大型車のタイヤ脱落事故、2020年度は最多の131件発生

車輪脱落事故件数の推移
車輪脱落事故件数の推移(写真等の無断複製・転載を禁じます)

 大型車(車両総重量8トン以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損によるタイヤ脱落事故が2020年度(2020年4月から2021年3月)に131件発生したことが国土交通省のまとめで分かった。脱落事故による負傷者はいなかったものの、件数は5年連続で増加して統計のある2004年度以降で最多となった。

 今回の統計によると、事故は11月から2月までの冬期に87件と集中しており、特に12月は40件と突出して起きている。タイヤ脱着作業から脱輪が発生するまでの期間は1カ月以内が76件と6割を占めており、冬用タイヤへの交換が本格的に始まるこれからの時期に一層の注意が求められる。

 さらに、脱落したタイヤは左後輪に集中していることも分かった。2020年度は125件(95%)を占めた。

 こうした状況を受けて、国交省では10月1日からタイヤ交換時の確実な作業の徹底を呼びかける「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を開始した。来年2月末までのキャンペーン期間中、運送事業者やタイヤ販売業者、自動車整備事業者などに向けて、啓発チラシを活用した確実な作業実施を要請する。

 また、運送事業者による大型車のホイール・ナットの緩みの総点検、マーキングの活用を推進するなど、日常点検の中で緩みのチェックを重点的に実施するよう啓発していく。


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