新型コロナで需要減響く 海外タイヤ大手3社の1~3月期業績

 仏ミシュランの第1四半期決算は、売上高が前年同期比8.3%減の53億2700万ユーロ(約6148億円)だった。数量は11.7%減となり、特に3月単月では21%減少したことが減収要因となった。

 部門別では、自動車および関連販売事業の売上高は6.9%減の25億9700万ユーロ。数量が10.5%減少した一方、価格ミックスの改善などがプラスに寄与した。

 道路輸送および関連販売事業の売上高は12.3%減の13億6000万ユーロで、数量は14.9%減少した。特殊製品および関連販売事業の売上高は6.9%減の13億7000万ユーロ、数量は9.9%減となった。

 米グッドイヤーは売上高が15%減の30億5600万ドル(約3251万円)だった。数量減や為替のマイナスが価格ミックスの改善を相殺した。

 セグメント営業損益は前年から2億3700万ドル減少し、4700万ドルの赤字に転じた。純損益は5億5800万ドル減の6億1900万ドルの赤字だった。

 販売本数は18%減の3130万本。市販用は外出禁止令や消費マインドの冷え込みを受けて16%減、新車用はグローバルで自動車メーカーが生産を一時停止したことによって21%減少した。

 米州事業の売上高は11%減の16億7300万ドルだった。販売本数は13%減で、市販用は米国及びカナダが減少して14%減、新車用は10%減だった。

 欧州・中東・アフリカは19%減の9億9500万ドル。販売本数は20%減、市販用は18%減、新車用は23%減少した。また、アジア太平洋地域は23%減の3億8800万ドル。販売本数は中国やインドで需要が落ちて24%減少し、市販用は17%減、新車用は34%減となった。

 独コンチネンタルのタイヤ事業の売上高は12.3%減の24億8350万ユーロ(約2866億円)で、数量11.7%減、価格ミックス0.5%減が減収要因となった。乗用車用・ライトトラック用タイヤ及び商用車用タイヤの販売は大きく前年を下回った。調整後EBITは36.6%減の2億6420万ユーロだった。


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