国内タイヤメーカー4社の上期業績 販売減や原料高響く
国内タイヤメーカー4社の1~6月期決算が出揃った。欧米や中国、アジアなどで販売が落ち込んだほか、石油系原材料価格の高止まりが影響して全社が営業減益となった。国内市場では年初に降雪がなかったため、冬タイヤの販売が落ち込んだことも響いた。通期業績はブリヂストンとTOYO TIRE(トーヨータイヤ)が下方修正を発表した。下期以降も米中問題をはじめとした経済の先行きに不透明感があり、新興国の一部で景気下…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は今年秋にドイツに技術開発(R&D)拠点を設立すると発表した。投資額は11億円で、同社が欧州に開発拠点を構えるのは初めてとなる。 欧州は大手自動車メーカーをはじめ、自動車関連企業が多数あることから市場動向など最新情報をタイムリーに入手できる利点がある。新拠点を活用して欧州における技術基盤の構築や商品開発力の強化、次世代モビリティを見据えた技術確立に取り組んで…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)がグローバルでタイヤ生産能力を拡大させる。現在、米国工場とマレーシア工場で拡張を進めており、さらに2022年には同社にとって初の欧州生産拠点としてセルビアで工場を稼働する。新工場がフル生産に入る2023年にはグループ合計のタイヤ生産能力は現在の約2割増の年間約4400万本に達する見込みだ。強みの高付加価値タイヤで供給体制を強固にしつつ、将来の成長につなげていく…
TOYO TIREは7月9日、タイヤ設計基盤技術にコンピューター支援技術やAI(人工知能)を融合した新たなタイヤ開発プロセス「T-MODE」(ティーモード)を開発したと発表した。従来より高精度かつ効率よくタイヤを開発することが期待される。 同日、都内で行われた説明会で守屋学執行役員(技術開発本部長、商品開発本部長)は「モビリティ社会は変革期を迎えており、タイヤにも進化が求められている。様々なニ…
TOYO TIREは6月13日、「第24回アジアクロスカントリーラリー2019」(AXCR)にタイヤを供給すると発表した。昨年に引き続き2年目のサポートとなる。 同日、都内で「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」の参戦発表会が開催され、同チームの哀川翔監督やTOYO TIRE契約ドライバーの川畑真人選手、TOYO TIRE商品企画本部長の水谷保氏など…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)が社内のあらゆる業務でデジタル化を加速させ、データを横断的に活用することで効率的な生産や需要を先読みした販売体制の構築、将来に向けたビジネス創出を目指す。 同社は4月1日付で「デジタル推進室」を新設した。「顧客まで繋がる一気通貫の仕組みで機動的な経営を実現する」(同社)ことを目的に、様々な部門から約30名が参画する。同推進室の室長に就任した金井昌之取締役常務…
TOYO TIREは4月7日から21日にかけて全国8カ所の道の駅でタイヤの空気圧や残溝、外傷の有無をチェックするなどのタイヤ無料安全点検を実施した。7日に兵庫県神戸市の道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で行われた活動には清水隆史社長をはじめ同社の首脳が激励に訪れた。 挨拶に立った清水社長は「昨年、当社が実施したタイヤ点検では29%に空気圧不足が検出された。タイヤの空気は自然に低下してい…
新年度がスタートした1日、国内タイヤメーカーが一斉に入社式を行い、各社のトップは「新たなことに果敢に挑戦を」「色々なことに挑戦して学びを得る」「新しい時代を創るその主役になって欲しい」など、期待を込めてエールを送った。 ブリヂストンの江藤彰洋COO兼社長は、同社の創業時から現在の経営のグローバル化について触れ、「当社が現在、そして将来実行しようとしていることは過去から脈々と受け継いできた理念や…
TOYO TIREは3月8日、国連が提唱する「持続可能な開発目標」(SDGs)の趣旨に賛同し、2030年に向けた「TOYO TIREのSDGs」を策定したと発表した。 「TOYO TIREのSDGs」は、原材料・調達、研究開発などのバリューチェーンごとに、持続可能なサプライチェーンの構築やモビリティの進化への貢献といった14のゴールを定めたもの。同社では「グローバルな社会課題の解決に貢献するこ…
TOYO TIREが発表した2018年業績は、免震ゴム関連の特別損失として175億円を計上したことにより純利益が前年比31.8%減の大幅な減益となった。 営業利益は前期より29億1800万円減少した。北米や欧州で高付加価値タイヤの販売が伸びたことなどミックスの良化で47億円、製造コストで3億円など計52億円がプラスに働いたものの、販管費や為替、自動車部品事業など計82億円が利益を押し下げた。 …