日本グッドイヤー「E-Grip RVF02」ミニバンに更なる快適性を

「EfficientGrip RVF02」

 日本グッドイヤーは3月よりミニバン専用タイヤの新商品「EfficientGrip RVF02」(エフィシェントグリップ・アールブイエフゼロツー)を発売した。新商品はミニバンの特徴となる車高の高さによる横揺れの軽減と車内の静粛性の改善を図り、快適性を大きく向上させたことがポイント。1月に静岡県の富士スピードウェイで開催した試乗会でその乗り心地を体感した。

ミニバンに求められる静粛性

「EfficientGrip RVF02」
13~20インチの全40サイズを展開する

 「EfficientGrip RVF02」はグッドイヤーが展開する「エフィシェントグリップ」(E-グリップ)シリーズの最新モデルで、静粛性や乗り心地の向上に注力して開発した。

 近年、国内の新車市場ではSUVの人気が急上昇しているが、ミニバンにも根強い人気があり、依然として販売の3割強を占めている。そのため、同社では「ミニバン向け補修用タイヤの市場規模は十分に大きい」と分析している。

 また、同社が実施したミニバンやワゴンユーザーを対象にしたアンケートで、タイヤの性能面に対する要望として多くあがったのは運転中の静粛性や乗り心地だったという。こうしたニーズに対応するため、今回はミニバンの主要な購入層であるファミリー層をメインターゲットに“しあわせ家族の足元に。”をコンセプトとして定め、静粛性と乗り心地にこだわった。

 同社のマーケティング部の髙木祐一郎部長は「静かなタイヤ、乗り心地の良いタイヤをお使い頂くことで、車内での会話がより弾むかもしれないし、静かな室内で音楽を堪能できるかもしれない」と、そのメリットを話す。その上で「運転を単なる移動から豊かな移動へ変えることができる」と新商品への自信を示した。

ノイズ低減とフラつき抑制

 「RVF02」ではミニバン専用タイヤに求められるフラつきの軽減に加え、ユーザーがより楽しく、快適な車内空間を過ごせるよう高い静粛性を追求して開発した。

 大きさが異なる5つのショルダーブロックの配列を最適化しつつ、ピッチ数を増やしてランダムに配置することでパターンノイズを従来品(EAGLE RV-F)比14%低減している。さらに、接地形状を滑らかになるように最適化することでタイヤが路面から受ける衝撃を緩和。これにより、ロードノイズは9%低減した。

 また、接地形状のランド比が13%アップしたことで接地圧が分散され、摩耗を均一化。これによってライフ性能は22%向上しており、性能が長く持続するようになっている。
 この摩耗の均一化にはミニバン特有のフラつきを抑えるための専用設計も貢献している。負担のかかりやすい外側の剛性を高めることで偏摩耗を防ぎ、タイヤが均一に摩耗するようになっているという。

 また、快適性に大きく関わる乗り心地は、突起乗り越し試験の結果から8%改善していることが分かっている。ベルト及びオーバーレイヤーを最適化した専用構造を搭載することで路面からの衝撃を和らげたほか、新形状のラウンドサイドウォールによって振動を分散し、マイルドな乗り心地を実現した。

 新形状のサイドウォールはタイヤの軽量化と発熱の抑制にも寄与する。これに加え、トレッドコンパウンドには、微細化したシリカがポリマーと効率よく結合することで発熱を抑えるゴムを採用し、転がり抵抗を12%低減。発売する40サイズ全てでラベリング制度「AA」を獲得し、耐摩耗性能とあわせて経済性にも貢献する。

 同社商品企画部の岸宗弘部長は「『RVF02』はミニバンユーザーのニーズにミートするよう快適性を向上し、耐摩耗性を向上させたことで性能を長く体感できるタイヤとなった」と話している。

マイルドで快適な走り実現

 試乗会の舞台は富士スピードウェイ内のトヨタ交通安全センターモビリタ。新商品を装着したトヨタ「アルファード」でスラロームコースや周回路を走行してみた。

「EfficientGrip RVF02」
ウェット性能は従来品と同等レベルを確保。旋回コースでは安定したグリップを発揮した

 走り出して最初に感じられるのはワンランク上のスムーズさだ。車体が大きく、車重もあるミニバンであるにもかかわらず、路面の突起を乗り越える際のショックも小さく、心地よい快適さが感じられる。時速60~70kmで大きく旋回してみてもしっかりと安定した走りに仕上がっている。

 「EfficientGrip RVF02」の目玉となる静粛性も十分に高いレベルにあった。ノイズが少ないため、車内で普通に会話をしていても全く問題ない。日常のシーンでも周囲の騒音によってお互いの声が聞きにくい場合など、ストレスに感じることは少なくないが、このタイヤに関してはそういった問題はなくなりそうだ。大人数で長距離をドライブするような時にもこのタイヤが作り上げる快適な空間は大きな効果を発揮するだろう。

 日本グッドイヤーが約7年ぶりに投入したミニバン専用タイヤ。様々なユーザーの期待に応え、移動を快適に楽しく変えるタイヤに仕上がっているといえそうだ。

ブランドを整理し、選びやすく

 「EfficientGrip RVF02」は、同社の「EAGLE RV-F」(イーグル・アールブイエフ)の後継商品に位置付けられる。

 日本グッドイヤーでは乗用車用夏タイヤのブランドとして、スポーツ系の「EAGLE」(イーグル)シリーズと、トータルバランスを重視した「エフィシェントグリップ」シリーズを軸に展開している。今回「RVF02」のブランドを「イーグル」から「エフィシェントグリップ」へと変更したのは、この2つのブランドの商品構成を整理し、消費者がグッドイヤーのタイヤをより選びやすくすることが目的だという。

 「エフィシェントグリップ」シリーズでは、ラグジュアリークラスの「Performance」(パフォーマンス)、ミッドクラスの「Comfort」(コンフォート)、スタンダードクラスの「ECO EG02」(エコ・イージーゼロツー)を、既に市場展開しており、ミニバン専用の「RVF02」が加わったことで、シリーズとしてより幅広い車種に対応可能になった。


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