メーカー担当者が語る 今冬の販売戦略 (4)ブリヂストン

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カテゴリー: ニュース

「ブリザック VRX3」SUV用でも拡大を

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ブリヂストン冬商戦販促POP

 ブリヂストンが消費財タイヤ分野で主力商品とするのはスタッドレスタイヤ「BLIZZAK」(ブリザック)シリーズ。ブリヂストンタイヤソリューションジャパン商品企画本部消費財商品企画部の井川拓耶(イガワ・タクヤ)さんは「プレミアムの『ブリザック VRX3』は21年に発売し今冬で3シーズン目。多くのお客様から非常に高いご評価をいただいている」と、その商品力に強い自信を示す。SUV用などのサイズラインアップを拡充し、一層の拡大販売を目指す考えだ。

 

市場動向

 前シーズン(22年9月〜23年3月頃)はCOVID-19の流行から少しずつ回復の傾向が見られた。ただ、その前のシーズン(21年9月〜22年3月頃)と比べると、新車販売が減少しており、その影響で新車に添付されるスタッドレスタイヤの需要が減少した。それに加え暖冬の影響で全体として降雪が少なかった。このため冬用タイヤの販売数量は、21年シーズンと比較すると22年シーズンは若干減少した。

 自動車市場はSUVが引き続き好調に推移し、新車装着用タイヤの高インチ化も進んだ。このような自動車市場の傾向を受け、市販用タイヤ市場でもSUV用タイヤや高インチタイヤの需要は伸長した。スタッドレスタイヤは安心・安全に直結する商品であることから、タイヤの性能を重視し商品を選ぶというユーザーの購買行動に大きな変化はないようだ。

 その一方で、降雪の機会が減ったことで、性能と価格のバランスを重視するユーザーや、オールシーズンタイヤに関心を示すユーザーが増えてきているのも事実だ。しかし、冬道の安心・安全を担保するのはスタッドレスタイヤである、ということを今冬シーズンでも改めて訴求していきたい。また、新車市場が回復を見せているので、一層の拡大販売に向け添付スタッドレスタイヤの需要を獲得していく。

 この冬シーズンは、市場で拡大傾向を見せるSUV用や高インチの分野で販売の強化を図る。ユーザーニーズが幅広くなっており、それに対応することがテーマとなる。

 

販売計画

 市販タイヤ市場では、前年は2回に分けて、今年も7月に価格改定を実施した。その影響で仮需要が発生した。その反動は多少見られるが、これからの本格商戦期は先ほど掲げたテーマであるSUV用・高インチタイヤの販売強化にしっかりと取り組んでいく。

 諸物価があがり、一定数のユーザーに価格志向が強まるのは否めない。しかしそれよりも冬道の安心・安全を守るブリヂストンの価値をしっかりとお伝えしたい。プレミアムの「ブリザック VRX3」にSUV向けの新サイズを13サイズ追加した。合計141サイズという豊富なラインアップをご用意した。

 「VRX3」は〝氷上性能120%到達〟というアイキャッチで今冬も訴求する。またSUVサイズを拡大したことから〝ブリザック史上最高氷上性能を、SUVへ。〟とし、SUV用タイヤ市場で積極的に販売活動を展開していく。プレミアムの「VRX3」に「ブリザック VRX2」をメジャー商品として位置付け、乗用車用タイヤではこの2ラインで拡大販売を図っていく。

 さらにSUV用タイヤでは「VRX3」と「ブリザック DM−V3」の2ライン戦略で、ユーザーの多様なニーズにお応えする。「VRX3」は街乗りからレジャーまであらゆるシーンで高い氷雪上性能を発揮し、「DM−V3」は深雪を含め悪路で優れた性能を実現する。「VRX3」と「DM−V3」、2商品の性能の違いを明確にし売り分けを図る。ユーザーへのご理解を深めていただけるよう注力し、店頭ツールなどに工夫を凝らし展開する。またユーザーの声や口コミを反映させることでより親近感を持っていただけるような店頭ツールを制作した。

 

販促活動

ブリヂストン冬商戦販促POP関東
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ブリヂストン冬商戦販促POP北海道
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 COVID-19の状況を踏まえながら、フェイス・トゥ・フェイスでの試乗会やセミナーなどのイベントを通じ、「ブリザック」の性能の高さを体感していただく機会を増やす計画だ。

 オールシーズンタイヤは準降雪・非降雪地区のタイヤ館・コクピットなどの直営店で限定販売を行う。

 ブリヂストンは、「タイヤ・ソリューションは生命を乗せている」というのが大原則である。社会やモビリティが進化してもそれは変わらない。「ブリザック」は安心・安全なカーライフを足元から支えることでこの原則を守るもの。タイヤ販売店の皆様に「ブリザック」の価値に共感していただくことで、ユーザーへの価値の伝達を一緒に進めて参りたい。


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