
NEXEN TIRE(ネクセンタイヤ)はこのほど、韓国のLD Carbon(LDC社)と再生カーボンブラックの長期供給契約を締結した。
タイヤの主要原材料のひとつであるカーボンブラックは強度や耐久性で重要な役割を果たす。一方、カーボンブラックの製造には石油由来の原料が用いられており、環境負荷低減にむけては再生カーボンブラックの普及が求められる。
LDC社の再生カーボンブラックは、使用済みタイヤを酸素のない環境で熱分解して製造するという。これによりCO2排出量を大幅に削減を可能とした。
ネクセンタイヤでは再生カーボンブラックの使用量を徐々に増やしており、今回の提携を通じてさらなる拡大をめざす。
EUでは「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」が導入予定で、タイヤ製造での持続可能な原材料の使用を義務付ける。今回の取り組みで欧州市場での競争力確保も狙う。
ジョン・ボスコCEOは「今後も環境に配慮した原材料への転換を加速させ、生産から廃棄に至るまで環境負荷の少ないタイヤ生産システムを確立する」とコメントした。