日本グッドイヤー  ラミー・エルサビー社長  タイヤとサービスでナンバー1めざす  最先端技術適用の商品を積極販売

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カテゴリー: インタビュー, 特集

(前後編の2回/後編)

 

(前編からのつづき)

 戦略商品を柱に市場プレゼンスの向上を

 

 ——25年の国内市販用タイヤ市場での販売戦略は。

 

ラミー・エルサビー氏
ラミー・エルサビー氏

 25年はこの春に遅い降雪があり、それに引っ張られる格好で冬タイヤの販売が続きましたが、同時に夏タイヤ販売への切り替え準備も整えることができました。日本グッドイヤーでは、この春に向けて二つの注目商品を用意しています。

 一つは「EAGLE F1 ASYMMETRIC 6」です。スポーツ性能と快適性、安全性を高い次元でバランスさせたウルトラハイパフォーマンスタイヤの新商品です。もう一つは「ASSURANCE MAXGUARD(アシュアランス・マックスガード) SUV」=写真中=。静粛性能と優れたウェット安全性能を実現したオンロードSUV専用タイヤです。

ASSURANCE MAXGUARD
ASSURANCE MAXGUARD

 ユーザーの皆さまには商品が持つ高い性能が価値となります。二つの戦略的商品を柱とし、ほかの分野でも充実した商品ラインアップをそろえています。各種のキャンペーンやプロモーションの準備を進めており、市場で積極的な販売活動を行っていきます。

 

 ——クルマ市場でSUVが成長し、それが下支えとなりSUV用タイヤの需要が高まっているが。

 

 SUVは、日本におけるグッドイヤーの中核的かつ注力すべきカテゴリーです。日本の最近の傾向では、1年間で販売される自動車の3~4台に1台がSUVと言われています。

WRANGLER DURATRAC RT
WRANGLER DURATRAC RT

 SUV用タイヤは単に見た目だけではなく、路面状況や使われかたに応じて高い性能を発揮しなければなりません。日本グッドイヤーではラギットテレーンタイヤの新商品「WRANGLER DURATRAC RT(ラングラー・デュラトラック・アールティー)」=写真下=を発売中ですが、たくましい見た目と性能の高さをともなった代表的な商品です。SUV用タイヤをしっかりと販売することで、市場でのプレゼンスを高めていきたいと考えます。

 

 ——オールシーズンタイヤの販売方針は。

 

 日本では非降雪地帯でオールシーズンタイヤ需要がこれからますます伸びるでしょう。都市圏を中心に市場が大きく成長することで、ビジネスチャンスは広がります。同業他社も積極的に参入してきています。今後は市場がより活性化し、オールシーズンタイヤという分野の認知度もさらに上がっていくでしょう。

 日本グッドイヤーのオールシーズンタイヤは「VECTOR 4Seasons GEN-3」が最新商品ですが、近いうちにこの後継モデルの発表もできると思います。

 

 ——最前線でタイヤ販売に携わる皆様に向け、ひとことメッセージを。

 

 モビリティ社会のなかで、タイヤは必要不可欠な存在です。日ごろより皆さまのグッドイヤータイヤへの信頼と熱意に感謝いたします。私たちは日本においてタイヤとサービスのナンバーワンをめざし、イノベーションを通じて自らを変革していきます。

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