冬期の交通安全確保へ NEXCOや国交省が対策

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カテゴリー: ニュース

 NEXCO東日本など高速道路各社は冬期の交通確保のため、今冬も雪氷対策作業を進めると発表した。特に短期間の集中的な大雪によって車両の立ち往生や車両滞留の発生が見込まれる場合は、路面状況と降雪予測による通行止めを実施する。これにより、集中的な除雪作業を実施し、早期の交通確保を図っていく。

 また、「大雪に関する緊急発表」が出されるような場合には、ICランプ部での車両スタックリスクの低減と本線除雪能力の向上のため、一部ICを計画的に閉鎖する。

 さらに、SNSなどを活用してドライバーへ積極的な情報提供を行う。

 なお、NEXCO中日本は昨年末の彦根(滋賀県)での大雪の経験を踏まえて、昨年と同程度の大雪になった際は、広域的な通行止めを滋賀県内において初めて試みると発表した。

 国土交通省自動車局は2022年も引き続き、パンフレットやチラシを活用して大雪時の大型車立ち往生防止対策を実施する。自動車ユーザーに対して積雪・凍結路を走行する際は適切な冬用タイヤの装着、運行前に冬用タイヤの溝深さを確認することを呼び掛ける。

 またトラック・バス運送事業者に向けては、「輸送の安全確保に支障を生ずる可能性がある時は、運行中止の指示、冬用タイヤの溝の深さ、滑り止めの措置が講じられていることの確認といった措置を講じることが必要」としている。

 雪道で悪質な立ち往生が発生した場合は、監査で事実関係を確認した上で、講じた措置が不十分と判断されれば行政処分の対象となることもある。


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