24年の振り返りと25年の展望を語る タイヤ関連企業のトップが年末記者会見
TOYO TIRE、住友ゴム工業、横浜ゴムの国内タイヤメーカー3社は経営トップによる年末記者会見を開いた(開催順。前2社は対面式、横浜ゴムはウェビナーでのオンライン式)。為替の円安が続き、輸出量の多い企業にとって経営環境にフォローの風が吹いた。一方で諸物価の上昇はやまず、国内の景気は成長の実感がともなわない。タイヤ市場は新車用・市販用ともにコロナ禍以降、回復への足取りがにぶいままだ。3社の経営ト…
TOYO TIRE、住友ゴム工業、横浜ゴムの国内タイヤメーカー3社は経営トップによる年末記者会見を開いた(開催順。前2社は対面式、横浜ゴムはウェビナーでのオンライン式)。為替の円安が続き、輸出量の多い企業にとって経営環境にフォローの風が吹いた。一方で諸物価の上昇はやまず、国内の景気は成長の実感がともなわない。タイヤ市場は新車用・市販用ともにコロナ禍以降、回復への足取りがにぶいままだ。3社の経営ト…
JATMA(日本自動車タイヤ協会)は11日、25年自動車タイヤ国内需要見通しを発表した。四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数は1億368万本、24年見込み1億276万8千本(23年比4%減)に対し1%増と予測した。新型コロナ感染拡大期前の19年実績1億1659万9千本との対比では11%減で、踊り場が続く格好だ。 25年需要見通しの前提として、実質経済成長率を1.6%…
ランクセスは5日、「LFPバッテリーソリューションに関するメディア向け説明会を開催した。 LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーは、従来のリチウムイオン電池に代替するバッテリー技術。ランクセスはLFPバッテリー用の酸化鉄の新たな開発と欧米でのLFPバリューチェーンが評価され「ICISイノベーションアワード2024」を受賞している。 無機顔料ビジネスユニットの菅谷一雄日本統括マネージャーは「バッ…
住友ゴム工業は4日、タイヤ騒音を精度よく短期間で予測できるシミュレーション手法を新開発したと明らかにした。 路面凹凸によるタイヤへの振動入力と路面の吸音特性を考慮することで、特定のタイヤで実測値と予測値の誤差は約1%となり、予測精度が大幅に向上した。さらに従来は約1カ月を要していた計算期間を約1週間に短縮できた。 同社はタイヤパターンが凹凸路面に接地する際に発生するパターンノイズ解析に関する…
横浜ゴムは、レベル4自動運転トラック幹線輸送の公道実証実験に参画しタイヤ検証を行うと明らかにした。 実験は自動運転トラックの開発などを行う株式会社T2が実施する。車両には来春発売予定のトラック・バス用タイヤの新商品を装着=写真=し、自動運転トラック向けタイヤに求められる性能などを検証する。 同社では今後、自動運転トラック向けのタイヤソリューションサービスについて実用化を進める考え。 実証実…
日本ミシュランタイヤ(以下、ミシュラン)の須藤元代表取締役社長は4日、メディア向けカンファレンスを開き、企業パーパスに掲げる環境負荷の削減をめざす取り組みなどについて語った=写真下=。 ミシュランは国内市販用タイヤの値上げを24年2月に実施したが、11月には25年2月実施の値上げを発表している。 須藤社長は24年の振り返りのなかで「今年の年初には、業界が動いていないなか、単独で…
伝統の力強い走破性を継承。操縦性さらに向上 このシリーズの前々回、ホンダ・WR−Vの流れを受け、多目的車のジャンルから今回選んだのがスズキ・ジムニーだ。昭和世代のクルマ好きにとって、登場というフレーズの前に〈ついに〉や、〈いよいよ〉という副詞を使いたくなる車名に違いない。本紙がこれまで乗ってきたスカイラインGT NISMOやBMW M850i xDrive クーペなどは速さを追い求めるGTカー…
TOYO TIREは3日、トラック・バス用タイヤの状態管理アプリ「Tire SAPRI(タイヤ サプリ)」を開発し、物流事業者4社を対象にテストマーケティングを開始した。同日、都内で報道陣向けにレクチャーを開いた=写真・上=。配達需要の増加など物流業界へのニーズが増す一方、「24年問題」による残業規制で人手不足が顕在化する。今回のアプリ開発によって、効率的な管理と的確なメンテナンスを実現し、物流…
ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズは、ゴム人工筋肉を活用したソフトロボティクス事業の本格的な事業化に向けて新たにウェルビーイング市場に参入する。 市場参入の第一歩は無目的室「Morph inn」のサービスだ。ゴム人工筋肉を用いた柔らかいロボット「Morph」(モーフ)を使用する。大きなMorphの上に横たわり小さなMorphを抱え「無になる時間」を過ごす。 今…
日本ミシュランタイヤは、国内市販用タイヤ価格の引き上げを明らかにした。対象商品はミシュラン、BFグッドリッチ各ブランドの乗用車用・ライトトラック用・トラック・バス用(夏・冬)、二輪車用の各タイヤ。チューブ・フラップ。 値上げ率は平均5%〜8%で、商品により改定率は異なる。25年2月1日から実施する。 今回の値上げは、世界的なインフレや調達コストの上昇、エネルギー価格、人件費、原材料価格の上昇…
TOYO TIREはこのほど、セルビアにToyo Tire Sales and Marketing Europe d.o.o.Indija(以下、TSE)を設立した。25年1月から同社を通じて欧州市場での販売事業を開始する。 現在の欧州統括会社であるToyo Tire Holdings of Europe GmbH(ドイツ、TTHE)の販売統括機能は25年中にTSEへ移管し、事業体制を再編する…
東洋精器工業はTBホイールバランサーの新商品「TRIM(トリム) TP-150」を25年1月に発売する。TBはもちろん、ワイドシングル、LT、PC、SUVまで対応可能だ。上市に向けて主担当した商品企画部第二課長の細目玲(ほそのめ れい)さんに話を聞いた。 「この1台でTB/ワイドシングルからPCまですべて対応できます」と語る細目さん。 「トリム TP-150」(以下、TP-15…
ブリヂストンは、彦根工場(滋賀県)・鳥栖工場(佐賀県)・栃木工場(栃木県)の国内3工場に戦略投資を行い、生産能力を増強する。 3工場はプレミアムタイヤを主力とする、乗用車用高インチタイヤの生産拠点。投資額は約270億円で、25年初から順次着手し、28年中に完了を予定する。これにより20インチ以上のタイヤの生産能力を中心に日産約3千本増強する計画だ。 同社は「プレミアムフォーカス」を加速させて…
タイヤセレクト松戸 地域に密着し安全で高品質の作業実践 11月中旬、列島は寒気に覆われ気温が急激に下がった。屈指の豪雪地帯である青森・酸ヶ湯では1日で40センチ以上もの雪が積もった。札幌など降雪地域であっても夏タイヤのまま走行し、事故や交通トラブルを引き起こしたケースがみられた。猛暑がいつまでも続いたせいで油断し、冬用タイヤへの交換が間に合わなかったのかもしれない。そんな折、タイヤ交換の本格…