「オートサービスショー2019」レポート② 高性能モデルや省力化、安全性も

 「オートサービスショー2019」では各社から高性能モデルや省力化、安全性にも貢献する最新モデルが数多く紹介されました。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 バンザイは昨年販売を開始した世界初のロードフォース測定機能付き高機能タイヤチェンジャー「フォーミュラー・ユニフォミティ」を出品した。同機はレバーレスタイヤチェンジャーの機能に加え、レーザーセンサーでホイールのゆがみやタイヤの偏摩耗などを計測できる。さらに、ロードフォースローラーで車両走行時の振動や車両流れの不具合を診断することが可能だ。

 これまで、同様の機能を備えたバランサーはあったものの、タイヤチェンジャーでは初だという。タイヤ・ホイールの脱着など一連の作業の中でロードフォースをかけることにより、作業の効率化が期待できる。

 また、タイヤとホイールの診断からマッチング作業までを1台の機械で完了できるため、「簡易的試験機としても利用でき、難度の高い作業を要する環境に適している」(担当者)という。
       
 サンコーはタイヤチェンジャー「G-522CAPH」を参考出品した。同製品は、ペダルの踏み加減によってタイヤの回転を調整できることが特徴。

 担当者は「タイヤを外す際に、端の方が引っかかることがある。その時、早く回すとタイヤが切れたり、ホイールが傷ついたりしてしまうが、この機能を活用することでそれを防ぐことができる」と話していた。
       
 イヤサカは、ブース内でフルオートマチック式「レボリューション・タイヤ・チェンジャーTCR1X」を出品した。

 タイヤをセットし、情報を入力した後はペダルを踏むだけで作業が進むため、「誰でも同じ時間でできる」(担当者)という。約30分で4本のタイヤ交換が可能で、ランフラットタイヤや大口径タイヤも得意としている。

 さらに、タッチパネル式の液晶パネルには作業工程をCG画像付きで表示し、初心者にもわかりやすく可視化したことで社員教育の時間短縮なども期待できる。

 また、展示会場ではASV(先進安全自動車)の普及に伴い業界内での注目度が高まるエーミング(機能調整)関連の整備機器が多く紹介された。

 その中で、同社はエーミング用ターゲットスタンドを参考出品し、作業の効率化を訴求した。担当者は「色々なカーメーカー様からターゲットが出ているが仕様が各社バラバラなので、それを1台のスタンドで対応できるようにしていきたい」と話した。
       
 安全自動車は、折りたたみ収納が可能な目盛り入りのスケールマットやラインレーザーなどのエーミングサポートツールをラインアップした。

 これらを活用すると車両の中心や位置出しなどがスムーズに行えるようになり、「測定を開始するまでのセッティングに費やしていた時間を、カーメーカーマニュアルの3分の2にまで短縮させることができる」(同社)という。

 その上で担当者は、「キャリブレーションに掛かる時間はどういった車種であっても5~10分は必要となる。作業するまでの時間をいかに、確実にかつ短縮できるか」と展望を語った。
       
 東日製作所は大型車ホイールナット締め付け用トルクレンチ「TW2シリーズ」を展示した。同製品は電気などの動力源が不要で、従来の約3分の1の力で締め付け作業を行うことができる。

 さらに、別売りのチェッカーを装着することで締め付けトルクなどの値を無線通信でデバイスに出力し、締め付け作業のデータを管理するシステムも紹介した。担当者は、「大型車の脱輪事故などが起きたときに、適正なトルクで締めたという証拠を残すためでもある」と話していた。
       
 長崎ジャッキはタイヤ搬送台車C型「NTP-217C」を出品した。台車の車輪を大きくしたことでパレットへ直接積み下ろしを可能にし、作業の省力化を図るもの。

 そのほか、ユーコー・コーポレーションはVPIシステムを搭載した大型車用ホイールバランサーを展示、アルティアは非接触型アライメントテスターを、スギヤスは充電式電動タイヤリフターを参考出品した。


[PR]

[PR]

【関連記事】