タイヤ公取協が性能検証 オールシーズンタイヤの特性を啓発

 タイヤ公正取引協議会(タイヤ公取協)はオールシーズンタイヤの性能特性や適切なタイヤ選びを啓発するポスターを作成し、8月下旬から会員事業者向けに配布を始める。

 近年、タイヤメーカー各社からオールシーズンタイヤが発売され、ユーザーの関心が高まってきている。一方で同会が2019年に実施した調査では、氷雪路でスタッドレスと同等レベルの性能が確保されていると誤解しているケースもあり、「実際の氷雪性能に比べてオールシーズンタイヤに過大な期待を抱いている消費者が少なくない可能性があることが分かった」(タイヤ公取協)という。

 こうした状況を踏まえ、消費者へ正しい情報提供を行うことを目的として今年1~2月に北海道で試験を実施。複数のスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤ、夏タイヤの制動距離などを確認した。その結果、時速20<CODE NUMTYPE=SG NUM=5A03>から氷雪上で停止するには、オールシーズンはスタッドレスと比べて約1.2倍から1.3倍の距離が必要だった。また、雪上路で夏タイヤの制動距離はスタッドレスの約2倍となった。

 同会では「使用環境に応じて消費者にはタイヤの特性を理解したタイヤ選びをして頂きたい」と呼び掛けている。


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