ミシュランが輸送事業者向けに提案 人手不足の課題解決へ

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カテゴリー: レポート, 現地

 日本ミシュランタイヤは11月下旬、川崎市内で輸送業界の人手不足をテーマにしたミーティングを開催し、首都圏の運送会社など約40社が参加した。業界全体でここ近年、問題が深刻化している人材確保に対して従業員の満足度を高めることの重要性を解説したほか、軸別専用タイヤやTPMS(タイヤ空気圧管理システム)の導入などで輸送効率の向上につなげていく独自のソリューションを提案した。

タイヤ管理の適正化や社員満足度向上を

セミナーの様子

 日本ミシュランタイヤは以前から運送会社を対象にしたセミナーを全国で開催しており、その時々でユーザーが抱える課題への対応策や成功事例を共有している。首都圏エリアの運送会社を招いた今回のテーマは、今後、一層深刻化することが懸念されている「人材不足」。

 同社によると、近年の輸送業界では輸送量や就業人数に大きな増減は起きていないが、若年層の就労者数の減少が顕著に表れているという。さらに、過積載の取り締まり強化やドライバーの拘束時間管理が厳格化されたことで輸送効率をいかに維持していくか苦心しているケースも少なくないようだ。

 こうした課題に対して、同社が提案を強化しているのが従業員の満足度向上を図るための「運転事業者向け診断パッケージ」だ。2016年の開始以降、既に約20社が採用し一定の成果が表れているという。また、今年6月にサービスを始めた「TPMSクラウドサービス」、さらに「軸別専用タイヤ」といったソリューションへのニーズも高まりつつある。

ミシュランが推奨する「軸別専用タイヤ」を装着したトラック

 セミナーで登壇したB2Bタイヤ事業部の尾根山純一氏は、「今後はタイヤ業界でも人手不足が進んでいく。将来は交換作業が予約制になる可能性があり、出張サービスも今までのようには提供できないかもしれない」と述べ、使用方法に応じて最適な設計を施した専用タイヤの装着や、適正な空気圧管理によってタイヤを長寿命化することのメリットを訴求した。

 また、イベントでは千葉県富里市の運送会社、トランスウェブの前沢武社長がプレゼンテーションを実施。9月に独ハノーバーを出発し、ユーラシア大陸を横断して1カ月で約1万2000kmを走破した独自の活動の意義を講演した。

 前沢社長は「出口の見えない運送業の改革を推し進めるための“挑戦”という目的があった。人材確保にも答えはないが、少しでも可能性があればチャレンジすることが大事だ」と話した。


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