T-craft茨木店 良質な中古タイヤ販売が成長の武器

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カテゴリー: ディーラー, レポート

 有限会社摂津タイヤ通商(大阪府茨木市)は産業廃棄物の収集・運搬・処理をメイン事業として、大谷剛社長が起業した。現在、本社で廃タイヤの収集・運搬・処理と、中古タイヤ輸出などの貿易事業を行う。また新品タイヤと中古タイヤの販売・買い取りを行うT-craft(ティークラフト)を展開。本社事務所近隣で営業する茨木店と、西住之江に店舗を構える住之江店の2店体制を敷いている。

店舗外観
店舗外観

 今回、取材に訪れたのはT-craft茨木店。丸尾真二さんが店長を務める。スタッフはアルバイトを含め総勢5人体制。丸尾店長は6年ほど前に同社に入社し、約1年前に店長を任された。その1年間の推移について、「むずかしい局面もあったが、ほぼ描いていた通りに推移してきていると思います」と総括する。

 T-craftでは新品タイヤと中古タイヤの販売を行っている。その構成は前者が3~4に対し、後者が6~7。新品については、国内の全メーカーに加え、欧米のメジャーブランドがメイン。そして韓国や台湾、中国などのアジアブランドも数多く手掛けている。

 一方、中古タイヤは常時6000本ほどの在庫を誇る。それだけに、新品タイヤそれぞれの商品知識もさることながら、中古タイヤの在庫管理もしっかりと把握しておく必要がある。

 「お客様がタイヤのどの性能を重視しているのか。ニーズがどこにあるのか。接客するときにもっとも注意を払うのがその点ですね」、そう話す丸尾店長。押しつけにならないよう、しかし推奨するタイヤがユーザーにとってのベストマッチングとなるよう、心掛けながら対応しているそうだ。

 店舗の所在地は国道171号線、地元では通称“イナイチ”と呼ばれる幹線道路沿いのロードサイドショップである。高槻市や箕面市を通り京都~神戸へとアクセスできる国道とあって、クルマの交通量は非常に多い。それだけにカーディーラーをはじめ、カー用品量販店など自動車関連の店が付近に多く立ち並ぶ。

 そのような激戦区の中、中古タイヤを取り扱う店ということで独自性をアピールすることができるのは強みだろう。だが同店の近隣には、中古タイヤの販売・買い取り事業を全国で展開する大手企業のフランチャイズ店があるというのだ。では、どのようにして差別化を図るのだろうか。

スタッフ
(右から)摂津タイヤ通商営業部長の安本氏、ティークラフトの丸尾真二店長、同スタッフ草場啓彰さん、同スタッフ河野恭佑さん

 丸尾店長は「われわれが技術や知識を身につけ、親身になってお客様に対応することが何より重要だと考えます。われわれがタイヤ専門店であるという強み。お客様の立場に立ちキメの細かいサービスを行うことによってお客様の満足度を高める取り組みを行っています」という。

 それを実践すべく、丸尾店長をはじめスタッフの皆さんは終業後に自身のクルマにさまざまなタイヤを装着しては試乗し、そのロードインプレッションを肌身で理解しているそうだ。「自分たちが売っている商品を、自分たちが解っていなければお客様にお奨めすることができませんから」と、丸尾店長は語る。タイヤショップのプロ意識をそこに見てとれる。

 そんな丸尾店長に3年程度先の展望を聞いてみた。「今は2店体制ですが、もう1店舗、増やしたいですね。それを実現するために、スタッフのスキルアップに力を入れています」という答えが返ってきた。そして、「店を成長させる武器が良質な中古タイヤの販売だと考えます。新品と中古、それぞれのメリットをお伝えすることで、他店にはない独自性を訴求したい」

 ところで、安本さんは摂津タイヤ通商の営業部長として、得意先を訪ねては中古タイヤの収集に奔走している。大谷社長曰く、「中古タイヤは、販売するより買い取るほうがむずかしい」そうだ。その安本さんの地道な営業活動が、T-craftのタイヤ販売事業のバックボーンとなっているのは間違いない。


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