メーカー担当者が語る 24年春の販売戦略  (3)住友ゴム工業

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SUVに照準を 「ビューロ」「グラントレック」

 自動車市場で拡大成長を続けているのがSUV。スポーツ用多目的車という意味だ。ひとくちにSUVと言っても、コンパクトサイズから街乗りに特化したクロスオーバー系、オフロード走行に対応する四輪駆動車と、用途ごとに車種は豊富。当然、SUVに装着されるタイヤに対する要求も多種多様となる。この春、住友ゴム工業はSUVタイヤ市場へのアプローチを一層強める考えだ。株式会社ダンロップタイヤ消費財マーケティング部の菅祐太朗氏は、バリエーション豊かな商品ラインアップをベースに、市場で積極的なコミュニケーション展開を図るという。

 

 市場動向と販売計画

 23年、乗用車向け市販用タイヤの需要は前年割れしました。物価高による消費者の購買意欲の低下や暖冬の影響もあったと思われます。24年も賃上げムードはあるものの物価高も続いていますので23年同様、消費者の購買意欲もそんなには上がってこないと予測しています。

 半導体不足もあってか、コロナ禍から新車の販売台数が減少してきています。その分タイヤ交換なさるお客様も減少することが想定され、24年の年間需要は23年と同等、ないしは微減になると予測します。

 23年に価格改定がありました。価格改定の影響、いわゆる仮需は23年に収まっているので24年の年間需要に対する価格改定の影響はないと考えております。

 

 主力商品

 GRANDTREK PT5(グラントレック ピーティーファイブ)、VEURO VE304(ビューロ ブイイーサンマルヨン)、ALL SEASON MAXX AS1(オールシーズンマックス エーエスワン)をメインに春商戦に取り組んでいきたい。

 SUVのお客様をターゲットとして考えると通勤など街乗りをするお客様にはVEURO、アウトドアレジャーに出られるお客様にはGRANTREK PT5をオススメします。

 GRANDTREK PT5(全33サイズ)はオンロード向けSUVタイヤとして23年2月に発売されました。ご購入なさったお客様からは主に操縦安定性のところで高評価をいただいております。また静粛性も従来品から改良しており、SUV用オンロードタイヤとして静かな走りを実現したとのお声をいただいております。

 

写真は、商品説明資料の一部から
写真は、商品説明資料の一部から

 販促活動

 春期間はテレビCMを放送しています。このムービーはYouTubeでも視聴可能です。

 ALL SEASON MAXX AS1は弊社のオンラインストアで4月末日までセールを実施しております。

 販売店さんには各商品の特徴を訴求するような展示用のツール、商品説明資料をご案内しています。

 

 新体制の意気込み

 全国で11の国内タイヤ販売会社がありましたが、この1月からそれを1社に集約しました。一つの組織になったことで、組織の一体感、意思決定、行動のスピード感が生まれてくると考えております。地域に根差したビジネスももちろん今までどおり続けていき、一社化したことによって今まで以上にお客様のニーズに素早く応えられるようなアクションをしていきたい。

 お客様から選ばれる会社になれるように、一丸となって取り組んでいきます。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。


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