ミシュランが輸送事業者向けに提案 人手不足の課題解決へ
日本ミシュランタイヤは11月下旬、川崎市内で輸送業界の人手不足をテーマにしたミーティングを開催し、首都圏の運送会社など約40社が参加した。業界全体で近年、問題が深刻化している人材確保に対して従業員の満足度を高めることの重要性を解説したほか、軸別専用タイヤやTPMS(タイヤ空気圧管理システム)の導入などで輸送効率の向上につなげていく独自のソリューションを提案した。 タイヤ管理の適正化や社員満足度向…
日本ミシュランタイヤは11月下旬、川崎市内で輸送業界の人手不足をテーマにしたミーティングを開催し、首都圏の運送会社など約40社が参加した。業界全体で近年、問題が深刻化している人材確保に対して従業員の満足度を高めることの重要性を解説したほか、軸別専用タイヤやTPMS(タイヤ空気圧管理システム)の導入などで輸送効率の向上につなげていく独自のソリューションを提案した。 タイヤ管理の適正化や社員満足度向…
自動車整備士をはじめとする整備業界の人材不足が深刻な局面を迎えて久しい。国土交通省は今年、「自動車整備士不足への取り組み」を明らかにした。その資料によると、自動車整備学校への入学者数は2003年度で12万3000人。それが2016年度では6万8000人とほぼ半減した。一方で、自動車整備要員の平均年齢は44.3歳。全産業平均の42.3歳を上回っている。つまり自動車整備士を目指す若者が激減し、整備の…
トルコ市場で販売拡大に取り組む住友ゴム工業。現地ではどのような評価を得て、市場に受け入れられているのか――。数年前より同社ブランドを販売しているタイヤショップを取材した。 ファルケンタイヤは品質と価格で評価 トルコの首都アンカラ市の中心部にはタイヤなど自動車部品の販売店が100以上も軒を連ねているエリアがある。トルコではユーザーの利便性からタイヤに限らず同じ業態が一カ所に出店するのが一般的だと…
住友ゴム工業はトルコ工場の生産強化に伴い、現地向けのタイヤ販売量を2022年に現在の約1.5倍となる100万本に引き上げる。今後、同工場からの供給を増やすことで国産品として為替や関税のリスクを回避できることも追い風になる。新車の生産・販売台数が増加し、安定的なタイヤ需要の拡大が見込まれているトルコ市場で、現在140店舗ある取引先のタイヤ販売店を今後毎年30店舗ほど増やす計画で、シェアを6%程度ま…
担当者に楽をしてもらうタイヤ店に 今回訪問したのは川村タイヤ寝屋川営業所。ミスタータイヤマン寝屋川の店舗名も併せて掲げている。店の所在地は寝屋川市堀溝2丁目5番11号。川村幸作さんが代表を務める。 寝屋川市は府の北東部に位置する。守口.枚方.大東.門真.四條畷.交野とともに北河内地域7市を形成する市として、古くから文化.経済を担うエリアだ。 国道163号線に面したロードサイド店。大阪市内から…
エイワ(兵庫県西宮市、前中勝彦社長)が製品開発で最も力点を置いているコンセプトが“技術の可視化”だ。それを具現化することで、見る人に直感的に技術力の高さを訴求し付加価値の向上を図っている。その取り組みが実を結び、同社のタイヤ整備機器2製品が16年度にグッドデザイン賞を受賞したのは業界において大きなトピックスとなった。今年それに引き続き、ホイールバランサーの「C7425 Air」が2018年度グッ…
住友ゴム工業はトルコ工場の敷地内に「安全体感棟」を設置して2017年10月から稼働した。新しく採用した従業員へ安全に対する基本的な教育を行うことが目的。 福島県の白河工場など国内工場にある施設を参考にしたもので、労働災害のリスクをシミュレーションし、機械への巻き込まれや重量物の落下といった事故の際に起こり得る「痛み」や「恐怖」を擬似的に体感できる。 体感プログラムは、過去の事故事例などを参考…
住友ゴム工業は10月5日、2015年に稼働したトルコ工場を報道陣に公開した。主に欧州市場への供給拠点として活用していく方針で、工場の1日あたりの生産能力は当初の4000本から現在は1万6000本に拡大した。さらに2020年には約9割増の日産3万本へ引き上げる計画で、現在も増強が進められている。その一方で、黒田豊取締役常務(欧州・アフリカ本部長)は、「工場の使命は単にタイヤを供給するだけではない」…
静岡市にある清北タイヤサービス(静岡市清水区庵原町594-9)。静岡県タイヤ商工協同組合の理事長を務めている鈴木規正さんの店舗だ。鈴木社長は一人ひとりのお客様に対して“基本的な作業”を疎かにしないことを最優先に、日々の業務に取り組んでいる。30年近く常連客に支えられてきた同店の成り立ちや取り組みを取材した。 清北タイヤサービスが所在する清水区は国際港である清水港を擁し、数多くの物流企業が拠点を…
日本ミシュランタイヤは8月上旬、群馬県太田市にある研究開発拠点「太田サイト」でタイヤの静粛性に関する技術開発の一部を公開した。太田サイトはミシュラングループにとって、フランス、北米と合わせた3大研究拠点の一つに位置づけられており、ノイズに関してはグループの中心的な役割を担っている。タイヤの静粛性と背反する軽量化や低燃費化の流れが加速し、また環境規制を背景として世界的に音が静かな電動車へのシフトが…
9月11日から14日の3日間、東京ビッグサイトで「国際物流総合展2018」が開催され、横浜ゴムなどタイヤ関連企業が出展した。 横浜ゴムは「ヨコハマとお付き合いしてみませんか?」をコンセプトに、同社のトラック・バス用タイヤと、昨年から同社グループに加わった愛知タイヤ工業の製品を多数紹介した。 横浜ゴムのエリアでは、3月に発売したオールシーズンタイヤ「710R」や舗装路・高速走行用のトレーラー向…
国内メーカー各社がタイヤ整備のスキル向上を積極化している。大型車の脱輪事故増加などを背景に、より確実な点検整備に対するユーザーからの期待が高まる中、いかに安全で効率的な作業を徹底していくか――ブリヂストンや住友ゴムはメンテナンスを一つの商品と位置づけて取り組みを強化するほか、横浜ゴムや東洋ゴムなども自主系のタイヤ専業店を巻き込みながらレベルを高める活動を推進していく。 国内4社がタイヤの整備技能…
横浜ゴムは今秋、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」(ジオランダー)から新商品「GEOLANDAR X-MT」(ジオランダー・エックスエムティー)を国内で発売する。それに併せて、同社は埼玉県川越市のウエストポイントオフロードヴィレッジで試乗会を開催。コアなニーズを持つSUVユーザーに向けた新しいマッドテレーンタイヤの性能を体感した。 新たなマッドテレーンタイヤの開…
アジア・パシフィック地区最大級のタイヤ・ホイールの専門展示会「中国国際タイヤエキスポ(CITEXPO)2018」が8月20~22日の3日間、上海・世博展覧館で開催された。16回目となった今回は現地メーカーを中心に約400社が出展し、独自の製品展示を通じて新規顧客の開拓を目指した。販路拡大に向けた施策や、米中貿易摩擦への対応など、今後の事業方針について複数社のタイヤメーカーに聞いた。 HIXIH …
住友ゴム工業の白河工場(藤本紀文工場長)は、生産規模が新ゴム量換算で月間1万350トンと、国内では他社を含めてトップクラス。住友ゴムグループのタイヤ生産拠点は、国内では白河をはじめとする4工場、海外ではタイやアメリカ、中国、インドネシアなどに8工場を数えるが、その中でも白河は、2006年に操業開始したタイ工場の月間1万4550トンに次ぐ2番目の生産能力を誇る。 3つの工法を活用し、高品質なタイヤ…