タイヤ摩耗の検知システム、直営店で実証へ  住友ゴムと村田製作所の共同開発

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カテゴリー: ニュース
検知システムの概念図1
検知システムの概念図1

 住友ゴム工業は村田製作所と、タイヤ形状を三次元でとらえて摩耗を検知し、ユーザーへデータでフィードバックするタイヤ摩耗検知システムを共同開発している。同システムは、25年から順次DUNLOP直営店(タイヤランド)で実証を開始する予定。

 このシステムは住友ゴムが持つタイヤメンテナンスやタイヤ開発に関する知見と、村田製作所の三次元計測によるセンシング技術や自動車市場での技術的知見を融合。摩耗データを高精度かつ三次元で計測する技術を確立し、タイヤの摩耗度合いを可視化した。幅広い使用環境や車両・タイヤに対応可能な摩耗検知デバイスとして開発している。

 スマートフォンのアプリケーションを用いて摩耗検知デバイスでタイヤをスキャンし、タイヤ表面データをアルゴリズムで解析することで、タイヤ摩耗を三次元で正確に把握することが可能になる。ユーザーには3段階でタイヤ各主溝の摩耗状態が表示されるとともに、偏摩耗があった場合にはその位置がフィードバックされる。

検知システムの概念図2
検知システムの概念図2

 住友ゴムではこの実証を通して、摩耗・偏摩耗の傾向からタイヤ交換やローテーション時期を予測し、計画的なメンテナンスにより車両稼働率の向上につなげることができるとしている。さらに同社の「センシングコア」技術では、同システムによる高精度な摩耗データを収集することで、タイヤの摩耗検知技術の精度向上とさらなる機能やサービスの開発につながることが期待される。


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