国交省が「第30回整備技術の高度化検討会」 喫緊の〝人材不足〟への対応急ぐ 改訂版ガイドラインを策定
国交省物流・自動車局自動車整備課は19日、「第30回自動車整備技術の高度化検討会」を、都内の会場とウェビナーを活用したオンライン会議とのハイブリッドで開催した。「新技術への対応」と「人材確保」という、二つの大きな課題に直面する整備業界。検討会では課題の洗い出しを行い、その解決に向けて審議を重ねた。 この検討会は、東京工科大学未来モビリティ研究センターの須田義大センター長を座長に、…
国交省物流・自動車局自動車整備課は19日、「第30回自動車整備技術の高度化検討会」を、都内の会場とウェビナーを活用したオンライン会議とのハイブリッドで開催した。「新技術への対応」と「人材確保」という、二つの大きな課題に直面する整備業界。検討会では課題の洗い出しを行い、その解決に向けて審議を重ねた。 この検討会は、東京工科大学未来モビリティ研究センターの須田義大センター長を座長に、…
日東化工(神奈川県高座郡寒川町)は、使用済みタイヤを原料とする再生マット2種の並行生産スキームについて、新規開発の実証事業を開始した。 エンビプログループで再生ゴムなど工業ゴム製品の製造・販売を担う日東化工。本実証では、使用済みタイヤを含むゴム廃材を原料とし、耐摩耗性、耐スリップ性、耐水性に優れた2種の足場用の再生ゴムマットを同一行程で並行製造する。これにより人件費削減、生産性向上、価格競争力…
日本中古タイヤ輸出業者協議会は13日、第30回総会・懇親会を開催した。牧野満会長(牧野貿易商会)=写真=が第29期の決算報告を行い、すべての議案を承認した。 中古タイヤの輸出実績は、24年5月から25年4月までの1年間で約1192万本、169億円。前年同期比で本数4.5%減、金額1.1%減(出典・財務省輸出通関実績)だった。 米国関税などの不安材料が多いなか、会員はそれぞれの現況を報告し、積…
「オートサービスショー」の開場に先立ち、開会式が行われた。主催する機工協の柳田昌宏会長=写真上=は「クルマの使われ方そのものが進化するなかで、整備についても整備士の知識はもちろんのこと、機器やシステムを進化しなければならない」と、あいさつした。 電気自動車や自動運転技術、カーシェアやオンデマンド交通など、モビリティサービスは高度化の一途をたどる。こういった流れに対応するために、整備でもOBD検…
「次世代モビリティと共に歩む整備機器」をテーマに開催 日本自動車機械工具協会(機工協)主催の「第38回オートサービスショー2025」は19日から21日の三日間、東京ビッグサイトで開かれた。 「次世代モビリティと共に歩む整備機器」がショーテーマ。自動車整備機器類で国内最大級の専門見本市として、今回は出展者数104社8団体・出展小間数1107小間。前回を上回る規模での開催となった。 タイヤ整備の…
6月は「環境月間」。国や自治体などでさまざまな啓発活動が行われる。ブリヂストンは企業コミットメントに「カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現」を掲げているが、なかでも注力し取り組むのが「タイヤの水平リサイクル」だ。第一段階の要素技術開発から、精密熱分解プロセスの確立と最適化の段階へとギアアップする。18日には使用済みタイヤの精密熱分解実証機を初めて公開した。2030年までに社会実装を見据えた…
グッドイヤー(GY)はこのほど、アウディとの共同で新型アウディA5とS5サルーン、S5アバントの純正装着用タイヤ3商品10サイズを開発した。今回の開発では、最新のバーチャルシミュレーションを駆使しテストを行った=写真上=。 GYとアウディは長年にわたりパートナーシップ関係を結んでおり、Q6 e-tronなどの高性能モデルに純正装着タイヤを供給してきている。その開発にあたってはこれまで、GYのテ…
ブリヂストンは「2025 Bridgestone World Solar Challenge(ブリヂストン ワールド ソーラー チャレンジ)」(以下、BWSC)で新たな再生資源を初採用した「ENLITEN(エンライトン)」技術搭載タイヤ=写真上=を供給する。 BWSCは、太陽光による限られた電力でオーストラリア大陸を約3000km縦断するソーラーカーレース。ブリヂストンは2013年からタイトル…
日本ゼオンは11日、中期経営計画「STAGE30」の第3フェーズ(25年-28年度)を発表し、「選択と集中」によるポートフォリオ組み換えを進め、資本効率を上げていく考えを明らかにした。 28年度の財務目標は売上高4500億円(24年度実績4206億円)、営業利益420億円(同293億円)、ROE8.4%(同7.3%)、EBITDA800億円(同488億円)、ROIC7.0%(同6.2%)とした…
日本自動車連盟(JAF)をはじめ、日本自動車工業会や日本自動車タイヤ協会など自動車関連21団体で構成される自動車税制改革フォーラム。自動車ユーザーの声・主張を集め、税制改革への理解を広げていく活動に取り組んできている。本年度も年末にかけ各種の活動を行う構えだ。 同フォーラムは「今こそ変えよう!クルマの税金!」をメインメッセージとして掲げる。6月には次の日程で、全国8都市で街頭活動を実施。自動車…
アジア・太平洋地域で最大級のタイヤトレードショー、第20回中国国際タイヤエキスポ(CITEXPO)2025が9月3日-5日の3日間、中国で開催される。 CITEXPOは乗用車用、トラック・バス用、OTRなど自動車タイヤをメインとするビジネストレードショー。製品以外にも材料や成形機、タイヤ補修・整備機器、アクセサリー、リトレッドなど、多岐にわたるタイヤ関連製品が展示される。 会場は上海・浦東の…
電気自動車(EV)で世界市場を席巻する中国の自動車産業。それに呼応するように、中国のタイヤ産業も急成長が遂げている。24年9月、本紙に掲載の米タイヤ専門誌による「世界のタイヤメーカー売上高ランキング」で中策ゴム(ZCラバー)が第9位と、ここ数年ベスト10内をキープする。米国のトランプ関税が北米をはじめ、世界のタイヤ市場にどのような影響をおよぼすか、行方が注目されるところ。そのようななか、中国メー…
整備士転職支援を行う株式会社Dilecta(東京都港区)は1日、整備士の地位向上をテーマに、交流会を開催した。 同社は整備士に特化した転職・採用支援など自動車業界総合支援サービス「メカニクル」を展開。池田陽花社長=写真=は「元整備士のいけぺろ社長」として、TikTokをはじめSNSを積極的に活用する。その総フォロワー数は20万人を超える人気インフルエンサーだ。 交流会は昨年の開催に続いて2回…
日本ゼオンは、低燃費タイヤ向けS−SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)高性能グレードの供給体制を強化することを明らかにした。 ゼオンは、徳山工場とZeon Chemicals Singapore Pte.Ltd.(シンガポール、以下、ZCS社)で合計12万5000トン/年のS−SBR生産能力を有している。このほどZCS社で実施していた高性能グレード用設備の建設工事が完了し、試作期間を経て…
日本自動車機械器具工業会(JAMTA)は5月28日、都内で「令和7年度通常総会」を開催=写真上=し、新年度の事業計画と収支予算を決めた。 総会に先立ち登壇した山田勝己理事長はつぎのようにあいさつした。「米国の関税政策に自動車メーカーは身構えている状況だ。前年から課題としてある原材料価格の高騰はことしは多少落ち着くのではないか。だが人手不足は新旧人材の入れ替わりの時期であり、メーカー各社は引き続…