シノハラタイヤ 独占欲の根底にあるものは…
「どうしたら愛されるのか」 東京都江東区にあるシノハラタイヤ株式会社の篠原大社長は、「強い独占欲の持ち主」だと自らを表現する。「常に考えているのはどうしたら1社でも多くの方に当社を選んで頂けるか」――それだけを考え、顧客に愛されることを最優先に率先して営業を行い、ビジネスを拡大してきた。背景にあるものは何なのか。その答えは明快だった。 東京港や羽田空港へのアクセスに優れる江東区辰巳地区。大規模…
「どうしたら愛されるのか」 東京都江東区にあるシノハラタイヤ株式会社の篠原大社長は、「強い独占欲の持ち主」だと自らを表現する。「常に考えているのはどうしたら1社でも多くの方に当社を選んで頂けるか」――それだけを考え、顧客に愛されることを最優先に率先して営業を行い、ビジネスを拡大してきた。背景にあるものは何なのか。その答えは明快だった。 東京港や羽田空港へのアクセスに優れる江東区辰巳地区。大規模…
日本ミシュランタイヤの会長に就任したベルナール・デルマス氏。日本での在任期間は今年で延べ24年を数えるという。 「日本は独特な市場。ここで成功できれば、世界でも成功できる」と、複数のタイヤメーカー、新車メーカーが本拠地を構える日本市場の重要性あるいは特殊性をフランス本社に訴え続けてきた。 社長職を務めた2007年からの8年間で、もっとも辛かったのは2010年の太田工場の閉鎖だと振り返る。――…
大型車の車輪脱落防止に向けて 大型車の車輪脱落防止に向けて、タイヤ業界を挙げて取り組みを進めているさなか。そのために求められるのは日頃からの点検・整備、そして適切な使用である。中でも「締め付け方式の確認と規定トルクで確実な締め付け」「増し締めの実施」「運行前の点検」「ホイールに適合したボルト・ナットの使用」――この4点が車輪脱落事故防止のポイントとなる。特に大型車ホイールには3つの方式が混在して…
全国6エリアで研修センターの併設完了 東洋精器工業株式会社(兵庫県宝塚市、阿瀬正浩社長)の名古屋営業所(愛知県長久手市桜作1420)の新社屋がこのほど完成し、10月23日に現地で内覧会が行われた。同営業所では東海4県のタイヤ整備事業者などに向けて各種研修を提供することで、人材育成と安全な作業環境づくりに貢献していく。 東洋精器工業ではこの数年、全国の主要都市にある営業所をリニューアルするのに合…
南部エリアでのTBタイヤ販売本数 2020年に2倍へ 横浜ゴムは北米市場での供給体制強化にともない、トラック・バス用タイヤの販売量を2020年をめどに現在の約1.6倍の200万本まで引き上げる方針を打ち出した。市販用ではヨコハマブランドのタイヤは大手タイヤディーラーの取り扱い件数はトップ。すでに西部や南部を中心に全米で8割以上のディーラーで販売を行っているが、品質面と耐久性に優れた台タイヤとして…
堅調な需要続く北米で地産地消を確立 横浜ゴムが約360億円を投じて建設していた北米のトラック・バス用タイヤ工場(ミシシッピ州ウエストポイント市)が完成した。現地時間の10月5日に行われた開所式にはミシシッピ州のフィル・ブライアント知事やトレント・ケリー米国下院議員をはじめとした地元政財界の幹部のほか、日系カーメーカーや取引先など約300名が出席した。 ミシシッピ工場は同社にとって単独では北米初…
横浜ゴムは現地時間の10月5日、北米でトラック・バス用タイヤの新工場を稼働した。総投資額は3億ドル(約360億円)で、生産能力はフル操業時に年間100万本を計画している。北米向けにはこれまで独・コンチネンタルとの合弁会社、GTYタイヤカンパニー(米)および日本やタイからの輸入で対応してきたが、新工場の本格稼働により世界有数の商用車市場で旺盛な需要を取り込む。今後、OE納入も拡大させ将来的には合計…
あらゆる角度から「攻める店舗」めざす 住友ゴムが中国で展開を始めた「D-ガード」は店舗に対して経営のノウハウや運営方法を提供することで安定的な販売増に繋げていくのが特徴だが、その仕組みを支えるのはシステム化された顧客誘引手法と顧客管理方法にある。住友橡膠(中国)有限公司の濱田裕史シニアゼネラルマネジャーにその狙いをきいた。 ――D-ガード出店の背景は 「中国は専業店が圧倒的に多くチャネル構成…
「X one」テーマに150名参集 日本ミシュランタイヤは9月11日、都内でトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「X One」をテーマとした「アドバンスユーザーミーティング」を開催し、運送会社やトラックメーカー、タイヤディーラーなど、昨年の約3倍となる100社から合計150名の関係者が参加した。会場では同社のTB事業の取り組み状況や「X One」の導入事例の紹介が行われたほか、2016年に「X …
2020年にシェアトップへ 住友ゴム工業は中国市場で小売店向けの販売施策を強化する。今年から新たな販売チャネルとしてスタートした総合メンテナンスショップ「D-ガード」の出店を2016年以降加速させ、中国で初となる大規模フランチャイズ網の構築に乗り出す。景気減速による個人消費の低迷など懸念材料はあるものの、依然として新車販売台数世界1位の中国市場で安定的な販売体制を確立し、グローバルメーカーとして…
ブリヂストンが主催する「技能グランプリ全国大会2015」が6日、静岡県富士市のふじさんめっせで開催され、全国の地区予選を勝ち抜いてきた直営店およびブリヂストンタイヤショップのスタッフ合計52名がトラック・バス用タイヤの整備技術を競い合った。 2010年に始まったこの活動も6年目を迎え、今回から2人のオペレーターが共同で作業を行う競技が新たに加えられた。またソリューションビジネス、とくにメンテナ…
更生タイヤ(リトレッドタイヤ)を軸としたビジネスが活発化している。リトレッドは経費削減や環境意識の高まりから徐々にユーザーへ浸透してきたものの、普及率が5割を超えるとされる欧米と比べると、国内では2割と低い水準に留まる。だが、それは新たな需要を掘り起こし、ビジネス拡大に繋がっていくチャンスがまだ残されているとも言える。こうした環境下において、ブリヂストンはタイヤとメンテナンスをパッケージにしたビ…
東京都三鷹市の市街地に店を構える有限会社プロローグミタカを訪ねた。地域から来店する車の半数以上は輸入車でアウディ、メルセデス・ベンツ、BMWなどが多い。しかも固定客が多いという。匠の技と的を射た接客対応が客の心をがっちりつかむのだろう。売れるタイヤも比較的プレミアムタイヤの割合が多くなるのも頷ける。地域に根ざしたタイヤ専門店の一つのモデルともいえそうだ。 経験豊富な高級輸入車の足回り整備 プロ…
有限会社摂津タイヤ通商(大阪府茨木市)は産業廃棄物の収集・運搬・処理をメイン事業として、大谷剛社長が起業した。現在、本社で廃タイヤの収集・運搬・処理と、中古タイヤ輸出などの貿易事業を行う。また新品タイヤと中古タイヤの販売・買い取りを行うT-craft(ティークラフト)を展開。本社事務所近隣で営業する茨木店と、西住之江に店舗を構える住之江店の2店体制を敷いている。 今回、取材に訪れたのはT-cr…
住友ゴム工業は4月7日、愛知県豊田市にある名古屋工場の見学会を行った。操業開始から50年を超えた同工場は乗用車用タイヤの主力生産拠点で、他工場と比べて新車メーカーへの供給比率が高いのが特徴となっている。以前から進めてきた品質向上への取り組みと、事業のグローバル化が進む中で同工場が果たす役割について紹介する。 名古屋市の中心部から車で約1時間の場所にある豊田市は、トヨタ自動車が本社を置く企業城下…