活動指針の「探索マップ」を発表 日本ミシュランタイヤ、群馬の積層造形技術で

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カテゴリー: ニュース
技術報告会の出席メンバーによるフォトセッション。左が須藤元 日本ミシュランタイヤ社長
技術報告会の出席メンバーによるフォトセッション。左が須藤元 日本ミシュランタイヤ社長

 日本ミシュランタイヤは17日、創立メンバーとして加わる群馬積層造形プラットフォーム(=GAM)と共同で、活動成果に関する技術報告会を群馬県庁で開催した。

 GAMは2021年に同社と群馬県下の有志企業により次世代イノベーションを担うプラットフォームとして設立。22年に太田市に開設された金属積層造形装置(金属3Dプリンター)2台を有する「ミシュランAMアトリエ」をベースに技術者のリスキリング(職業能力の再開発・再教育)を行うなど、メンバー企業と積層造形技術の実用化を目指す共同開発に取り組んできた。

 アトリエ開設から1年を迎えた今回の報告会にはメンバー企業の飯塚慎一東亜工業社長、熊谷泰典しげる工業取締役常務執行役員、鈴木宏子共和産業社長が登壇。GAM活動の三本柱である「人材育成」「実用化」「共同開発」についての取り組みと成果を述べた。

 この報告会に山本一太群馬県知事も同席。新メンバーとなった群馬県立産業技術センターの細谷肇所長、フランスの国立産業技術センター、Cetim(セティム)のポリーヌ・ル・ボルニュ ゼネラルマネージャーが紹介された。

 今回「金属積層造形をものづくりに実装し、新たな価値を生み出すまでの旅路」を視覚化した今後の活動指針の「探索マップ」を発表。金属積層造形の適用で最初に取り組むテーマとして「コンフォーマル冷却金型への実用化」と「少量生産品への実用化」を挙げた。

 同社の須藤元社長は「2年ほど前に積層造形技術を軸とした産官学連携のこのプラットフォームを発足させた。探索マップのように日本のものづくりを探索する道は続いくが、今回、新たなメンバーを迎えたことでその道の視界はさらに広がっていくと思う」と述べ今後の活動に期待を寄せた。


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