インタビュー  ブリヂストン 宣伝・イベント推進部の野口尚伸氏に聞く

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カテゴリー: インタビュー, 特集

 「グッドドライバー・レッスン」

 社会課題の解決を継続的に

 

グッドドライバー・レッスン
グッドドライバー・レッスン

 ――グッドドライバー・レッスン(=GDL)参加にいたるこれまでの取り組みを。

 

 ブリヂストンはタイヤメーカーとして交通安全を重要なテーマとして捉え取り組んできています。過去の「2kmに1店」という販売網の構築も安心・安全ドライブの考えに基づくものですし、「タイヤは生命(いのち)をのせている」、また過去の「タイヤは家族の生命をのせている」というキャッチコピーもそうです。

 現在も#TIRE SAFETY(タイヤセーフティ)活動や「4月8日 タイヤの日」に合わせ開催する「ファミリー交通安全パーク」など、グループ全体で脈々と続けてきています。

 22年1月には社会貢献活動に取り組むワーキンググループに交通安全タスクフォースを設置し、「ブリヂストン 交通安全プログラム」を策定しました。前述した活動は主に日本ですが、それ以外でもたとえば米国やオーストラリア、タイ、ベトナムなどで地域ごとにそれぞれ独自で交通安全活動を行っています。そのような活動に横串を通しグローバルで展開していこうと、企業として再定義したものです。

 なお、これらの交通安全に向けた活動はすべて、当社企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」のより安心で心地よいモビリティライフを支える「Ease」と、すべての人が自分らしい毎日を歩める社会の実現「Empowerment」につながる取り組みの一環です。

 タイミングが良くトヨタGAZOO Racingを通じてGDLを知り、そのプログラムでブリヂストンとしてできること、より理解しやすい方法でタイヤチェックの重要性をお伝えできることがあると考え、22年から検討を始め、23年からパートナー企業として本格的に活動をしています。

 

 

ブリヂストン 宣伝・イベント推進部の野口尚伸氏
ブリヂストン 宣伝・イベント推進部の野口尚伸氏

 ――ドライビングレッスンというと、これまでは若い世代向けのものが多かったようだが。

 

 GDLの対象はジェンダーレス、エイジレスです。高齢のドライバーであっても、楽しく快適に、安全に運転することを願って、プログラムづくりされています。

 GDLの開催にあたっては地元の市町村や警察の協力により参加の働きかけが行われているのですが、主催者の考えには地元への恩返しという意味が含まれています。どういうことかというと、主催者はもともと北海道でラリー競技に参加していたクラブチームが母体でNPO法人化された経緯があります。

 ラリー競技は、レース専用のサーキットコースではなく公道を使用して行われます。地元の皆様や行政の協力と支援がなくては成り立たない側面があります。ですからそのような協力に対してなんらかの形でお役に立つこと、地元の社会課題に対する貢献ができればという思いが主催者にあります。

 

 23年のGDLの参加者は累計で1200人以上を数えます。23年16回に対し、24年は25回以上の開催が予定され、参加者も累計2000人以上が見込まれます。これからの展望として、主催者は全国47都道府県で開催できるようになればと考えており、パートナーとして参加するブリヂストンもこのような機会を通じて交通安全の取り組みを進めることで、ひとりでも多くの皆様に安全運転への意識を高めていただきたい。

 

 

 ――これからの取り組みについて。

 

 ブリヂストンは4輪だけでなく、ブリヂストンサイクルでは自転車教室の開催や、子どもに人気の高い「うんこ交通安全ドリル(自転車編)」といった安全ツールを製作し、自転車メーカーとして事故減少をめざす活動を行っています。

 このように自社の事業を通じて社会課題の解決をめざすという取り組みを、ブリヂストンはこれまで継続的に行ってきています。この流れが途切れるようなことなく、グループ全体でこれからも取り組み続けていく考えです。


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