4月8日「タイヤの日」は2000年、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が中心となり記念日に定めた。以来、タイヤの正しい使用の啓発に努めてきている。ただコロナ禍では感染症の拡大防止を図るため、従来のような大掛かりな路上点検活動などは控えられた。しかし今年は〝withコロナ〟へとシフトチェンジ。時流にマッチした訴求活動が行われる。
安全点検を全国各地で展開へ
「タイヤの日」は例年、春の全国交通安全運動が実施される4月8日を軸に安全啓発活動が実施される。だが今年は統一地方選の絡みから、運動期間が5月11日〜20日に設定されたようだ。
タイヤ各社は「タイヤの日」を中心にそれぞれ独自の企画を打ち出し、安全啓発活動に強い意欲で取り組む姿勢だ。
ブリヂストンは安全点検活動「#TIRE SAFETY」に取り組んできている。その一環として「タイヤの日」当日、イオンモールむさし村山でタイヤ安全点検や危険予測体験などの啓発イベントを行う。またブリヂストンタイヤソリューションジャパンをはじめ国内グループの販売代理店、直営店、取扱店と協働し「#TIRE SAFETY」の訴求強化を図る。
住友ゴム工業では8日〜24日、全国のタイヤセレクト店でプロによるタイヤ点検を無料で受けられる安全点検活動を実施。また全国の投資代理店でも統一の企画を行うほか、ダンロップ公式HPやタイヤセレクト各店独自のSNSで情報を発信し企画の周知を図る。
現在、北海道・エスコンフィールドの「DUNLOP PARKING」で画像認識ソフトを活用した「AIタイヤ点検」を実施中(不定期)だが、5月5日〜7日にも実施する予定。
横浜ゴムは、全国のタイヤガーデン101店舗でタイヤ無料安全点検を実施。点検を受けたユーザーに各店舗先着40人に、イメージキャラクター吉岡里帆さんのクリアファイルをプレゼントする。ヨコハマタイヤジャパンでは店舗での点検活動に加え、全国の高速道路SAなど全53カ所に設置された88台の電子掲示板に点検の重要性を訴求する広告を掲出する。
独自の取り組みとしてドライブシミュレーター(DS)を活用した安全啓発活動を2019年から実施しているTOYO TIRE。年間で約1000人が体感し98%が「タイヤの安全に対する意識が高まった」と回答し高い評価を得ている。今年もトーヨータイヤジャパンとの協働でDSを活用した安全啓発活動を実施する。また国内タイヤ生産拠点が所在する三重県桑名市、宮城県岩沼市の近隣でも同様の活動を開催する。
これらの活動を通じ「タイヤへの関心を高め定期的な点検の重要性を訴求することで、安全で事故のない社会づくり、快適なカーライフの実現に貢献したい」と、各社の広報担当者はその意気込みを語っている。