タイヤ公取協、「相談対応」「審査活動」に注力
業界の課題解決へ道筋開く タイヤ公正取引協議会は23日、都内で「第43回通常総会」を開催した。令和4年度事業報告の中で、広告や販促物への「相談対応」は事前相談件数が約2万4千件にのぼった。ただコロナ前(令和元年)実績と比べると8割弱にとどまった。また広告のウェブ化や動画など素材のデジタル化が一層進んだと指摘している。 「相談対応」「審査・調査」「研修啓発」「課題対応」などの各分野…
業界の課題解決へ道筋開く タイヤ公正取引協議会は23日、都内で「第43回通常総会」を開催した。令和4年度事業報告の中で、広告や販促物への「相談対応」は事前相談件数が約2万4千件にのぼった。ただコロナ前(令和元年)実績と比べると8割弱にとどまった。また広告のウェブ化や動画など素材のデジタル化が一層進んだと指摘している。 「相談対応」「審査・調査」「研修啓発」「課題対応」などの各分野…
JATMA調べ。第1四半期累計の生産・出荷・在庫実績も公表 JATMA(日本自動車タイヤ協会)は16日、4月の市販用タイヤと新車用タイヤの販売実績を明らかにした。市販用タイヤ販売本数は四輪車合計478万8千本で、前年同期に比べ4.5%減少した。4月からの市販用タイヤ価格の値上げを前に市場で仮需が発生し、4月実績にはその反動が表れたとみられる。 市販用タイヤ販売本数は、乗用車用356万1千本(前…
特殊化学品向けのポートフォリオに注力 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスは16日、第1四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比1.7%減の18億99百万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは27.9%減の1億89百万ユーロとなった。 建設業界における需要の低迷や在庫調整の継続により利益が圧迫されたためだという。同社のマティアス・ツァハトCEOは「2023年は化学業界と当社にとって厳しい年…
日本ゼオンと名古屋大学が共同研究で 日本ゼオンは5月12日、国立名古屋大学との共同研究の成果により、「2022年度日本レオロジー学会技術賞」および「第35回日本ゴム協会賞」を共同受賞すると発表した。それぞれの賞は、ゴムとその周辺領域で科学・技術とそれら産業分野の発展に寄与し業績が極めて顕著な者に授与されるもの。 両者は共同研究でスチレン系熱可塑型エラストマーに関する新技術を開発。引張強度やタフ…
日本ミシュランタイヤは17日、創立メンバーとして加わる群馬積層造形プラットフォーム(=GAM)と共同で、活動成果に関する技術報告会を群馬県庁で開催した。 GAMは2021年に同社と群馬県下の有志企業により次世代イノベーションを担うプラットフォームとして設立。22年に太田市に開設された金属積層造形装置(金属3Dプリンター)2台を有する「ミシュランAMアトリエ」をベースに技術者のリスキリング(職業…
第2四半期業績・通期業績の予想では利益面を上方修正 住友ゴム工業の第1四半期業績は、売上収益が2767億61百万円で前年同期比10.5%増、事業利益は79億76百万円で46.1%減。タイヤ事業は売上収益9.0%増の2297億92百万円、事業利益は81.5%減の19億34百万円の増収減益だった。 国内新車用タイヤは半導体不足など自動車メーカーの減産の影響を受け低調に推移した。ただ足元の販売状況は…
売上収益は四半期として初めて1兆円を超える ブリヂストンは2023年第1四半期決算(国際会計基準)を発表した。売上収益は四半期として初の1兆円を超え、前年比17.1%増の1兆435億41百万円、調整後営業利益は15.5%増の1167億94百万円で増収増益となった。 石橋秀一代表執行役グローバルCEO=写真=は「米欧を中心とした景気減速による需要減が顕著になるとともに、インフレなどによるコスト面…
増収達成も、原材料高騰の影響で利益は減 15日、ブリヂストンと住友ゴム工業が第1四半期決算を発表した。これで国内タイヤメーカーメーカー4社の2023年1〜3月累計の四半期業績が出揃った。連結業績は一様に2ケタ増収を達成したものの、利益面では苦慮している状況。昨年度に減益要因として大きなインパクトとなった原材料価格の影響はこの1〜3月にも引きずる格好となり、影響額は4社合計で522億円にのぼる。こ…
ショールームをお台場に移転しオープン HW ERECTRO(エレクトロ)は本社が所在する東京都江東区青海2丁目7-4のthe SOHO1階に新ショールーム=写真上=をオープンし、8日プレス関係者に公開した。 蕭 偉城社長は「従来あった南青山のショールームを、本社機能と一体化し移転拡張した。これにより今後、全国に展開していくVI(ヴィジュアルアイデンティティ、視覚的表現)の強化を促進していく側面…
サイト内に場を提供しシミュレーション技術研究所を設立 日本ミシュランタイヤは4月28日、東京都江東区のS&VL社と今後の協業体制に関する基本合意書を締結したと発表した。 今回の取り組みは、同社が今夏より本社移転する群馬県太田サイトで推進する、オープンプラットフォームによる新領域のビジネス創出と活性化の試みの一環。日本ミシュランはサイト内に場を提供し、S&VLはVI-grade社…
「Nano Terasu」(ナノテラス)の愛称で知られる、宮城県仙台市の次世代放射光施設。このナノテラスのある仙台市でこのほど、G7仙台科学技術大臣会合が開かれた。それを契機に、仙台市はオンライン講演会「放射光で広がる未来のモノづくり」を開催。ナノテラスを活用する企業として住友ゴム工業・分析センターの間下亮氏が「放射光活用事例」をテーマに講演を行った。 間下氏は、タイヤに求められる性能を向上さ…
環境性能と運動性能を両立し低燃費・低電費性能を向上 ブリヂストンは8日、いすゞ自動車の新型「エルフ」の新車装着用タイヤとして、タイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」採用の「V-STEEL RIB(ブイスチール・リブ) R202」=写真下=を納入すると発表した。納入タイヤのサイズは205/70R16 111/109Nなど5サイズ。 「R202」は、タイヤの環境性能と運動性…
2023年12期第2四半期累計期間と同通期の連結業績予想を上方修正 横浜ゴムは2日、スウェーデンの農機用タイヤメーカー、Trelleborg Wheel Systems Holding AB(トレルボルグ・ホイール・システムズ社。以下、TWS)の買収を完了したと発表した。同社は昨年3月、TWSの全株式の取得を発表。各国の競争法に基づき審査を受けるなど手続きを進めていた。 連結決算への業績反映は…
強みの大口径LT用やSUV用が好調。販売量前年度を上回る TOYO TIREは11日、2023年12月期第1四半期の連結業績を明らかにした。売上高は前年同期比26.9%増の1291億60百万円だった。一方、営業利益は原材料高や商品構成が変化したことなどが影響し9.9%減の145億74百万円。経常利益は同23.0%減の158億1百万円。四半期純利益は投資有価証券売却益109億円を計上した前年同期に…
横浜ゴムは12日、2023年度第1四半期決算を明らかにした。売上収益は前年同期比10.1%増の2043億円で過去最高だった。事業利益は130億円(同4.8%減)、営業利益は132億円(同2.4%減)、当期利益は97億円(同4.4%減)となった。 主力のタイヤ事業では原材料価格や物流費、エネルギー費の高騰、半導体不足による自動車メーカーの減産などの影響が利益を押し下げた。しかし「ADVAN(アド…