大型車の脱輪防止検討会調査 増し締め依頼は半数程度
国土交通省は12月末にまとめた大型車の車輪脱落事故防止対策の調査分析検討会の中間取りまとめの中で、タイヤ脱着作業に関する調査結果を公表した。 大型車の車輪脱落事故は、タイヤ脱着時の不適切な作業、作業後の増し締めの未実施といった保守管理不足と関連が強いと推測されている。また、脱着作業の内容や作業後の保守管理状況にばらつきが生じている可能性があることから調査を実施したもの。調査の対象は合計54の運…
国土交通省は12月末にまとめた大型車の車輪脱落事故防止対策の調査分析検討会の中間取りまとめの中で、タイヤ脱着作業に関する調査結果を公表した。 大型車の車輪脱落事故は、タイヤ脱着時の不適切な作業、作業後の増し締めの未実施といった保守管理不足と関連が強いと推測されている。また、脱着作業の内容や作業後の保守管理状況にばらつきが生じている可能性があることから調査を実施したもの。調査の対象は合計54の運…
国土交通省は12月27日、「大型車の車輪脱落事故防止対策に係る調査・分析検討会」の中間取りまとめを公表した。大型車ユーザーに対して劣化部品の適切な交換を促す緊急点検の実施、タイヤ脱着作業者が適切な作業手順・保守管理手順を確認するための動画公開などを事故防止対策として掲げたほか、一定期間に複数回の車輪脱落事故を起こした事業者の整備管理者に対する解任命令の発令、人為的なミスを防ぐための車両対策の必要…
NEXCO東日本など高速道路各社は冬期の交通確保のため、今冬も雪氷対策作業を進めると発表した。特に短期間の集中的な大雪によって車両の立ち往生や車両滞留の発生が見込まれる場合は、路面状況と降雪予測による通行止めを実施する。これにより、集中的な除雪作業を実施し、早期の交通確保を図っていく。 また、「大雪に関する緊急発表」が出されるような場合には、ICランプ部での車両スタックリスクの低減と本線除雪能…
大型車のタイヤ脱落事故が2021年度に123件発生したことが国土交通省のまとめで分かった。事故件数は前年度より8件減少したものの、人身事故は5件発生した。国交省が2月に設置した「大型車の車輪脱落事故防止対策に係る調査・分析検討会」で事故車両の調査を行ったところ、事故を起こした車両では劣化したホイール・ナットが使用されていたり、タイヤ脱着時にホイール・ナットの清掃や潤滑剤の塗布が適切に行われていな…
国土交通省は12月1日、大雪時に大型車が立ち往生するのを防止するための対策を実施すると発表した。 自動車ユーザーには積雪・凍結路で適切な冬用タイヤの装着、運行前のタイヤ溝の確認、チェーンの携行を呼び掛けるとともに、立ち往生する前の早目の装着を要請する。 また、運送事業者には年末年始の輸送等に関する安全総点検の実施項目の「大雪に対する輸送の安全確保の実施状況」に沿い、重点的な確認を求めていく。
大型車(車両総重量8トン以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損によるタイヤ脱落事故が2020年度(2020年4月から2021年3月)に131件発生したことが国土交通省のまとめで分かった。脱落事故による負傷者はいなかったものの、件数は5年連続で増加して統計のある2004年度以降で最多となった。 今回の統計によると、事故は11月から2月までの冬期に87件と集中しており…
国土交通省は3月31日、近年の大型車の車輪脱落事故増加を受けて、ホイール・ボルト、ナットの交換目安の例示や、タイヤ交換作業手順の明確化など自動車の点検及び整備に関する手引の一部を改正すると発表した。同日公布し、4月1日から施行する。 今回の改正では、ホイール・ナットへのマーキングまたはホイールナットマーカーを活用した目視によるホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩みの点検を行ってもよい旨を明…
国土交通省は昨年11月から今年2月にかけて、大型車の車輪脱落事故防止キャンペーンを展開した。この期間、日本自動車工業会(自工会)は国交省と連携し、ホイールナットへの装着によりナットの緩みを確認できるインジケーターの配布に取り組んだ。適正な交換作業や点検整備の重要性は依然として変わらないものの、日常点検作業の確実性を高めるツールとしてインジケーターの取り扱いが広がっている。 これまで自工会は、規…
大型車の車輪脱落事故は近年増加傾向にあり、国土交通省によると2019年度は前年度比31件増の112件だった。事故の早期減少に向け、同省は昨年10月、規定トルクでの締め付けといったポイントを緊急対策にまとめ、これを大型車ユーザーやタイヤ販売店に周知するよう多数の関係団体やタイヤメーカーに呼び掛けた。本紙では1月までにタイヤメーカー国内4社に対し、緊急対策を受けて実施した取り組みをアンケートで聞いた…
国土交通省は2月19日、大型車の冬用タイヤとチェーンの注意事項に関するパンフレット「雪道での立ち往生に注意!」を作成したと発表した。 昨年末以降の大雪により、関越道や北陸道などで多くの大型車両が立ち往生したことで、深刻な交通渋滞や通行止めが発生したことを受け、1月に自動車関係団体などと勉強会を設置。立ち往生の原因や防止策について技術的に分析・検討を進めてきた。 今回は勉強会で得られた知見を基…
国土交通省は昨年10月16日、「大型車の車輪脱落事故防止対策に関する調査検討ワーキンググループ」における中間とりまとめを決定し、車輪脱落事故の撲滅に向けて制度化を検討する5つの抜本的対策を示した。 まず、劣化したホイール・ボルト及びナットの使用は、ディスク・ホイールの締結力に影響すると考えられるため、①「ホイール・ボルト、ナットの交換目安の例示」を挙げた。同省では「車輪脱落事故が多発している車…
大型車のホイール・ボルト折損等による車輪脱落事故は2019年度に112件発生し、統計史上最多となった。事故発生の原因には、タイヤ交換作業や保守管理の不備が指摘されている。車輪脱落は悲惨な事故につながる危険性があるものの、関係者が適切に作業・管理すれば防げる可能性も高い。国土交通省自動車局整備課長の佐橋真人氏に、この事故の発生状況やどのようなタイヤ交換および管理が求められているのか話を聞いた。 …
国土交通省は1月26日、冬用タイヤの安全性確認をルール化したと発表した。「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用」の一部改正を行い、同日から施行した。雪道を走行するトラックやバスの事業者に対し、タイヤの摩耗状態など安全確認を義務付ける。 昨年末以降、大雪によって関越道や北陸道で多くの大型車両が立ち往生したことを受けて、タイヤ点検を徹底することが目的。今回の改正では、整備管理者には雪道を走…
ブリヂストンは1月13日、乗用車用タイヤ「ALENZA(アレンザ)001」の一部で、トレッドの一部が剥がれる可能性があるとして国土交通省リコールを届け出た。製造工程の一部装置の部品が破損し、破損した部品が商品に混入した可能性があるという。 対象は鳥栖工場で2020年10月28日から10月31日の間に生産された43本。11月以降に販売していた。タイヤサイズは235/55R20 102V。対象商品…
大型車(車両総重量8トン以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損によるタイヤ脱落事故が2019年度に112件発生したことが国土交通省のまとめで分かった。件数は4年連続で増加し、統計のある2004年度以降で最多となった。人身事故は4件あり、このうち1名は重傷を負った。 今回の統計では、事故は10月から2月までの冬期に75件と集中しており、地区別では東北が48件と最も多…