ノキアン、9割を持続可能な材料にしたコンセプトタイヤ発表
フィンランドのノキアンタイヤは1月26日、使用する原材料の93%をリサイクル素材か再生可能原材料が占める冬用のコンセプトタイヤ「グリーン・ステップ」を発表した。 「グリーン・ステップ」は天然ゴムや再生可能オイル、もみ殻灰シリカといった再生可能原材料と、スチールやカーボンブラックなどのリサイクル素材を活用した。同社では「コンセプトタイヤに向けて創造したイノベーションは将来のタイヤに取り入れられる…
フィンランドのノキアンタイヤは1月26日、使用する原材料の93%をリサイクル素材か再生可能原材料が占める冬用のコンセプトタイヤ「グリーン・ステップ」を発表した。 「グリーン・ステップ」は天然ゴムや再生可能オイル、もみ殻灰シリカといった再生可能原材料と、スチールやカーボンブラックなどのリサイクル素材を活用した。同社では「コンセプトタイヤに向けて創造したイノベーションは将来のタイヤに取り入れられる…
日本ミシュランタイヤは3月に発売開始する乗用車用タイヤ「PILOT SPORT 5」(パイロット・スポーツ・ファイブ)でグローバル統一スペックを採用した。これにより、市場ごとに最適な地域で生産することが可能となり、輸送距離の短縮を図りつつ環境負荷低減を進める。 2016年に国内市場で発売した従来品「PILOT SPORT 4」は、製品の多くを欧州から輸入していた。一方、新商品では大半のサイズを…
住友ゴム工業は1月18日、中国の常熟工場と湖南工場で1月から購入電力の全てを再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えたと発表した。また、2022年下期には太陽光発電の導入を計画しており、中国の2工場でタイヤ製造時に排出されるCO2は、2021年度比で約70%削減できる見込みだという。 住友ゴムグループは、2021年8月に発表した「サステナビリティ長期方針」の中で、グループ全工場から排出されるCO…
米グッドイヤーは1月5日、持続可能な原材料の使用比率が70%を占めるタイヤを開発したと発表した。 同社では「2020年に全て持続可能な原材料で構成されたタイヤを10年以内に作るという目標を設定しており、そのゴールに向かって大きく前進した」としている。 このタイヤには、メタン、二酸化炭素、植物ベースの油からそれぞれ生成した3種類のカーボンブラックが採用されており、二酸化炭素の排出量削減、バイオ…
ブリヂストンは11月26日、東京都の台東区立柏葉中学校で出張授業「グローバルコミュニケーション教室~世界につながる伝える力~」を実施した。 今回の出張授業は、グローバル化に伴って多様なバックグラウンドを持つ人々と関わる機会が増えていることを背景に、「伝える力」を磨く大切さについてロールプレイで学習できるもの。中学1年生の120人が参加した。 授業の冒頭では、ブリヂストンがグローバルで事業を展…
タイヤ産業プロジェクト(TIP)は11月4日、世界のタイヤ生産能力のおよそ60%を占めるタイヤメーカーのCEOが参画するCEO会議をオンラインで開催した。この会議は2年に一度開催し、TIPの活動の進捗・成果を確認するとともに、今後2年間の活動計画を承認する。 今回は今年5月にタイヤ産業として持続可能性に貢献するためにセクターロードマップを発行したことを確認。これは、タイヤ産業がSDGs(持続可…
ブリヂストンと仏ミシュランは、11月22日から23日にオランダのアムステルダムで開催される「Smithers Recovered Carbon Black Conference」で、再生カーボンブラックの利用拡大についての公開討論に参加すると発表した。 両社は、カーボンブラックの再生技術の確立と新品タイヤ生産への利用拡大の展望について討論する予定。また、その実現に向けて、タイヤメーカー各社、カ…
スウェーデンのリサイクル企業エンバイロは10月15日、2030年までに30拠点の廃タイヤのリサイクルプラントを設立すると発表した。 今後10年間で90億スウェーデンクローナ(約1191億円)以上を投資し、年間のリサイクル能力は廃タイヤ90万トン以上となる見込み。現在は、リサイクル能力を年間で廃タイヤ12万トン分増強できるように体制を構築しているという。 なお、仏ミシュランがチリに建設している…
仏ミシュランは9月24日、仏エネルギー企業ENGIE(エンジー)の支援で仏中部クレルモン=フェランのカタルー工場のエネルギー消費を最適化し、温室効果ガス(GHG)排出量を削減すると発表した。 エンジーとの契約は10年間で、同社は蒸気や暖房、冷水などの管理や、新しいエネルギー設備の設計と運用、廃熱回収システムの導入を行う。これにより工場の天然ガスの消費量は50%、水の消費量は13%それぞれ減少す…
米グッドイヤーは欧州およびトルコの工場の電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えると発表した。同社は2023年までにCO2排出原単位を2010年比で25%削減するという目標を掲げている。 今回、約70万メガワット時の再生可能電力を購入することで、同社のカーボンフットプリント(CO2排出量)は最大26万トン削減できる。 この取り組みは、2022年末までに欧州・中東・アフリカ地域の全工場で…
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)はグループが目指すサステナビリティの優先課題として「価値創出」「価値創出を支える基盤」「リスクマネジメント」を掲げ、取り組みを推進していく考えを明らかにした。 同社は今年策定した中期経営計画の中でサステナビリティ経営の強化を盛り込み、4月には経営会議の傘下に、清水隆史社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置。5月には、本部長クラスを中心に幹部40名が同…
住友ゴム工業はタイヤの100%サステナブル化を目指して原材料開発の取り組みを加速する。同社は今年8月に2050年を目標年としたサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を発表した。この方針で改めて社会と環境、ガバナンスそれぞれの項目で目標を策定。9月22日に開いた会見でこの方針のうち、材料開発での目標や取り組みを説明した。 現在、世界的に求められているCO2排出量削減に向けて、住…
住友ゴム工業は9月21日、国内のタイヤ販売店でプラスチックの使用量削減に取り組む方針を公表した。2030年までにタイヤ販売店でのプラスチックの年間使用量を2019年比45%削減する。 同社は8月に策定したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の取り組みの一つとしてプラスチック問題に対応していくことを掲げている。 国内店舗での具体的な施策として、今年2月から展示ツールの素材を…
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする脱炭素社会の実現に向けた機運がグローバルで高まっている。企業は様々な活動を通じてCO2削減に乗り出しているが、タイヤ業界も例外ではない。特に重要な柱の一つとなるのが生産拠点での対応だ。こうした中で、今後の普及が期待されている製品がある。ゼットエンジニアリング(東京都江戸川区)は3年ほど前からタイヤ加硫機向け超多段型オリフィス式トラップ「STEAM…