雪道で最も安定しているタイヤチェーンは?JAFが3種類をテスト

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カテゴリー: ニュース
JAFのタイヤチェーンテスト-旋回テスト結果
旋回テストの結果

 JAF(日本自動車連盟)は12月24日、タイヤチェーンの種類別に雪道での旋回性能と制動距離を検証し、その結果を公開した。

 タイヤチェーンは、「金属チェーン(亀甲型)」「金属チェーン(はしご型)」「非金属チェーン(ウレタン系)」の3種類を用意してノーマルタイヤに装着。車両は前輪駆動のコンパクトカーを使用した。

 旋回テストは圧雪路の旋回路コース(半径25m)をカラーコーンに沿って走行できるか、進入速度時20km/hと時速30km/hで検証した。その結果、時速20km/hでは全てのチェーンで安定して走行できたが、時速30km/hになると挙動に差が出た。

 時速30km/hでも最も安定していたのは、「非金属チェーン(ウレタン系)」でコースから極端に離れることはなかった。一方、「金属チェーン(亀甲型)」は後輪がスリップしてスピン、「金属チェーン(はしご型)」は前輪がスリップしてカーブの外側に大きく膨らんだ。

JAFのタイヤチェーンテスト-急制動テスト結果
急制動テストの結果

 また、急制動テストは、圧雪の直線路で時速40km/hまで加速してから急ブレーキをかけて停止するまでの距離を比較した。制動距離が最短だったのは、「非金属チェーン(ウレタン系)」で平均24.8mで停止できた。「金属チェーン(亀甲型)」は25.9m、「金属チェーン(はしご型)」は27.6mだった。

 ただ、雪道は路面状況が刻々と変化するケースが多いため、タイヤチェーンを装着しても、雪道では速度を抑えて慎重に走行することが重要となる。

 JAFでは「年末年始、帰省や旅行先で急な降雪や積雪に遭遇したり、雪道を走る可能性もあるため、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装備が必要となる。雪道の走行では、必ずスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンを装着し、急ブレーキ、急加速などを避け、慎重な運転を心がけてほしい」と呼び掛けている。


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