CASE対応と環境対策を推進――住友ゴム 國安恭彰 タイヤ技術本部長
Our Philosophy(アワーフィロソフィー)「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」を企業理念に掲げる住友ゴム工業は、優れた安全性能と環境性能を発揮するタイヤの開発や周辺サービスの展開に関し、「スマートタイヤコンセプト」を推進している。この取り組みの核となるのは、環境に優しいタイヤ、性能が長持ちするタイヤ、センサーになるタイヤ、最適なタイヤメンテナンスの提案などだ。…
Our Philosophy(アワーフィロソフィー)「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」を企業理念に掲げる住友ゴム工業は、優れた安全性能と環境性能を発揮するタイヤの開発や周辺サービスの展開に関し、「スマートタイヤコンセプト」を推進している。この取り組みの核となるのは、環境に優しいタイヤ、性能が長持ちするタイヤ、センサーになるタイヤ、最適なタイヤメンテナンスの提案などだ。…
ブリヂストンは、タイヤの環境性能・運動性能を両立して電気自動車(EV)の航続距離延伸に寄与するENLITEN(エンライトン)技術などを活用し、安全性やコスト効率、生産性、環境性といった社会価値・顧客価値の継続的な創出を目指す。さらに今後は、バリューチェーン全体のシンプル化や商品の差別化も実現するBCMA(ブリヂストン・コモナリティ・モジュラリティ・アーキテクチャ)など、革新的な技術の開発にも挑戦…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は今年7月、欧州にセルビア工場を立ち上げた。欧州では先行して2019年から研究開発拠点を構えており、今後は技術と生産の両部門が密接に連携し、より高性能なタイヤを生み出していく。技術開発の展望を技術統括部門管掌の守屋学取締役執行役員に聞いた。 ――7月にセルビア新工場が稼働し、欧州R&Dセンターとの連携は。 「技術開発拠点として欧州R&Dセンターを2019年…
横浜ゴムは、同社が強みとして持っている既存事業の“深化”と、市場変化の取り込みを意味する“探索”をそれぞれ推進する中期経営計画を展開している。清宮眞二取締役執行役員は、「技術の立場からすると深化と探索は“高速化”と“高度化”だ」とし、AI(人工知能)の活用によって「技術開発の高速化、高度化を達成していく」と展望を示す。さらに、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー実現への取り組み、タイヤの…
来年8月に本社を都内から群馬県太田市へ移転することを決めた日本ミシュランタイヤ。今回の決定は持続可能なビジネスを重要テーマに掲げるミシュラングループの考えに結びつくものだ。さらに、この移転は今後の同社を大きく変革させるターニングポイントになる可能性もある。「これから日本の社会もビジネスも変革が加速する」と将来を見据える須藤元社長に、本社移転で期待される効果、変革を続けることの意義を聞いた。 ―…
住友ゴム工業は、関西大学の谷弘詞教授と共同で、タイヤの回転で発電し、タイヤ周辺に搭載されたセンサーなどに給電可能な発電デバイスの研究開発に取り組んでいる。また、3月にはこのデバイスを活用した「タイヤ摩耗状態および接地面形状測定方法」を確立した。電源の供給やセンシングなどに活用できるこの技術の概要を住友ゴム工業の研究企画部インテリジェント材料開発グループの杉本睦樹課長に聞いた。 タイヤの回転を“エ…
特殊塗料・溶剤の開発や製造、販売を行う塗料メーカーの江戸川合成(埼玉県東松山市)は、昨年8月に再生タイヤ(リトレッドタイヤ)用の水性塗料「アクアリコート」を本格発売した。同社初のタイヤ向け塗料となる新製品の開発背景や今後の展望を営業部の中川怜部長に聞いた。 再生タイヤの仕上げを美しく 「アクアリコート」は、再生タイヤのサイドウォールに新品タイヤのような艶消しの黒色を再現し、意匠性に寄与する製品…
横浜ゴムは、今年8月にタイヤ空気圧遠隔監視システム(TPRS=Tire air Pressure Remote access System)の実証実験を開始するなど、タイヤ市場や関連サービスの変化に対する取り組みを積極化している。その目的や今後の市場動向について、タイヤ国内リプレイス消費財第一営業部の上井清部長、タイヤ国内リプレイス営業企画部の野村賢弘部長、タイヤ国内リプレイス消費財第一営業部営…
グループとして事業全体でサステナブル(持続可能性)への取り組みを強化している仏ミシュラン。グローバルで様々な提携を進めるなど、そのスピードを一段と加速させている。こうした大きな流れの中で日本市場でもこれまでにない変化が生まれ、果たすべき役割、その重要性が増してきている。今年4月に日本ミシュランタイヤの新社長に就任した須藤元氏にサステナブル化へ取り組む意義やミシュランが描く未来像、さらに国内でのビ…
横浜ゴムは2月、乗用車用タイヤセンサーの中長期的な技術開発ビジョン「SensorTire Technology Vision」(センサータイヤ・テクノロジー・ビジョン)を発表した。現在、タイヤメーカー各社がCASEやMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)など将来のモビリティ社会を見据え、タイヤのセンシング技術の開発を進めている。IoT(モノのインターネット)化推進の波がタイヤ業界にも迫る中、…
新型コロナウイルスの影響で紆余曲折の末、行われた東京五輪を経て、サッカーファンの関心は来年カタールで開催されるワールドカップに向かいつつある。9月からはアジア最終予選が始まり、ファンにとっては良い意味で緊張感がある時間が始まる。アジア、そして世界への戦いに挑むサッカー日本代表。その活動を応援する「サポーティングカンパニー」として、5月に日本サッカー協会(JFA)と契約を締結したのがTOYO TI…
今年2月に2025年までの新たな中期経営計画を発表したTOYO TIRE(トーヨータイヤ)。量を追う拡大ではなく、質の変革による成長を志向することが戦略の中心となり、指標の一つとして独自の「重点商品」販売比率の向上を掲げた。変化が激しい環境の中、どのように変革を推進していくのか――清水隆史社長に、思い描く将来像を聞いた。 ――昨今のタイヤ業界の動向をどう見ており、その中でトーヨータイヤの強みを…
横浜ゴムは昨年、デジタル革新に向けてAI(人工知能)を利活用する構想「HAICoLab」(ハイコラボ)を発表した。製品や開発のプロセス、サービスの革新に向けて“人とAIとの協奏”を掲げた点が特徴だ。人とAIが一緒になって働くことで、いかなる効果を期待するのか――エグゼクティブフェローで研究先行開発本部AI研究室研究室長の小石正隆博士に話を聞いた。 優れた製品やサービスで、未来社会に貢献 HAI…