小野谷機工が新本社工場を竣工、働きやすい職場目指す

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カテゴリー: ニュース

 オノダニグループの中核、小野谷機工(福井県越前市、三村健二社長)は10月25日、新本社社屋と新加工工場の完成披露式典を開催し、地元政財界をはじめ、タイヤ販売会社などから関係者およそ100名が参加した。

 同社ではタイヤチェンジャーやロードサービスカーなど、主力事業であるタイヤ関連整備機器の製造・販売が好調に推移。事業拡大にともない、本社・工場周辺の土地を買い増しし、工場棟の新設・増設を繰り返すことで生産体制の増強に努めてきた一方、それでも受注残が発生し、市場からの需要が高いロードサービスカーなどは納品まで2カ月待ちの状況が続いているという。

テープカットの様子

 また、本社事務所棟は1980年に建設。その後、グループの成長に合わせ社員数が増加し手狭となっていた。

 今回竣工した新社屋の床面積は、工場棟が1500平方メートル、事務所棟が800平方メートルの合計2300平方メートル。現在、2万5000平方メートルの本社工場敷地に、2016年に稼働を開始した最新のロードサービスカー組み立て工場など全11棟の生産工場を有している。

 これまで“継ぎ足す”形で工場棟を増やして来たことから、生産の分担や配置の点で不合理な部分が生じていたという。今回、加工工場棟を新設したことを機に、工場11棟の役割分担を再整備し、生産工程が直線的に進むよう整流化を図った。これにより材料の加工から組み立てに至るまで全工程での生産性が20%程度向上したという。

 同社では今回の新工場完成によりこれまで生じていた受注残の大幅な解消を図っていく。それとともに納期自体を短縮化し、タイムリーな供給体制の実現を目指す考え。

 一方、新社屋では1階フロアに管理部門と営業部門を集中して配置した。また今回新たに、100人を収容可能な食堂を開設。併せて、社員が自由に使えるリラックススペースも完備した。

 三村昌之会長は「社員の福利厚生の充実を図り、働きやすい職場環境の実現を目指した」と、そのコンセプトを説明している。


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