北米で好調推移。第3Q利益過去最高  「強みの大口径タイヤで磨きをかける」

シェア:
カテゴリー: ニュース
タグ: , ,

TOYO TIRE 清水隆史社長

清水隆史代表取締役社長&CEO
清水隆史代表取締役社長&CEO

 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は8日、兵庫県伊丹市の本社で年末記者懇談会を開催した。リアル開催は2年ぶりとなる。社長会見では清水隆史代表取締役社長&CEO=写真=が23年の総括と24年の展望について語った。

 「このように報道陣の皆さまと面と向かって対話することはやはりいいものですね」と所感を述べた後、「中計21」の中間点、折り返しの大事な年であった23年を振り返った。

 主力市場である北米でSUV・ピックアップトラック用大口径タイヤを中心に販売が好調に推移し、海外輸送費安定化と有価証券売却益の計上などが追い風となり、営業利益、経常利益、純利益の3項目はそれぞれ第3四半期で過去最高となったことを評価した。

 22年12月に本格稼働したセルビア工場に関しては、設備を順次導入し徐々に生産能力を上げており、欧州での地産地消の機能を担い、かつ主力アメリカに向けての供給力を強化する役割を果たす工場へと仕上がってきていると報告した。

 5月に富山大学との共同研究により二酸化炭素を原料としたブタジエンゴムの合成に成功したこと、11月にセルビア国立大学ノヴィ・サド大学とサステナブル原材料の共同研究を開始したこと、この二つの産学連携について語った。

 「当社はSUV・ピックアップトラック向けの本格的大口径タイヤの圧倒的なプレゼンスを持っているのでこれを基点にし、さらに磨きをかけることを重要戦略として今後も強化していく。24年は辰年、竜が天に昇るが如く景気の良い年になることを期待したい。浮かれることなく、これまで自分たちが挑戦してきたことに自信を持ち、積み上げてきたものを熟成させていくことが必要だ。24年はさらにその先を見据えて愚直に力をつける年としたい」と抱負を述べ、締めくくった。

 会場では23年10月31日から11月月3日に米国ラスベガスで開催された世界最大級のアフターパーツトレードショーである「SEMA Show 2023」に参考出品の「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ EV」が展示された。これは24年2月に北米市場向けに発売予定のピックアップトラック・SUVのEV用タイヤで、ジャパンプレミアとして初公開。

 あわせて行われた本社見学会では、23年に改装した新オフィスを報道陣に公開した。

 

【編集部から】

 本号をもって2023年の新聞発行を納刊と致します。2024年1月3日は休みとし、次号は「2024年新春特集号」(第2826号)として1月10日付で発行します。

 また、元日~1月3日まで、ホームページとSNSの更新を休みます。


[PR]

[PR]

【関連記事】