タイヤメーカー各社値上げへ 原材料価格の高騰受けて

主要カテゴリーの値上げ率と実施日(2022年1月26日時点)
主要カテゴリーの値上げ率と実施日(2022年1月26日時点)

 天然ゴムなど原材料価格の高騰を受け、タイヤメーカー各社が値上げを実施する。TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は既に1月から価格を改定しており、2月以降は順次、複数のメーカーが市販用タイヤのほぼ全てのカテゴリーで5~10%程度の値上げを行う。

 国内メーカー各社が日本市場で価格改定を行うのは2019年8月以来。当時、物流費が高騰しており、生産性の向上や企業努力のみで吸収することが困難なことから決定した。改定率は平均3%だったが、直前の7月にはトラック・バス用タイヤの販売本数が前年同月比6割増になるなど、駆け込み需要が発生している。

 今回は実施時期が多少分散しているものの、2月から3月にかけて交換需要が前倒しになる可能性もある。供給体制や顧客への説明など、メーカーと販売会社、販売店との連携が一層重要になりそうだ。


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