路面凹凸の振動を解析しシミュレーションに活用 住友ゴムが特許出願
住友ゴム工業は4日、タイヤ騒音を精度よく短期間で予測できるシミュレーション手法を新開発したと明らかにした。 路面凹凸によるタイヤへの振動入力と路面の吸音特性を考慮することで、特定のタイヤで実測値と予測値の誤差は約1%となり、予測精度が大幅に向上した。さらに従来は約1カ月を要していた計算期間を約1週間に短縮できた。 同社はタイヤパターンが凹凸路面に接地する際に発生するパターンノイズ解析に関する…
住友ゴム工業は4日、タイヤ騒音を精度よく短期間で予測できるシミュレーション手法を新開発したと明らかにした。 路面凹凸によるタイヤへの振動入力と路面の吸音特性を考慮することで、特定のタイヤで実測値と予測値の誤差は約1%となり、予測精度が大幅に向上した。さらに従来は約1カ月を要していた計算期間を約1週間に短縮できた。 同社はタイヤパターンが凹凸路面に接地する際に発生するパターンノイズ解析に関する…
横浜ゴムは、レベル4自動運転トラック幹線輸送の公道実証実験に参画しタイヤ検証を行うと明らかにした。 実験は自動運転トラックの開発などを行う株式会社T2が実施する。車両には来春発売予定のトラック・バス用タイヤの新商品を装着=写真=し、自動運転トラック向けタイヤに求められる性能などを検証する。 同社では今後、自動運転トラック向けのタイヤソリューションサービスについて実用化を進める考え。 実証実…
日本ミシュランタイヤ(以下、ミシュラン)の須藤元代表取締役社長は4日、メディア向けカンファレンスを開き、企業パーパスに掲げる環境負荷の削減をめざす取り組みなどについて語った=写真下=。 ミシュランは国内市販用タイヤの値上げを24年2月に実施したが、11月には25年2月実施の値上げを発表している。 須藤社長は24年の振り返りのなかで「今年の年初には、業界が動いていないなか、単独で…
伝統の力強い走破性を継承。操縦性さらに向上 このシリーズの前々回、ホンダ・WR−Vの流れを受け、多目的車のジャンルから今回選んだのがスズキ・ジムニーだ。昭和世代のクルマ好きにとって、登場というフレーズの前に〈ついに〉や、〈いよいよ〉という副詞を使いたくなる車名に違いない。本紙がこれまで乗ってきたスカイラインGT NISMOやBMW M850i xDrive クーペなどは速さを追い求めるGTカー…
TOYO TIREは3日、トラック・バス用タイヤの状態管理アプリ「Tire SAPRI(タイヤ サプリ)」を開発し、物流事業者4社を対象にテストマーケティングを開始した。同日、都内で報道陣向けにレクチャーを開いた=写真・上=。配達需要の増加など物流業界へのニーズが増す一方、「24年問題」による残業規制で人手不足が顕在化する。今回のアプリ開発によって、効率的な管理と的確なメンテナンスを実現し、物流…
ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズは、ゴム人工筋肉を活用したソフトロボティクス事業の本格的な事業化に向けて新たにウェルビーイング市場に参入する。 市場参入の第一歩は無目的室「Morph inn」のサービスだ。ゴム人工筋肉を用いた柔らかいロボット「Morph」(モーフ)を使用する。大きなMorphの上に横たわり小さなMorphを抱え「無になる時間」を過ごす。 今…
日本ミシュランタイヤは、国内市販用タイヤ価格の引き上げを明らかにした。対象商品はミシュラン、BFグッドリッチ各ブランドの乗用車用・ライトトラック用・トラック・バス用(夏・冬)、二輪車用の各タイヤ。チューブ・フラップ。 値上げ率は平均5%〜8%で、商品により改定率は異なる。25年2月1日から実施する。 今回の値上げは、世界的なインフレや調達コストの上昇、エネルギー価格、人件費、原材料価格の上昇…
TOYO TIREはこのほど、セルビアにToyo Tire Sales and Marketing Europe d.o.o.Indija(以下、TSE)を設立した。25年1月から同社を通じて欧州市場での販売事業を開始する。 現在の欧州統括会社であるToyo Tire Holdings of Europe GmbH(ドイツ、TTHE)の販売統括機能は25年中にTSEへ移管し、事業体制を再編する…
東洋精器工業はTBホイールバランサーの新商品「TRIM(トリム) TP-150」を25年1月に発売する。TBはもちろん、ワイドシングル、LT、PC、SUVまで対応可能だ。上市に向けて主担当した商品企画部第二課長の細目玲(ほそのめ れい)さんに話を聞いた。 「この1台でTB/ワイドシングルからPCまですべて対応できます」と語る細目さん。 「トリム TP-150」(以下、TP-15…
ブリヂストンは、彦根工場(滋賀県)・鳥栖工場(佐賀県)・栃木工場(栃木県)の国内3工場に戦略投資を行い、生産能力を増強する。 3工場はプレミアムタイヤを主力とする、乗用車用高インチタイヤの生産拠点。投資額は約270億円で、25年初から順次着手し、28年中に完了を予定する。これにより20インチ以上のタイヤの生産能力を中心に日産約3千本増強する計画だ。 同社は「プレミアムフォーカス」を加速させて…
タイヤセレクト松戸 地域に密着し安全で高品質の作業実践 11月中旬、列島は寒気に覆われ気温が急激に下がった。屈指の豪雪地帯である青森・酸ヶ湯では1日で40センチ以上もの雪が積もった。札幌など降雪地域であっても夏タイヤのまま走行し、事故や交通トラブルを引き起こしたケースがみられた。猛暑がいつまでも続いたせいで油断し、冬用タイヤへの交換が間に合わなかったのかもしれない。そんな折、タイヤ交換の本格…
タイヤ公正取引協議会(タイヤ公取協)の主な活動に「相談対応」がある。企業が作成するタイヤに関する広告や販促物を掲示・配布する前に問題がないかどうかの相談をメーカーや小売店から受け、それに答える活動だ。24年度上期には1万4164件の相談があり、前年同期比で11.9%増加。同会は最終的に年間2万8000件に達すると予想している。 タイヤ公取協は「相談対応」活動に力を入れている。企業…
ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴムの3社が企業のLGBTQ+施策を表彰する「PRIDE指標2024」で最高評価のゴールドを受賞した。 「PRIDE指標」は、一般社団法人work with Prideが職場における性的マイノリティへの取り組みの評価指標として2016年に策定。企業の取り組みを「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3段階で評価する。職場のダイバーシティが重視されるなかで3社が最高評価…
EUは、EUDR(欧州森林破壊防止規則)の適用を1年延期する。11月14日にEU議会で正式に決まった。これにより、大企業は25年12月30日から、中小企業は26年6月30日からとなる。この動きに対して、EUのタイヤ業界団体から懸念の声があがっている。 EUDRとは森林破壊や劣化を防ぐことを目的として、ゴムなどの7品目を原材料とする製品が森林破壊を引き起こしていないことについて調査するというもの…