スタッドレスタイヤの“鮮度”とは――。

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カテゴリー: コラム

 消費者が商品購入を検討する際、少しでも新しい商品を求めるという心理はタイヤのような工業品でも同じことが言えるかもしれない――。

 「スタッドレスタイヤの製造年週(セリアル)を気にする一般ユーザーが増えてきた」――タイヤ業界では5、6年ほど前からこのような会話が交わされている。首都圏にあるタイヤ販売店の社長は、「セリアルそのものを知らない人は1割から2割くらいだろう」と語る。

 一方で「中には新品を4本セットで購入する時、4本とも同じセリアルにして欲しいという顧客もいる」。また製造年が古いということを伝えずに販売すると、後々クレームになるケースもあるという。こうした経験から「製造から2年以上経過したものは、予防線を張ることも必要だ」と指摘する。

 製造から年数が経過したタイヤの性能は問題があるのだろうか――その答えは一般消費者には中々理解されにくいのが実情かもしれない。

 こうした状況下、タイヤメーカー各社は以前からカタログなどを通じて「新品のスタッドレスは適正に保管されていれば、年数が経過しても同等の性能が維持されている」と呼びかけている。

ミシュラン「摩耗しても顔が変わらない」

左が新品時、右側が40%摩耗時(写真はイメージ)
左が新品時、右側が40%摩耗時(写真はイメージ)

 その中でも日本ミシュランタイヤは、昨シーズンから新品だけではなく使用が進み、摩耗しても効果が持続するという製品特徴を積極的に訴求している。

 8月上旬に開催したプレス向けセミナーで、同社PC/LTタイヤ事業部の望月一郎マネージャーは「MICHELIN X-ICE XI3は新品時からのトレッド面の変化が少ないため、初期効果の持続が期待できる。タイヤの“顔”――つまりパターンが持続するからアイス性能も持続する」と話す。

 もちろん深溝構造や独自のトレッドデザインなど最新の技術があってこそだが、新品時と40%摩耗時のタイヤを比較してみると、その違いは全く分からないほどだ。

 インターネットの普及により、消費者が取得する情報量が飛躍的に増加した現在、中にはセルアルに振り回されているケースも少なくない。販売の最前線に立つ側には顧客に対して改めて正しい知識を伝えていく必要がありそうだ。


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