JATMAが24年国内需要見通しを発表  物価高でマインドの冷え込み続くか。コロナ前水準に届かず

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カテゴリー: ニュース

新車用タイヤは前年比2%増の見通し

左から、記者発表に臨む倉田専務理事と統計調査部会長の大槻俊介氏
左から、記者発表に臨む倉田専務理事と統計調査部会長の大槻俊介氏

 JATMA(日本自動車タイヤ協会)は6日、2024年自動車タイヤ国内需要見通しを発表した。四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数は1億863万3千本、23年見込み1億832万9千本(22年比2%増)に対し横ばいと予測した。新型コロナ感染拡大前の19年実績1億1809万6千本との対比では8%減のままで推移するものとみている。

 

 24年需要見通しの前提として、実質経済成長率を1.5%とした。23年見込みでは1.8%。一方、自動車生産台数は910万8千台(前年比2%増)、国内販売台数480万台(同2%増)、輸出台数は451万台(同3%増)とし、いずれも前年実績を14〜15%上回った23年(見込み値)からさらに上振れするとみている。

24年自動車タイヤの国内需要予測
24年自動車タイヤの国内需要予測

 これらを基に、自動車タイヤの国内需要動向として、新車用タイヤは四輪車用合計で4030万7千本・前年比2%増と予測した。23年見込みは3959万8千本(前年比14%増)。22年に半導体不足の影響でカーメーカーが新車の生産台数を調整しており、反転後は順調な回復ぶりを示している。

 品種別では、乗用車用は3383万8千本(前年比2%増)、小形トラック用520万5千本(同3%増)、トラック・バス用は126万4千本(同3%増)とみている。3品種すべて23年見込みを上回るが、19年比では乗用車用9%減、小形トラック用3%減、トラック・バス用4%減と、いずれもコロナ禍前の水準に及ばない。


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