトを利用する機会の増加を目指す。 同プロジェクトは、タイヤ小売業者やメーカー、リサイクル業者で構成されているタイヤ・スチ…
ブリヂストンは5月8日、欧州子会社のブリヂストン・ヨーロッパ・エヌヴィーエスエー(BSEMIA)が独REIFF Reifen und Autotechnik GmbH(ライフ・ライフェン・アンド・オートテクニク)を買収する最終契約を5月1日に締結したと発表した。株式取得は6月1日に完了する見込み。買収額は非公表。 ライフ社は、ドイツ南部でタイヤ販売を含む自動車関連サービスを提供しており、Rei…
ブリヂストンは20日、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減少などを受けて、国内の12工場で生産調整を行うと発表した。 対象となるのは、タイヤ工場が久留米、東京、那須、彦根、鳥栖、栃木、甘木、防府の8拠点。また、スチールコードを生産する佐賀工場も一時稼働を停止する。熊本工場と関工場は高圧ホースとゴムクローラ、磐田工場は事務機器用精密部品の一部と防振ゴムの生産ラインを停止する。 同社はゴール…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)がまとめた4月の市販用タイヤ販売実績は、四輪車用合計で前年同月比18.4%減の464万3000本と大幅なマイナスとなった。特に乗用車用タイヤは22.3%減となり、新型コロナウイルスの感染拡大による需要減少の影響が大きく表れた。ただ、トラック・バス用は4.7%、ライトトラック用は7.1%の減少にとどまっており、社会インフラを支える輸送事業者などからのニーズはさほど…
JAF(日本自動車連盟)が実施しているロードサービスで、タイヤのパンクが更に増加していることが分かった。ロードサービス全体の件数はここ数年、減少が続いている一方で、タイヤ関連のトラブルが占める割合は増加しており、2019年度の構成比は19.02%と5年間で3.54ポイント拡大した。10%程度で推移していた10年前と比べると、構成比は2倍に増えており、日常点検や適正使用に対する一般ユーザーの関心の…
乗用車などの排出ガスや燃費を調査する英国のエミッションズ・アナリティクス社は、タイヤの摩耗による汚染物質が排出ガスの1000倍に上るという調査結果を発表した。 同社が、一般的なハッチバックに、適正空気圧の新品タイヤを装着して試験を実施したところ、1kmあたり5.8gの粒子状物質(PM)が検出された。この数値は欧州の排出ガスのPM規制値である1kmあたり4.5gの1000倍以上に相当する。また、…
ブリヂストンの米国子会社、Bridgestone Americas(ブリヂストン・アメリカス)は12日、5月末までに米州の全てのタイヤ工場で稼働を再開する目標を明らかにした。 同社は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け絵3月下旬から米州の全ての工場で生産を段階的に停止したが、4月13日から一部で稼働を再開している。さらに、今回「5月11日から北米およびラテンアメリカの工場を再開する計画の最…
仏ミシュランは4月15日、スウェーデンのスタートアップ企業、エンバイロ社と提携すると発表した。廃タイヤをリサイクルする革新的な熱分解技術の開発および工業化を推進する。 エンバイロは2001年に設立。「廃タイヤのリサイクルにおいて世界をリードし、カーボンブラックやオイル、スチールといった材料をリサイクルする方法を開発した」(同社)という。 両社は、エンバイロの熱分解技術を大規模に展開する開発契…
住友ゴム工業は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を停止していた国内のタイヤ工場を11日に稼働した。また南アフリカ工場と米国工場でも5月から生産を再開した。これにより、同社の国内外の全てのタイヤ工場が生産活動を再開した。 同社は大型連休の前後に国内の全てのタイヤ工場で10日間の生産調整を行っていた。また、南アフリカのタイヤ工場では3月下旬から、米ニューヨーク州にある米国工場は4月20日から…
欧州タイヤ・ゴム製造者協会(ETRMA)によると、各国で行われた都市封鎖(ロックダウン)が自動車の購入や運転、走行距離に影響を与えていることが分かった。イタリアでは3月の高速道路の交通量は乗用車が50%以上、トラックは20%程度減少したという。 さらに、欧州では市販用タイヤの販売が第1四半期(1~3月)に前年同期比2割弱減少し、第2四半期(4~6月)は約4割減となると推測している。あわせて、2…
中国のリンロンタイヤは2020~2030年の経営計画を発表し、最終年度に売上高は800億元(約1兆2092億円)、タイヤ販売本数は1億6000万本を目指していることが分かった。生産能力で世界のトップ5にランクインする目標を掲げている。 さらに、2025年までに海外売上高比率を5割とし、2030年には中国と海外でそれぞれ6工場を配置する“6+6”を成長戦略としたもようだ。従来は“5+3”を目指し…
世界を瞬く間に変えてしまった新型コロナウイルス。その影響はタイヤの生産や販売面だけではない。在宅勤務の拡大により、今年4月の新入社員を対象にした研修も従来から大きく変化した。企業としてどのような配慮をしたのか、社員に戸惑いはなかったのか――。これまでの集合形式からオンラインを活用した研修に切り替えた住友ゴム工業とTOYO TIRE(トーヨータイヤ)に取り組みを聞いた。 テレワークで一般的に課題…
日本で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されてから3カ月が経過した。当初、中国国内の問題と見る向きもあったこの感染症は瞬く間に世界へ拡散。過去最大級の経済危機とも言われる状況は、人々の生活を大きく変えた。各国で外出の禁止や自粛、企業活動の制限などの措置が強化され、タイヤ産業でも工場の稼働停止と生産調整、急激な需要の減速が連日のように伝わってくる。感染の収束は見通せず、先行きへの不安は消えない。…