国内タイヤ4社の1~3月期業績 値上げ浸透で2ケタ増収達成
国内タイヤメーカーの決算が出揃った。売上高は値上げ効果やミックス改善などが寄与し、全社とも2ケタの増収を記録した。その一方で、原材料価格や物流費の高騰が大きな重しになり、2社は営業減益となった。通期でも原材料価格や海上運賃などのインフレは続く見通しだが、住友ゴム工業とTOYO TIRE(トーヨータイヤ)は円安の進行などを受け、業績予想を上方修正した。 ブリヂストンの第1四半期決算(国際会計基準…
クラシックカーの展示会「オートモビルカウンシル2022」が4月15日から17日まで千葉市の幕張メッセで開催され、自動車メーカーやパーツメーカー、ヘリテージカーの販売店など76社・団体が出展した。 7回目の開催となった今回は、タイヤメーカーから横浜ゴムとミシュランが出展。横浜ゴムは3月から10サイズを順次追加するヒストリックカー向け復刻タイヤ「アドバンHFタイプD」を展示した。特に、幅225mm…
横浜ゴムは4月21日、乗用車用タイヤの摩耗状況を検知する技術を開発したと発表した。この技術は、同社がアルプスアルパインと共同で開発中のタイヤ内面貼り付け型センサーから得られるデータを独自の信号処理技術を用いて解析するもの。 今回、センサーを通じて走行中のタイヤの繰り返し変形に応じたセンシング波形を取得し、独自の解析手法を用いることで新品と摩耗品の判別が可能になった。 横浜ゴムでは「タイヤ寿命…
横浜ゴムは3月31日、低燃費性能重視型トラック用オールシーズンタイヤ「BluEarth 711L」について、実証実験を行ったユーザーを中心に4月中旬から先行販売すると発表した。発売サイズは275/80R22.5と245/70R19.5の2サイズで、価格はオープン。なお、一般販売は2023年の予定。 同社では、「『BluEarth 711LL』は、当社のトラック用タイヤ史上最高の燃費性能に到達し…
横浜ゴムは3月25日、農業機械用や産業車両用タイヤなどOHT(オフハイウェイタイヤ)を手掛けるスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズ(TWS)の全株式を取得すると発表した。今回の買収は、横浜ゴムが生産財タイヤ事業の“成長ドライバー”と位置付けているOHT事業の拡大を図るもの。会見した山石昌孝社長は「OHTのポートフォリオが完成し、上位メーカーと戦える。収益を伴った成長を目指す」と意気込…
新年度がスタートした1日、国内タイヤメーカーが一斉に入社式を行い、各社のトップが新入社員へエールを送った。 ブリヂストンの東正浩グローバルCOOは、「組織を支え、動かしているのは皆さん一人ひとりだ。社会人、ブリヂストングループの一員としての自覚を持ち、様々な成長の機会を自ら掴み取り、困難なことにもぜひ積極的に挑戦をしてほしい」と語りかけた。 住友ゴム工業の山本悟社長は、同社の一員として「自ら…
横浜ゴムは3月22日、ウクライナへの人道支援を実施すると発表した。同社および従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」を活用して合計5000万円を寄付する。 また仏ミシュランは3月18日、ミシュラン財団や中央ヨーロッパの拠点を通じて人道的活動組織や赤十字社などに寄付を行ったと発表した。 ハンガリーやポーランド、ルーマニアの各拠点では、地元の赤十字社などに85万ユーロおよび物資を…
横浜ゴムは3月25日、スウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズを買収すると発表した。買収額は約2652億円で、買収完了は2022年下期を予定している。 トレルボルグ・ホイール・システムズは農業機械用タイヤや産業車両用タイヤなどを手掛けており、9カ国に14の生産拠点を構えている。2020年の売上高ベースでは世界33位だった。 横浜ゴムは現在進めている中期経営計画のタイヤ生産財事業で、O…
横浜ゴムは18日、ロシアの乗用車用タイヤ工場での生産を順次停止すると発表した。原材料の調達などに問題が出ているため。同工場は2012年に稼働した。 同社では「全てのステークホルダーにとって果たすべき責任を最優先に考え、状況を注視している」としている。
現在、主に燃料として使用されている使用済みタイヤを再生利用するための開発が活発化している。ブリヂストンはENEOSなどと連携し、また横浜ゴムと日本ゼオンはそれぞれの知見を生かして廃タイヤを分解、タイヤ原料として再利用する「ケミカルリサイクル」の実用化に向けた取り組みを始めた。脱炭素へのニーズが強く求められる中、資源の有効活用につなげる。 ブリヂストンは2月18日、廃タイヤから合成ゴムの素原料と…
横浜ゴムの山石昌孝社長は2月17日に開いた決算会見で2021年度から2023年度までの中期経営計画の進捗を報告し、「高付加価値タイヤの販売は2019年を上回る伸長となった」と成果を述べた。 同社は消費財で付加価値の高いタイヤの販売拡大を掲げ、「アドバン」「ジオランダー」「ウィンタータイヤ」の構成比率を2019年度の40%から23年に50%以上に高めることを目指している。昨年はグローバルで「アド…
横浜ゴムは2月17日、同社がワンメイクタイヤサプライヤーを務める「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に、2023年以降もADVAN(アドバン)レーシングタイヤを継続供給すると発表した。また、2023年以降はサステナブル素材を活用したレーシングタイヤを供給する予定で、今年から開発をスタートする。 サステナブル素材を活用したレーシングタイヤの供給は、スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモー…