台湾企業 探訪② 南港輪胎/NANKANG

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カテゴリー: レポート, 現地

南港輪胎イメージショップ(台北市)を訪ねて

 NANKANGタイヤはグローバルに事業展開する一方で、地元、台湾市場でのショップ展開にも力を入れ始めた。昨年11月、南港輪胎発祥の地である台北市内に、初めてイメージショップをオープンしたものである。

南港輪胎発祥の地、台北市第1号店
南港輪胎発祥の地、台北市第1号店

 店の名は「名軒汽車保養維修中心」(オーナーは呉民南氏)。イメージショップとしては台湾全土で2店目。販売会社「台北南鴻輪胎股?有限公司」を通じて、NANKANGイメージショップのモデルとして設計されたタイヤ店である。

 店舗は、外観からすぐにNANKANGショップであることがわかる。ピット内には真新しいチェンジャー、バランサーをはじめとした各種整備機器が備えられており、またフロアには埋設型のリフトが2レーン。アライメント調整なども含め、あらゆる足回り整備ができるようになっている。

 オーナーの呉民南さんは、「以前は海外のメジャーブランドを主に取り扱っていたが、今回初めて台北のローカルブランドであるNANKANGを中心に販売することになった。品質面、価格面ともに優れているNANKANGタイヤを取り扱うことは、私にとって非常に嬉しく思う」と話す。

 店舗所在地は台北市忠孝東路六段320号。忠孝東路は台北市内で最も盛んな繁華街で、車やバイクの行き来が活発なエリアを走る大通り。その通り沿いに立地する。店は常時3人体制で営業している。

 呉オーナーの話では、「来店客はほとんど常連で、そのうちNANKANGタイヤのユーザーは8~9割を占める。我々は常に自信を持ってお客様にNANKANGタイヤをお勧めしている」という。

 だが、海外のメジャーブランドに比べ認知度がやや低いのも事実。その点について、販売会社である台北南鴻輪胎股?有限公司経理の呉宜昌氏は、「販売店の皆様とのコミュニケーションは非常に重要だと考える。さる6月29日には台中で、全国の販売店様を招いて大会を開催した。そこで当社のマーケティング戦略やプロモーション施策などを説明し、ブランドの認知度向上を図るための戦略をお伝えできたと思う」と語る。

 今後、店舗数の拡大を計画しており、2年以内にフラッグシップショップ20店舗、イメージショップ60店舗に増やす予定だ。

 呉民南氏に今後の目標を訊ねると、「NANKANGというブランドは世界100カ国以上で認知されているグローバルブランド。これからは地元台北でのNANKANGブランドの認知度向上に貢献していきたい」と意欲を示していた。

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