タイヤメーカー各社の首脳に聞く2023年の展望
感染拡大から4年目となる新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻、物価高、エネルギーコストの上昇など国内外で政治経済に大きな影響が表れる中、様々な課題に対していかに対応して活路を開いていくのか 1月26日に日本自動車タイヤ協会(JATMA)が開いた賀詞交換会に参加した幹部に2023年の展望を聞いた。 □ブリヂストン 東正浩ジョイント・グローバルCOO 「中期事業計画の最終年である今年は…
感染拡大から4年目となる新型コロナウイルスやロシアによるウクライナ侵攻、物価高、エネルギーコストの上昇など国内外で政治経済に大きな影響が表れる中、様々な課題に対していかに対応して活路を開いていくのか 1月26日に日本自動車タイヤ協会(JATMA)が開いた賀詞交換会に参加した幹部に2023年の展望を聞いた。 □ブリヂストン 東正浩ジョイント・グローバルCOO 「中期事業計画の最終年である今年は…
グローバル生産体制の最適化へ 「セルビア工場を開設したことにより、空白エリアが解消された。グローバルタイヤ生産供給体制の充実が図られ、ターニングポイントに入った」――TOYO TIRE(トーヨータイヤ)の清水隆史社長は12月15日にセルビア工場で開いた会見でこう述べ、「新工場を軌道に乗せ、成長へつなげる」と決意を示した。 セルビア新工場は同社にとって欧州エリア初のタイヤ生産拠点となる。グローバ…
横浜ゴムは3月に同社初のキャンピングカー向けタイヤ「BluEarth-Camper」(ブルーアース・キャンパー)を発売する。 発売サイズは、キャンピングカー向けの専用規格であるCP規格に適合した215/70R15CP 109/107Rを含む12インチと15インチの全5サイズで、価格はオープン。 横浜ゴムでは「近年日本におけるキャンピングカーの市場規模は拡大しており、それに伴うキャンピングカー…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は2月からビジネスバン専用ドレスアップタイヤ「H30」(エイチサンジュウ)を順次発売する。発売サイズは15~18インチの全4サイズで、価格はオープン。 「H30」は、サイド部にブランドロゴを白文字で立体的に表現したホワイトレターを用いて、疾走感をイメージしたデザインを採り入れた。また、ビジネスユースを想定し、耐摩耗性能と車両の積載条件を考慮したサイズラインア…
コンチネンタルタイヤ・ジャパンは2月から、同社製品の取り扱いのある全販路でオールシーズンタイヤ「AllSeasonContact」(オールシーズン・コンタクト)の販売を開始する。販売サイズは14~19インチの全26サイズで、今後サイズを拡大する予定。価格はオープン。 「オールシーズン・コンタクト」は、積雪路や冬の冷たいウェット路でのグリップ性能、様々な気候条件下の走行で発揮される優れたハンドリ…
住友ゴム工業はオンロードSUV向けタイヤ「GRANDTREK PT5」(グラントレック・ピーティーファイブ)を2月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは15~20インチの全25サイズで、価格はオープン。日本を始め、中近東・中南米・アジアなどグローバルで展開する。 「グラントレックPT5」は、高荷重・高重心なSUVに求められる操縦安定性能を従来品(グラントレックPT3)と比較して12%向上…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は1月27日、国内市販用タイヤ全商品のメーカー出荷価格を最大8%値上げすると発表した。実施時期は夏用タイヤが4月1日、冬用タイヤは7月1日で、対象ブランドはトーヨータイヤとニットータイヤ。 同社では、「現在、タイヤの原材料価格に加えて生産や供給に関わるエネルギー費などが依然として高値で推移している」とした上で、「これまで国内市販用タイヤ事業における拠点の最適…
1月13日から15日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催された世界有数のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2023」。来場者数は17万9434人となり、盛況のうちに幕を閉じた。会場では近年人気のSUVをはじめ、最新のスポーツモデル、ラグジュアリーカーなどが高い存在感を発揮。タイヤメーカー各社もそれぞれのブランドが持つ世界観を全面に押し出し、クルマの魅力や楽しさ、興奮を演出して多くの来場者を惹…
仏ミシュランは1月10日、物流企業の独DHLエクスプレスと提携し、パンク防止タイヤ「UPTIS」(アプティス)のプロトタイプのテストを実施すると発表した。パイロットプログラムは同日から開始しており、2023年末までにシンガポールで約50台の配送車両に「アプティス」が装着される予定。 「アプティス」は“持続可能な未来へのモビリティへの貢献”をグループのビジョンに掲げるミシュランが2019年に発表…
国土交通省は12月末にまとめた大型車の車輪脱落事故防止対策の調査分析検討会の中間取りまとめの中で、タイヤ脱着作業に関する調査結果を公表した。 大型車の車輪脱落事故は、タイヤ脱着時の不適切な作業、作業後の増し締めの未実施といった保守管理不足と関連が強いと推測されている。また、脱着作業の内容や作業後の保守管理状況にばらつきが生じている可能性があることから調査を実施したもの。調査の対象は合計54の運…
住友ゴム工業は1月12日、安全性能と快適性能を高次元で両立させた乗用車用コンフォートタイヤ「LE MANS V+」(ル・マン・ファイブ・プラス)を2月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは14~20インチの全67サイズで、価格はオープン。 新商品はプレミアムカー向けグローバルフラッグシップタイヤ「SPスポーツマックス060+」で採用した天然由来のサステナブルシリカ分散剤を用いることで、従…
日本ミシュランタイヤは、2022年9月にヤマト運輸とリードロジスティクスパートナー契約を締結したと発表した。この取り組みは、日本ミシュランタイヤの国内における円滑・強固な物流体制の再構築に向けたもの。既に一部で運用を開始し、2023年1月から本格始動する。同社は国内のサプライチェーン全体を変革し、物流と在庫を最適化することで、コストを削減しつつ物流品質においても“プレミアム”を目指す。カスタマー…
東洋精器工業は2022年10月からトラック・バス用のタイヤチェンジャー「PIT G-100SA」を発売した。新製品は作業時のパワーを向上しつつ、サービスカーへの搭載も考慮してコンパクト化を図ったほか、省電力化・省騒音化も同時に実現した。同社では「サービスカーに搭載可能なサイズでありながら、ライトトラック用タイヤから超偏平ワイドシングルタイヤ、建設機械(OR)用タイヤまで対応する新世代のタイヤチェ…
ブリヂストンは1月20日、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げすると発表した。対象は市販用タイヤ(夏・冬)、チューブ、フラップで値上げ率は6~8%。夏タイヤは4月1日、冬タイヤは7月1日から値上げする。 同社は昨年も4月と9月の2回値上げを行っていた。同社では「タイヤ原材料価格に加え生産・供給に関わるエネルギー費が高止まりしており、生産性向上などの改善で全てを吸収することは困難な状況であ…
米グッドイヤーは1月4日、90%がサステナブル素材からなるデモタイヤを公開した。このタイヤは該当する規制試験を通過しているほか、従来の材料でできたタイヤと比較して優れた転がり抵抗性能を持つことも確認したという。 今回のデモタイヤでは、17の特徴的な素材を12のタイヤ部材に使用している。具体的には、メタン、二酸化炭素、植物由来オイル、廃タイヤそれぞれから製造された4種類のカーボンブラックに加え、…