「iceGUARD SUV G075」7年ぶりにモデルチェンジ

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カテゴリー: レポート, 試乗

 横浜ゴムはSUV用スのタッドレスタイヤ「iceGUARD(アイスガード)SUV G075」を9月より発売した。新商品は“SUVに、飛躍の氷上性能を。”をテーマに掲げ、乗用車用の「アイスガード」シリーズで培った最新の技術を多数搭載して性能を引き上げた。同社が今年2月下旬に北海道テストセンター(旭川市)で開催した試乗会でその実力を体感した。

iceGUARD SUV G075
iceGUARD SUV G075

 横浜ゴムのSUV用スタッドレスとして7年ぶりのモデルチェンジとなった「アイスガードSUV G075」。開発にあたっては、“氷に効く”“永く効く”“燃費に効く”――乗用車用の「アイスガード」でも掲げていた、これら3つのコンセプトを継承した。

 同社が行った調査によると、SUVユーザーがスタッドレスタイヤに求める性能は氷上性能が最も多く、向上して欲しい性能としては効きの長持ちと燃費性能を求める声が多いことが分かった。

 こうした市場のニーズに応えるべく、新商品は氷上ブレーキ性能を従来品「GEOLANDAR(ジオランダー)I/T-S」と比較して23%向上させつつ、そのグリップ力を使用から4年経過しても同等レベルまで持続させることを目指した。また同社の低燃費タイヤブランド「ブルーアース」の開発で培った省燃費技術を応用して転がり抵抗も5%ほど低減させている。

 今回の氷上性能の大幅向上のために採用した技術で“スーパー吸水ゴム”と“専用トレッドパターン”が大きなカギとなる。

 氷への密着効果を高めるスーパー吸水ゴムには、新マイクロ吸水バルーン、ブラックポリマーⅡに加え、従来比約30倍となるエボ吸水ホワイトゲルを新たに採用。3つの素材の組み合わせによって高い効果を発揮させている。

 またブラックポリマーⅡとエボ吸水ホワイトゲルは、ゴムの柔らかさを維持することが可能なため、より長期間性能を持続させることが可能となった。

 パターンには、4本のジグザグ状のメイングルーブや幅広のセンターリブなど新しく5つの技術を搭載した。これらの技術により、エッジ効果を高めつつ、接地性を向上させ氷上での制動性能や操縦安定性の向上に繋げた。

 さらに同社独自のシミュレーション技術により溝配置を適正化することでパターンノイズを28%低減するなど静粛性も向上している。

アイス路面で実感する安心感

iceGUARD SUV G075比較
氷上性能の違い。上が従来品「ジオランダーI/T-S」、下が新商品「アイスガードSUV G075」

 試乗会は横浜ゴムが昨年12月に開所したばかりの北海道タイヤテストコースで行われた。ラリードライバーの奴田原文雄さんに様々な路面を走行してもらい、印象に残った点を聞いた。

 まずスノー路面については、「ハンドリングは路面から伝わる情報が的確で、接地感も良い。旧商品も悪くないが、新商品は剛性感があり、コーナーリングで荷重がかかった際も踏ん張ってくれる」と評価する。

 一方、スタッドレスで最重要視されるアイス路面で新旧それぞれのタイヤを装着して比較してみると、その差は歴然だった。

 旧商品はフルブレーキをかけても完全に停止するまで、さらに“一歩”進んでしまう。反対に「アイスガードSUV G075」はイメージ通りの位置で確実に止まってくれる印象だ。ハンドル修正も明らかに少ない。「路面をしっかりとグリップする感覚がある」(奴田原さん)ため、車重が重いSUVでも不安感は感じられない。

 同社は今回の新商品でブランド名を「ジオランダー」から「アイスガード」へと変更したが、その背景には、都市型SUVの増加があるという。

 同社の調査では、SUV用スタッドレスの国内需要は2011年の91万7000本から2014年には113万7000本と約24%増加。2015年は暖冬の影響で96万1000本と落ち込んだものの、SUV用スタッドレス全体に占める中・小型車両向けサイズの割合は2011年比より7ポイント増加して76・5%に達している。

 「ジオランダーより認知度が高く、信頼のあるブランド」(同社)として、「アイスガード」を冠した新商品。これを機に、ますます人気が高まるSUV市場で攻勢を強めていく。


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