冬シーズンに向けて 各社の販売促進プラン  =連載6=横浜ゴム

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 「氷に効く・永く効く・雪に効く」を訴求

 「アイスガード 7」

 

試乗車と「アイスガード 7」のイメージ
試乗車と「アイスガード 7」のイメージ

 横浜ゴムの冬商戦は「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」。氷上性能と雪上性能を高次元で両立させたスタッドレスタイヤは乗用車用からSUV用、バン用、さらにEVにも十分対応できる幅広いラインアップだ。今冬の取り組みをタイヤ国内リプレイス営業企画部の小野田秀夫さんに聞いた。

 

 ――昨年の振り返りを。

 

 暖冬の影響もあり全体的な需要が上がらず、スタッドレスタイヤの販売は厳しい1年だった。

 

 ――市場動向、消費者志向の変化は。

 

 安全面については、変わらず関心度が高い。アンケートを取ると氷上性能など、いわゆる滑る路面での安全が商品を選ぶ際の優先度の1番2番になる。安心・安全を優先する姿勢に大きな変化はない。

 ただ一方で、この数年、タイヤの値上げにより、性能と価格のバランス、つまり求める性能と購入する価格の折り合うところに慎重になるかたが増えたと思う。

 

 ――注力商品は。

 

 「アイスガード 7」。性能に自信がある。

 氷上性能は接地する面積を増やすことで性能が向上する。しかしそれは溝を減らすことになり、雪上性能を低下させてしまう。氷上性能を上げると雪上性能は下がり、二つの性能は相反する。

 「アイスガード 7」は、新開発のトレッドパターンや専用のコンパウンドで氷上と雪上、どちらの性能も高次元で両立させているところが特徴だ。

 「氷に効く」「雪に効く」とあわせて、「永く効く」性能も訴求したい。「オレンジオイルS」がゴムのしなやかさを維持する劣化抑制効果を発揮し、約4年後も摩擦力の低下は少ない。

 

 ――販売戦略は。

 

 乗用車向け「アイスガード 7」と、SUV向け「アイスガード SUV G075」では、重複しているサイズがある。どちらを選べばよいか、今までは説明も不十分で伝わりにくい面があった。

 そこで昨年からカタログ掲載も工夫し、見開きページでそれぞれの商品の特徴をわかりやすくグラフにしたものを載せている。

 豊富なサイズバリエーションも強調していく。軽自動車、コンパクトは当然、大型SUV、バンまたEVに対してもサイズ設定がある。どんなクルマでも対応できる。

 ウルトラセブンとタレントの吉岡里帆さんが登場するCM動画は、店頭や動画チャンネルで流している。テレビCMは8月中旬から北海道を皮切りに降雪地域中心に流す。

 販売店向けには約15分の動画を用意している。ナレーションが付いたスライドで、店舗スタッフが空いた時間に見られるように簡潔にまとめてある。コロナ禍の際に非対面でも商品の良さが伝えられるようにと始めたものだが、今では定着している。人手不足もあり、忙しい販売店にも好評だ。

 

 ――ユーザーへ伝えたいことは。

 

 スタッドレスタイヤの準備は早めにしていただくことが重要。雪があまり降らない首都圏などでは、雪の降った翌日に道路が凍ってしまうことが一番危険だ。降雪地域では路面の整備がされているが、非降雪地域の首都圏では不慣れな部分もある。

 「アイスガード 7」はそのような場合でもしっかり走ることができるタイヤだ。冬の道をより安全に走るスタッドレスタイヤとして、今年も「アイスガード 7」、安心安全を第一におすすめしていきたい。


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