ブリヂストン 保有サイズスペックのシンプル化へ

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カテゴリー: ニュース

 ブリヂストンは商品の保有サイズスペックの削減を進める。従来は1サイズ・1スペックごとに開発していたケースやベルトモジュールを商品間で共有する取り組みを推進する。8月7日に行った中長期事業戦略の進捗説明の中で、石橋秀一CEOは「モジュールとトレッドゴム、パターンでカスタマイズすることで、市場変化に迅速な対応を図り、バリューチェーン全体で価値創出につなげる」と話した。例えば、国内向けの乗用車用タイヤではサイズごとに30~40種類あるケース・ベルトのモジュールを、2025年をめどに商品カテゴリーごとに5種類程度まで見直すことを目標にしている。

 また、高い競争力のある商品を開発していくために7月より商品戦略やフィールドエンジニア、デジタル、ソリューション機能を統合した戦略部門を再編した。顧客や現場に密着したフィールドエンジニアが得たリアルな情報と、タイヤなどから蓄積するデジタル情報をエンジニアリングチェーンにフィードバックする。これにより、「商品開発を強化して価値のスパイラルアップにつなげていく」としている。

 同社はタイヤ・ゴム事業をコア事業、ソリューション事業を成長事業と位置付けている。石橋CEOは「コア事業の中心にあるのは断トツ商品。断トツの商品を作って売るタイヤ・ゴム事業が当社の全てのベース。その上でタイヤやモビリティから様々なデータを集め、新たな価値を創造し、価値を売るソリューション事業を拡大する」と展望を示す。

 コア事業、成長事業ともに既に様々な施策をスタートさせており、プレミアム領域の販売強化として卸・小売価格のマネジメントを強化し、プレミアム領域に特化したEコマースなども進めている。


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