日本自動車タイヤ協会(JATMA)は24年第1四半期(1月〜3月)累計のタイヤ販売本数実績をまとめた。新車用タイヤ、市販用タイヤともに前年実績を10%以上割り込んでおり、厳しい状況で推移した。
〈表1〉のように、第1四半期累計の新車用タイヤ販売実績は品種別にトラック・バス(TB)用34万本(前年比17.6%増)、小形トラック(LT)用90万1千本(同32.6%減)、乗用車(PC)用715万5千本(同12.4%減)、3品種を合わせた四輪車合計839万6千本(同14.2%減)。
これらに建設車両(OR)用と産業車両(ID)用、農業機械(AG、運搬車用を含む)用、二輪自動車(MC)用を合わせた合計で882万3千本(同13.8%減)。
市販用タイヤは新車用タイヤよりも低調に推移した。暖冬の影響により各地で降雪の日数が減り、冬タイヤのビジネス機会が少なくなったことが大きく響いたもようだ。
第1四半期累計の品種別本数は〈表2〉のとおり、TB用81万6千本(同20.2%減)、LT用257万4千本(同19.8%減)、PC用1024万3千本(同16.3%減)、3品種を合わせた四輪車合計1363万3千本(同17.2%減)。
前記にOR、ID、AG、MCの各品種用のタイヤを合わせた合計で1406万5千本(同17.0%減)。
桜前線が北上し、国内市販用タイヤ市場で春商戦が本格化する。クルマ市場で好調を維持するSUVの動きが注目される。また、新型コロナの感染拡大期に、クルマ市場で大きく伸長したコンパクトカーやハイト系の軽自動車、中古HVでタイヤの履き替え需要が顕れてきている。第2四半期からの巻き返しに期待がかかる。