独ランクセス第2四半期は需要減少が響き売上高11%減

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 独ランクセスは10日、23年度第2四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比11.1%減の17億7800万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは57.7%減の1億700万ユーロとなった。特別項目を除く23年度通期のEBITDAは6億ユーロから6億5000万ユーロの間になると見込んでいる。

 収益のマイナス要因について、多くの顧客産業で需要の低迷が続くこと、それにともなう在庫削減も続いていること、さらに販売価格の低下などを挙げた。

 その一方で、22年にIFF社から買収したマイクロビアルコントロール(微生物制御)事業がプラスに貢献し、純負債は29億ユーロに減少した。

 低迷する経済成長の局面を打開するため策定した行動計画アクションプラン「FORWARD!」により25年以降、年間約1億5000万ユーロのコスト削減を見込み、さらにグループ全体の効率性を向上させるとしている。

 ランクセスのマティアス・ツァハト経営委員会メンバー兼CEOは「当社は景気後退に対抗する措置を講じているが、とくに産業向けの電力価格といった競争力のある枠組み条件の整備が急務だ」と、下期にかけての展望を述べた。


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