JATMAが空気充てん作業時の事故調査結果をまとめる  23年は17件発生。脱着作業で死亡事故1件

シェア:
カテゴリー: ニュース
23年の事故のまとめ
23年の事故のまとめ

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、「23年空気充てん作業時および空気補充時の事故調査」について結果を明らかにした。23年中に発生したタイヤ空気充てん作業時の事故件数は17件。パンク修理作業に関する事故は4件(24%)、パンク走行等にともなうタイヤの損傷は5件(29%)。人的被害として死亡者はなかったものの、重軽傷者は5件(5名)。空気補充時の事故は1件。しかし空気充てんをともなわない脱着作業で事故が起き1名が亡くなるという重大な事例が報告された。

 

 今回の調査で報告された死亡者1名の事故は、販売業態が専業店でORタイヤ20.5-25 16PRサイズのローテーションのため出張サービス中に起きた。

 「フロントとリアのローテーション作業を実施するため、2名で出張。ジャッキアップ後、空気充てんされた状態でホイールごと取り外すためナットを緩めたが、車両側センターハブをホイールが錆で固着していたため外れず、外側よりフランジ部を鉄製ハンマーで打撃。固着が解けず、作業者を交代し同様に打撃を加えたところ、1回目でロックリング、シートバンド、タイヤが外れ飛んだ」と、事故の模様が報告された。

 破損はホイールの不良で、センターハブとホイールの固着が原因と推定される。亡くなった作業者は作業経験が3年以上あったという。

 空気充てん作業時の事故17件のうち人的被害が5件あった。重傷を負った事例は3件(3名)で、業態別ではRS1名、専業店2名。RSでLTタイヤ8.25R16 14PRサイズ修理のケースは「パンク修理依頼あり。修理後、空気充てん中、約400kPaでサイド部が破裂した。パンク走行等によりタイヤが損傷していたこと、および引きずり痕を確認していなかったことが原因と考えられる」という。

 専業店で新品フォークリフト(ID)タイヤ6.00−9(PR数は不明)の交換作業中のケースは「新品への交換作業を実施。二つ割りリムを合わせ、プレートを重ねてボルト、ナット固定作業を行い、トルクレンチでの確認締めを未実施の状態で組込みを行った。地面にタイヤ、ホイールセットを置いた状態で空気充てんを実施し、約350kPaでホイールとプレートが外れ飛んだ」と報告されている。

 別の専業店では新品IDタイヤ6.00−9 10PRの組み替え作業中に事故が起きた。「一部のナットの回転がスムーズではなかったが、ボルトがホイールに溶接されていたため、ナットのみ中古品に交換し、トラックの荷台で空気を充てん。300kPaまで充てんし、車両にタイヤを取り付けようとしたところ、ナットがすべて外れホイールとタイヤが上方ヘ飛来し、作業者の親指に接触した。ホイールのボルト部分が磨滅していたことが原因と考えられる」としている。


[PR]

[PR]

【関連記事】