
タイヤメーカー国内4社と合成ゴム関連2社は1日、それぞれの拠点で入社式を行った。希望を胸に抱き臨んだ新社会人たちに、経営トップからエールが送られた。
■ブリヂストン(港区のブリヂストングローバル研修センターで)
石橋秀一Global CEO「ブリヂストンの使命、『最高の品質で社会に貢献』。すべての活動の起点であるこの使命を理解し自分ごととしてほしい。ブリヂストンのDNAである『品質へのこだわり』『現物現場』『お客様の困りごとに寄り添う』『挑戦』と、大原則『タイヤは生命を乗せている』も心に刻んでほしい。
ブリヂストンの進化を支え、次世代を担うのは新入社員の皆さん。会社は皆さんが〈輝き〉、挑戦できる場を最大限に整えていく。情熱をもって、さまざまなことに自らチャレンジしてほしい。挑戦は必ず皆さんの成長につながる」
■住友ゴム工業(神戸市の本社で。国内6工場にもオンライン接続)
山本悟社長「企業理念で軸となるPurposeには、イノベーションと挑戦を通して社会からの信頼に応え、期待を超える価値を生み出していくという想いが込められている。ぶれない共通の指針として大切にしていただきたい。
社会人として『素直な気持ち』『一生懸命に努力する』『熱い想いと果敢に挑戦』の三つを大切にしてほしい。『努力は人を裏切らない』ということばは私を元気にしてくれる魔法のことば。目標達成に取り組む想いは周囲に伝わりパワーを生む。
皆さんの可能性は無限大だ。住友ゴムの将来を担うのが皆さん。若いエネルギー、チャレンジ精神に大いに期待する」
■横浜ゴム(平塚市の本社で)
清宮眞二社長兼COO「当社の基本理念は『心と技術をこめたモノづくりにより、幸せと豊かさに貢献する』。1917年の創業時からことばを変えつつも受け継がれており、一貫してこだわり続ける〈目指すべき姿〉だ。この理念を受け継ぎ次の100年に向けた成長につなげていただきたい。
仕事をするうえで重要と考えていることは二つ。一つ目は『安全とコンプライアンス』。当社は製造業であり、『安全』を最優先事項としている。また『コンプライアンス』は会社の信頼を守る大切なルール。責任ある行動をお願いする。
二つ目は『社会人としての心構え』。より良いものを提供するために、さまざまなことに挑戦し、力を付けていただきたい」
■TOYO TIRE(伊丹市の本社で)
清水隆史社長兼CEO「当社は本年、創立80周年の節目を迎える。より豊かなモビリティ社会の実現に貢献できるよう切磋琢磨し、独自性を追求し、改革を止めないという姿勢を貫き続けている。皆さんにも挑戦を重ね、歴史を紡いでいただきたい。
新たな挑戦を始める皆さんに三つ、お願いしたい。一つ目は『挑戦を恐れず、原理原則をしっかり学ぶ』こと。二つ目は『お客さまに誠実に、そして期待を超える』ということ。三つ目は『主体性を持ち、連携・連帯を大切にする』。
皆さんの力と挑戦がTOYO TIREの新しい歴史をつくっていく。一緒に新しい未来を描いていただきたい」
■日本ゼオン(25年度新卒入社者は国内グループ企業を含め95名)
豊嶋哲也社長「今年で創立75周年を迎える当社は、長い歴史のなかで常に革新と挑戦を続けてきた。
当社には企業理念を受けた指針としてサステナビリティ基本方針がある。一人ひとりが各人のミッションを的確に把握し、『公正で誠実な活動を貫く』ことは、組織にとって大きな推進力となる。
私たちは、皆さんとご家族の健康を第一に考えている。そのためにも安全はすべてに優先する。日本ゼオンで想う存分、力をふるってほしい」
■ENEOSホールディングス(ENEOSグループで370名)
宮田知秀社長「私たちはENEOSグループ理念をベースとした長期ビジョンを掲げ、エネルギーと素材を安定的かつリーズナブルに供給することを心がけている。
私から皆さんへお願いすることは『安全』と『デジタル』。安全に絶対はなく、常にリスクアセスメントを行うことが重要だ。また、今年をAI元年として取り組み、効率的で効果的なオペレーションをめざす。全員が当事者意識を持ち、相手を尊重し、建設的なコミュニケーションを大切にしていただきたい」