国内4社の2020年業績予想 下期以降の回復へ期待
タイヤメーカー4社の中間決算が出揃った。上期は新型コロナウイルスの感染拡大によりタイヤ販売に深刻な打撃を受けた一方で、足元では需要が回復しつつあることから、当期損益を未定としたブリヂストン以外の3社は通期では黒字を確保する見込みだ。感染の第2波、第3波への警戒感が強まっており、市場の先行きに不透明感はあるものの、徐々に挽回へつながっていくことが期待される。 ブリヂストンは新型コロナウイルスの影…
横浜ゴムが昨年から国内市場向けにウルトラワイドベースタイヤ「902L」を本格投入した。この製品は「ワイドシングルタイヤ」などと呼ばれており、国内での導入事例は少ない反面、強力なライバルがしのぎを削るカテゴリーでもある。「準備を進め、満を持して投入した」と話し、「絶対に勝ちたい」と意欲を示す横浜ゴムTBR事業部事業部長の湯本光行理事に狙いを聞いた。 サービス体制がより重要に ――横浜ゴムは北米市…
横浜ゴムは、今年1月から国内でオールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21」(ブルーアース・フォーエス・エーダブリュー・ニーイチ)を発売開始した。2月3日には北海道旭川市内のホテルで、“雪に強いオールシーズンタイヤ”というコンセプトを掲げた同商品の技術説明を行った。 氷雪性能を向上させる要素の一つは「エッジ」だ。これは「雪柱せん断力」と「エッジ効果」を高めるもので、前者は溝で踏み固め…
横浜ゴムは米バージニア州にあるセーラム工場でタイヤ生産を一時停止する。現地のメディアが報じたところによると、稼働停止は2週間程度となる見込み。米国各地で新型コロナウイルスの感染者が急激に増加する中、従業員の安全確保を図る。 供給面や顧客へのサービス体制に問題はないもよう。停止期間中に工場内の消毒作業などを実施する。セーラム工場は乗用車用タイヤやライトトラック用タイヤを生産している。なお、同社は…
国内市場で乗用車用オールシーズンタイヤの投入が活発化している。オールシーズンは降雪の際のドライバーの安全面、履き替えが不要という利便性などから徐々にユーザーへ認知が広がってきたものの、普及率が9割を超えるとされる北米、あるいはここ数年需要が急拡大している欧州などと比べると国内でのシェアはわずかに留まる。だが、それは市場の中で需要を掘り起こし、ビジネスに繋がっていく好機と捉えることができるかもしれ…