タイヤ公取協懇親会で各社の首脳に聞く独自戦略
タイヤ公正取引協議会は5月28日、都内で総会を開き、会員企業などが多数参加した。総会後の懇親会に出席した国内タイヤメーカーの関係者に最近のトピックをきいた。 ブリヂストン 江藤彰洋COO兼社長 (1月に社長に就任しての感想は)「これまでもCFOなどの立場にあり経営には携わっていたが、自分が直接対応しなければならない分野が広がりプレッシャーは大きい。もっと勉強が必要だと感じている」 (欧州事業…
「第36回オートサービスショー2019」が5月16日~18日の3日間、東京ビッグサイトで開かれた。今回のショーテーマは「次世代へ 変わるクルマと自動車整備」。タイヤ整備機器をはじめ、自動車用の整備・検査機器、機械器具・工具など自動車関連整備事業所で使われる整備関連製品が一堂に展示された。 今回の「オートサービスショー」は103社8団体が参加し、全860小間の規模となった。その中にはタイヤ販売店…
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、「タイヤの日」に合わせて4月6日から20日にかけて全国9カ所で実施したタイヤ点検活動の結果を公表した。今回の点検台数は乗用車303台、貨物車35台の合計338台。このうち、タイヤに整備不良があった車両は76台で、不良率は22.5%だった。同会では毎年この時期にタイヤ点検を行っているが、不良率は高止まりの状態が続いており、業界を上げて安全啓発に取り組むことが一…
住友ゴム工業は6月1日、ミニバン専用の低燃費タイヤ「エナセーブ RV505」を発売する。それに合わせ、4月中旬に同社の岡山テストコース(美作市)および周辺一般道で試走会を開催。DUNLOP(ダンロップ)がブランドメッセージ「事故のない毎日をつくりたい。」を掲げてから最初に発表した乗用車用タイヤの性能を確かめた。 ふらつき抑え、耐偏摩耗や静粛性も向上 住友ゴム工業は、「エナセーブ RV505」を…
日本ミシュランタイヤは5月16日、トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One」のレンタルプログラムを開始すると発表した。 プログラム実施期間は6月3日から12月31日までで、試用期間は2カ月間。タイヤサイズは455/55R22.5で、パターンは「LINE GRIP D」「XZY3」「MULTI Energy T」から選択できる。レンタルするタイヤ本数は4本以上。価格(税…
日本自動車工業会(自工会)は5月13日に都内で会見を開き、2019年度の重点方針を発表した。今後、CASEの進展を踏まえた安心・安全で環境に優しいモビリティ社会の実現に向けて必要な施策の明確化を図る。そのほか、次世代につなぐ豊かなクルマ・バイク文化の創造や、持続的発展を支えるビジネス環境の整備にも取り組んでいく。 豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、「保有をベースにした色々なバリューが生まれる…
日本グッドイヤーは4月1日、茨城県の日本自動車研究所(JARI)城里テストセンターでオールシーズンタイヤの説明会を開催した。それに合わせ、昨年発売した「Assurance WeatherReady」(アシュアランス・ウェザーレディー)の試乗会を実施。同社のオールシーズンタイヤが実現する走行性能を体感した。 SUVに対応するオールシーズンタイヤ 昨年、発売開始した「Assurance Weath…
3月に都内で開催されたアフター用品やサービスに関する展示会「国際オートアフターマーケットEXPO」ではタイヤの整備作業に関連する製品も多く紹介された。その中から来場者の注目を集めた機器やツールをピックアップした。 日発販売のブースでは、緊急脱出用のダッシュチェーンや、カムファスナー機構を採用した梯子型のタイヤチェーンなどを出品した。 カム付梯子型のチェーンは、バンドが不要で取り付け作業の短縮…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)に加盟する会員メーカー6社が販売する市販用夏タイヤで低燃費タイヤの割合が2018年に80.7%となったことが分かった。 国内のタイヤラベリング制度は2010年にスタートした。制度開始初年度の割合は21.7%だったが、翌2011年には40.7%に拡大。その後も各社が低燃費性能とウェットグリップ性能を向上した商品を相次いで投入したことで、2013年に59.8%と初…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)が社内のあらゆる業務でデジタル化を加速させ、データを横断的に活用することで効率的な生産や需要を先読みした販売体制の構築、将来に向けたビジネス創出を目指す。 同社は4月1日付で「デジタル推進室」を新設した。「顧客まで繋がる一気通貫の仕組みで機動的な経営を実現する」(同社)ことを目的に、様々な部門から約30名が参画する。同推進室の室長に就任した金井昌之取締役常務…
タイヤ公正取引協議会(タイヤ公取協)が取り組んでいる広告物に関する事前相談の件数が2018年度に2万7886件だったことが分かった。相談件数自体は前年度より若干減少した一方で、インターネットを活用したウェブ広告や動画に関する相談は前年度より8割も増えており、今後も拡大傾向は続いていきそうだ。 タイヤ公取協では2007年度からチラシなど広告に関する事前相談に取り組んできた。特に2013年度からは…
神奈川県座間市に店舗を構える有限会社アウトバーンは今年で創立38年目を迎える。創業者の西潟幸雄社長は「昨今は小売店が非常に難しい時代になった」と話す。同社はこうした中でいち早くカーディーラー向けのタイヤ卸売を手掛け、その高い先見性と独自の接客方法で着実にマーケットを広げてきた。これまでの道のりと将来に向けた取り組みを聞いた。 先見性と独自の接客で市場を拡大 西潟社長がタイヤ業界に携わる最初のき…
3月中旬に東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級の環境ビジネスの展示会「環境展」で破砕機など廃タイヤのリサイクル関連企業が多数出展した。各社は「メンテナンス性の高さ」「人手不足への対応」などそれぞれの強みを打ち出し、環境への取り組みと生産性の高さを訴求した。 ウエノテックスと同社グループのサカモトテックスは、ブースでタイヤ破砕機を紹介した。同社グループの破砕機は国内で7~8割のシェアを占めて…