
日東化工(神奈川県高座郡寒川町)は、使用済みタイヤを原料とする再生マット2種の並行生産スキームについて、新規開発の実証事業を開始した。
エンビプログループで再生ゴムなど工業ゴム製品の製造・販売を担う日東化工。本実証では、使用済みタイヤを含むゴム廃材を原料とし、耐摩耗性、耐スリップ性、耐水性に優れた2種の足場用の再生ゴムマットを同一行程で並行製造する。これにより人件費削減、生産性向上、価格競争力向上をはかり、販売価格を従来のマット製品の約3分の2に抑えるという。
2031年には年間1500トン以上の使用済みタイヤ・工程廃材を原料に、テクスチャーマットを4万枚以上、ソリッドマットを8500枚以上生産する計画で、年間2607トンのCO2排出を抑制できるとしている。この2種の再生マットの安定製造と販売により、資源循環市場の創出をめざす。

なお、本実証は経済産業省の補助金「脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金」の採択を受けている。稼働開始は26年9月を予定。